TOEICスコア500の私が外資系企業で働くに至るまで【3】

お早うございます、勢木部長です。

本日は「TOEICスコア500の私が外資系企業で働くまで」の【3】について書いていきます。

前回の【2】で書いた通り、6月のTOEICで目標であったスコア650を上回る680を出す事ができ、外資系企業への転職チャレンジが始まったのでありました。

時は2011年6月、東日本大震災の影響か、まだまだ募集をかけている企業が少ない印象でした。
企業ウェブサイトを見たり、転職サイトを利用してみましたが中々応募ができない状況。
そんな中、7月に某外資系食品企業のウェブサイトを見てみると、営業担当を1名募集していました。
応募条件も「法人営業経験3年以上」「TOEICスコア600以上」との事で条件は問題なし。
早速応募をしてみると「来週一次面接に来てください」との事。
「とりあえず英語の自己紹介ができれば大丈夫かな?受け答えは何とかなるでしょ!」とかなり甘々な考えで面接に臨んでしまいました。。
そして迎えた面接当日。
「英語で自己紹介をして下さい」と予想通りのスタート。
準備をしてきた自己紹介は難なく終わる・・・しかし、ここから現実を思い知らされる事になりました。
面接官が英語で質問をしてくるが、質問の意味を理解できても英語で何と答えればよいか全く分からない or 質問自体を理解できない。
「俺、全然英語できないじゃん・・・」頭は真っ白になり、英語の質疑応答セッション後の日本語セッションでもそれを引きずり散々な結果に・・・。
当然、結果は不合格。
今だからよく分かるのですが、TOEICでスコア取るだけでは英会話って全然できないのですよね。(そもそも680はレベル高くないですが)
ろくに英語の勉強をしてこなかった私は「TOECIでスコアが取れる=英語を聞き取れるし話せるようになる」と、とんでもない勘違いをしていました。

「何が外資系企業への転職だよ」とかなり落ち込みました。
・・・しかし、数日も経つと「最初はこんなもんだ!日本語の面接だって難しいのだから、英語面接なんてハードル高いのなんて当たり前じゃん。どのような受け答えができればいいか、考えてしっかり準備すればいいじゃん!」と開き直っていました(笑)
私は昔から良くも悪くもすぐに開きなってしまい、あまりクヨクヨしないタイプでした。
とにかく決めた目標に向かって突き進む人間です。
しかし、開き直ったのはよいものの、募集をかけている企業が見つからない。
8月、9月と時が過ぎていき、年内の転職がいよいよ難しくなってきたのではと思い始めました。

そして、10月。
1社だけ、募集をしている企業を見つける事ができました。
応募条件は「営業経験」「TOECIスコア650以上」
当時働いていた会社での仕事も多忙を極めていたので「年内はこの企業をラストチャンスとしよう!」と決めました。
書類は通過し、いよいよ一次面接。
今回はとにかく下準備を「これでもか」と言うくらいしてきました。
想定されうる質問を細かく書き出し、全て日本語でも英語でも答えられるようにほぼ丸暗記していきました。
自己紹介は嘘はつかないものの、誇張気味な内容にしました。
英語に自信がなかったので、積極性・誠実さ・現職での仕事っぷりなど、その他の事で少しでもアピールをしていかなければならないと考えました。
一次面接は自己紹介以外は何と日本語セッションのみ。
若干拍子抜けでしたが、一次面接は無事通過する事ができました。

そして勝負の二次面接。
事前にお題が出され、30分の英語プレゼンをする事になったわけですが、当時の私はとても恥ずかしい事にパワーポイントを使った事がなく、プレゼンらしいプレゼンなど大学や当時働いていた会社でもやった事がありませんでした。
ツールを使えるのか不安でした。
面接は一週間後、しかし運の悪い事に当時働いていた会社で忙殺イベントが入ってしまい、とてもではないですがプレゼンの準備をする時間も余裕もない状況となりました。
しかし、ここで諦めるわけにはいかない・・・。
寝る間を惜しんで根性でやっていくしかない。
その一週間の睡眠時間は平均1日2時間くらいでした。
日本語でプレゼンの内容を考えそれを英語にしていくわけですが、この作業は英語力がない私には途方もない労力と時間を要するのでした。
本当に何度諦めようとした事か・・・。
しかし、何とか面接日2日前にプレゼンが完成。
ここからはスクリプトを丸暗記です(笑)
仕事中も呪文を唱えるように頭の中でスクリプトをリピート。
寝ている時間以外は本当にスクリプトの事しか頭になかったと思います。

迎えた面接当日。
当然寝不足、しかしド緊張で眠気が吹っ飛んでいる状態。
頭がしっかり回るのか、スクリプトをド忘れしないかだけが心配でした。
(プレゼンに対するQ&Aの受答えの準備が全くできていなかったので、そこも多少心配していました)
そして、いよいよ丸暗記プレゼンの開始!笑
上記心配をしておりましたが、奇跡的にスクリプトを忘れることなくスラスラと話す事ができました。
その後、英語での受け答えもありましたが「Yes..ごにょごにょ」「No..ごにょごにょ」程度でやり過ごしてしまいました(笑)
日本語のセッションも無事終える事ができました。
面接終了後は達成感で満ち溢れ「これでダメだったら仕方ない」と思えました。

一週間後、面接をして下さった営業マネージャーから電話が。
「勢木さん、一緒に働きましょう!」
電話を受けたのが当時働いていた会社の事務所だったのですが、事務所中に響き渡るくらいの大声を上げそうになりました。
本当に嬉しかったですね。

採ってもらえた要素としては様々あるのですが、主なものは・・・
・30分間スラスラと英語を話しきったので、ある程度英語が問題ないと思ってもらえた。
・まだ25歳と若かった(将来性を買ってもらえた)
・当時会社が求めていた人物像に偶然マッチしていた

と言う事で、目標通り外資系企業へ転職をする事ができました。
ちなみに給与については、固定給ベースで年収200万円程アップしました。
加えて、転職先の企業は1か月毎に成績に応じてインセンティブを頂けるシステムであったので、場合によっては300万円以上のアップも見込めました。
しかし、転職が成功はしたものの英語ができるようになったわけではないので当然この後厳しい現実が待っているのです。

続きは【4】へ。【4】が最後になります。

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