無精子症を経て気付いた変化
夫が無精子症でした
前回にも書いた通り、前向きに妊活に励んでいる最中、夫の無精子症が発覚しました。約1年半前のことです。
あの日は、希望が絶望に変わった忘れられない日です。
無精子症とは100人に1人の割合とのことですが、
それまで他人事でしかなく、まさか私たちが。という思いでした。
ふたりの子どもが欲しかった
私たち夫婦は、マッチングアプリで出会い4年間の交際を経て
結婚しました。
大きな喧嘩もなく、価値観や温度感も限りなく似ており、
本当に仲の良い夫婦です。お互い大好きなのです。
ふたりでも十二分に幸せですが、そんな私たちの間に命が宿ったら、
もっともっと幸せだろうな、と思っていましたし、話していました。
夫も私も、4人家族の平凡な「普通」の家庭や環境で育ったからこそ、
私たちは当たり前のように普通の家庭がある未来を想像していたのです。
変化した「普通」の価値観
「普通」とは、
上記の定義がしっくり来ました。
大多数が違和感を覚えないことなのかな、と。
無精子症と診断され、夫は検査や手術など出来ることを頑張ってくれました。
しかしその甲斐もなく、私たちに残された選択肢は養子縁組、精子提供
という方法でした。
結果、私たちは子供を持たない人生を選択しました。
私が願う「普通」とは違うマイノリティな人生を歩むことになったのです。
しばらくは上手く気持ちを整理し消化できず、苦しい日々でした。
しかし、今になって気付き、感じたことがあります。
「普通」とは人それぞれ異なり、マジョリティだろうがマイノリティだろうが優劣はない
私の狭い世界で考えるとマイノリティだけど、世界を広げると全くそうではなかった
世の中は変化していくから、ある概念に固執する必要はない
ということです。
私は、田舎の狭いコミュニティで思春期を過ごし、内向的な性格のため
なるべく多くの人と関わらないようにして生きてきました。
凝り固まった概念に固執して「普通」の人生を歩んできた私にとって、
自分の中で価値観が変化し、以前よりも柔軟に考えられるようになったこと
それは嬉しい変化であり、改めて自分の本音にも気付くことが出来たのです。
次回以降、苦しい日々を乗り越えた過程や、本音について考えを書き留めていこうと思います。
ここまで読んで下さり、本当にありがとうございます。
またお付き合いください。
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