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アメリカ留学でうつになってしまったわけ

ほのかです。前回の記事(https://note.com/jolly_hawk500/n/nea9941e54ec3)でアメリカに交換留学をしに行って、まさかのうつ病にかかった!😖ということを書いたのですが、そのことをもう少し掘り下げて書いていこうと思います🇺🇸
正直大学の敷地からそんなに出ていないのでアメリカのここはこう、という情報誌みたいなお役立ち情報はなく、あくまで個人の過ごし方とマインドの話になります、ご了承ください🫡


1.アメリカ留学決意のきっかけ

1-1 そもそも論、どこに何しに行った?

まず基本情報。私が行ったのはアメリカのニューヨーク州、、と聞くと都会な感じがしますがそうではなく。バッファローというアメリカ東部の端っこの端っこにある学校に留学しました。位置的にはほぼカナダ…?な気がします。トロントがめちゃ近い、有名なナイアガラの滝もすぐいけます!近くの観光地はそこくらいで、イメージするNYは遠いんです、そしてまた10月くらいから急にすごく寒い。マイナス温度がデフォルトで、クリスマス頃には雪が積もるようなそんな場所です。そんなバッファローに、、というよりはアメリカに向こうのビジネス教育を受けに行ったんですね。場所に関しては本当にアメリカの学校にいくつか希望を出して、派遣先がバッファローだっただけです。笑 変だと思われそうですが、絶対アメリカの観光地行きまくるぞ!とかブロードウェイ見るぞ!とかは意外とそんなになかったんです。

1-2 なんでアメリカにこだわった?

言ってしまうと本当に短絡的です。笑 始まりは日本で受けたマクロ経済学の講義で聞いた「日本化」という言葉が耳に残ったことです。バブル崩壊後の経済の低成長と消費や投資の伸び悩みによるデフレーションのことなんですが、「〇〇では日本化が懸念されている」という使い方をすると知って悲しくなったと同時に【日本経済強くするなら企業成長が大事では?▶︎企業が強いイメージ▶︎アメリカ▶︎そうだアメリカに行こう】というわけでした。

2.どんな環境だったの?

2-1 勉強面

よく言われている「入るのはeasy、卒業はhard」これは人にもよるし学問にもよりますがビジネス系だと間違いではない気がします、個人的には。笑
私が履修したのはビジネス系だとマーケティング、起業家教育、会計学基礎でした。マーケティングはグループでひとサービス考えるのですが、どの地域のどの層に、どんな技術を使って、どこと提携して実現する?どう競合と差別化する?…といった綿密なビジネスプランを完成させ最後の授業で発表、しかも実際にマーケティングに携わっている方に審査されるというものでした。私のグループは中国から来た学生が多く、「指紋決済をとりあえずアメリカのチェーンスーパー、Walmart やらTargetやらで広めよう」ということで中国の常識もアメリカの常識もそもそもビジネス系の知識もわからないところからスタート、はハードでした。笑 これだけならまだよかったのですが、case studyやテストもこなす必要があり重い授業だと思いました。起業家教育はビジネスマインドに関しての話なので理解は簡単なのですが、レポート課題や覚える用語が多かったこととに課題が与えられ、それを解決するアイデアをたくさん出さないといけない授業がたまにありそれが大苦手だったことでeasyではなかったです。会計学基礎は簿記とほぼ同じですが毎回ミニテストがあるのだけは厄介でした。笑
これに加えて「周りがとっているから」というだけで英会話練習のクラスと日本語を教えるクラス(これは楽しかったけど)を履修して完全にパンクしていました。普通に考えたらわかるだろ‼️という感じなのですが私にとっては夢の留学だから身体に鞭を打ってでも頑張るぞ、という気持ちでキャパはあまり考えていませんでした、、、😖 無知でこれならまだしも、アメリカでは大学職員と学生の距離が近いので履修相談もたくさんしていて「5個履修はハードだし軽いのがひとつもないから一個捨てなよ」とは言われていたのですが短期間かつ夢だったためひとつも捨てずに突っ走ったんですね。それで潰れるのはタチが悪いというかなんというか、職員さんにも申し訳なかったと今は思います。😢

2-2 生活面

これがまた難しかったんですね。まず寮は古めで、ベッドとシャワーと机しかない部屋に現地生の女の子と2人暮らし。とても優しくて冷蔵庫や持ってきた家電を一緒に使おう、と言ってくれて日本人の私の意見もしっかり聞いてくれる。問題はないのですがアメリカ育ちだから誰にでもフレンドリー!ではなく、、趣味が1ミリも被らなかったため最後まで心は開いてもらえませんでした。🥲
あとは私がきちんと英語を話さないと、というのに囚われすぎて笑顔でお話しできなかったから向こうも近寄りにくかったのかも。今思えば。
そして暖房が作動しない。さむい。しかも立地としても自分たちのキャンパスの反対側にある、主要スーパーからも遠い、治安悪いという、、。
あとは食。いくら冷蔵庫を貸してくれたとはいえ古い寮の狭い部屋に入る冷蔵庫は小さくて冷凍庫も野菜室もチルド室もないやつなので、お魚お肉野菜は自炊だと全然取れず。自炊だと炭水化物ばかりで、お肉お魚お野菜を外食とか購買で食べても味濃いものばかり。バナナなどなどひとくちフルーツが救いでした。🍌
そんなんだから、食に飽きるという面でも物価高による金欠という面でも(円安真っ只中で、短期間だから基本日本の口座に紐づいたクレカで買い物だった)どんどん食欲不振になってました😰 両親は食費なら全然援助すると言ってくれたのに、謎に頼っちゃダメだ!と思ってしまったんですね。今ならわかる、絶対頼れるものには迷わず頼るべき。
ちなみに同じ寮に日本人の先輩が住んでいたのですが、彼もこの住環境が耐え難かったようでキャンパス近くの大きい冷蔵庫付き個人部屋ありアパートに移ってからはすごく楽しそうでした。笑 住環境をなめたらダメだ。

2-3 友達関係

これはもう控えめに言って最高でした。😙 まず日本に興味のある現地生が多くて、日本語を教えるクラスによく来てくれていたので一緒にご飯を食べてお話して帰国後も連絡取るくらい仲良い友達もできました!そしてアメリカ育ちの日本人やら正規入学の日本人やら日本人交換留学仲間やら、、日本人の多いこと多いこと。日本語も当たり前に話せるし英語から生活の知恵やらマル秘情報やらいろいろ教えてくれるし、心強い友達でした。あるアメリカ育ち日本人お姉さんがわたしの誕生会を開いてくれたりもしました、、🥹みんな仲良しで情報交換もよくしていました。それから、国際交流系のサポート団体。社会人だったり院生だったり、年こそ離れてるけど垣根なく仲良くしてくれて私を助けてくれました。車でいろんなところに連れて行ってくれたり、オススメのご飯を教えてくれたり。キャンプを企画してくれて友達作りの機会ももらえました。
私がうつになって動けなくなった時ここで知り合った社会人女性と私と同じ大学から派遣されたお友達が荷物をまとめてくれたり毎日会いに来て優しい言葉をかけてくれたり、空港まで送ってくれたり惜しみなく優しさをくれました😭

ただ、周りの仲間たちが弱音も吐かないしいつも笑顔なので何もかも要領よくこなして適応しているように見えて、自分ってダメなのかなとか思うことはありました。

3.結局、なんでうつに、、、?

3-1 「身体が資本」を完全に忘れてた

食事と住環境です。何よりも大事なこと。これを勉強と英語と多文化交流がんばるぞの気持ちが身体を置いてきぼりにして根を上げました。お金を割いてでも何かを削ってでも守るべきもの。ちなみに睡眠も毎日2時間くらいだった、、、

3-2 全部やろうとした

履修しかり、英語学習しかり、自炊しかり、とにかく詰め込みすぎて頭が回らなくなってました。結局成績も悪かったし食欲は無くなるし、何に集中するかは決めたほうが楽だったかもしれません。

3-3 遊びがなかった

3-2に繋がります。ここでの遊びは要は余白、自由のことです。友達がすごくいい人でたくさん遊びや旅行に誘ってくれたし、自分でも仲良い子ができたらとにかく休日どこか行ってました。だけど忙しくなるにつれ純粋に楽しみ!という気持ちが薄れて忙しい中でこなすこと、タスクみたいになってきてしんどくなっていたのをよく覚えています。結果的に身体が言うことを聞かなくて行きたかったディズニーやブロードウェイに行けなくなったし、何よりも友達にもいろいろ迷惑をかけたことが申し訳なくてたまらないです。😢

3-4 期待しすぎた

多分これが3-1~3-3の全ての原因です。笑 私が留学したかったのは学びたいことがそこにあった、というだけじゃなくて自分のコンプレックス全部ひっくり返したかった気持ちがあったのも大きかったんです。英語が思うように出てこないことも、生活力がないことも、ピアノをやめたり部活をやめたりと何かをやり遂げられる強さがないと思っていたことも、外交的に見えてすごくビビりで気にしいなことも、自分が面白みがなくて輪の中から少し外れていたことも、とにかく全部。火事場の馬鹿力を信じてたんです。🔥
残念なんですが、自分の性格は土壇場でもそんな大きく変わることはないんですね、、😭むしろ逆で、知らないことだらけの環境であればあるほど自然と、本能的に守りに入る気がします。私Twitterでアメリカ留学あるある見まくってました。笑 そして留学生活って、長くなればなるほど何の変哲もない時間が増えます。よくここで「日本語見ない!英語集中!」とか「洋画洋楽摂取!」とか成功の秘訣としてたくさん書いてあるけど、キツイなと思ったら全然しなくていいし普段授業で英語でやりとりしたりレポート書いたり、友達と話したり事務手続きしたりするだけできちんと身になってるものです、、!(まだ外部試験受けてないので数字で証明できないけど、メールしたり咄嗟に何か聞かれた時の反応だったりの体感では)おそらく学生生活を流れにのって送っていれば気づくこともあるし、それが後で大事な学び=成長になるはずなので気負わなくていいのかな、と思います。それに1-2semesterで全部わかるなんて絶対無理で、わからないなりにもがいた結果が別の知らない場所に行った時の「あの時やったあれ試すか」という手段にもなるし、前もよく分からない場所で過ごしたから初めての時よりは大丈夫かも、と経験が後で力になるのだと思います。なんだろう、ゲームで敵を倒す武器が増えてレベルアップする感じでしょうか。


さいごに

リタイアした私ですら苦い経験だったけど学びはあったと思ってるし、やってよかったなって思うし、完全に失敗、黒歴史とは思ってないです。笑
そして知らない場所で健康にスタンダードをやれているなら、いや多少やれていなくても全然それ以上に自分を追い込むことはないと思います。
周りの人が凄そうに見えても、いやいやそもそも普通にアウェイの環境で生きてるだけで偉いな、で大丈夫だとおもいます☺️
留学辛いな、と思ったら私を見て元気出してくれたら嬉しいです。

お付き合いいただきありがとうございました。😌
うつ病の症状やなってみての感想はこちらの記事(https://note.com/jolly_hawk500/n/n6c0498d70f80)をご覧ください。

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