「梔子(くちなし)」 『香染記』
香日和「こうびより」「こうにちわ」とも~ 十一之記
日本古来の黄色を染め出すのは「梔子」と「刈安」です。
アカネ科常緑性の日本原産の低木。
飛鳥時代から黄色染料(色素名クロシン)として用いられました。
くちなし飯(黄飯)、栗きんとん、和菓子の美しい天然の色(カロチノイド)を暮らしに生かしてきたのは古代からの知恵です。
ジャスミンのような芳香の花を干した、くちなし茶も自然の恵み。 果実は黄疸や打撲に、和漢薬「山梔子」として活用されました。
16世紀、ヨーロッパに渡り、