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『レンタルなんもしない人』第8話 本当の優しさとは?

本日は『レンタルなんもしない人』第9話が放送され・・・ません(T-T)。
ついに、新型コロナの影響で、放送が延期となってしまいました。ほとんどのドラマが放送延期になる中、ここまで撮影、放送していただいた、演者や制作の方には本当に感謝です(^^)

毎回、前回を振り返る用に、水曜日に配信していたので、今回も、同じように水曜配信でお送りしてまいります。


第8話 あらすじ

今回のオープニングはいつもとは違い、レンタルさんへの取材だった。
「遅刻しないように、待ち合わせをして欲しい」という大学生の依頼。そんな依頼を取材する、『ベターライフ』という雑誌の記者役にヒャダインさんがゲスト出演。

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どことなく、滝藤賢一さんに似てると思うのは私だけ?(笑)

すぐ終わった依頼に、「もう終わりですか?NGな依頼はないんですか?」と聞かれると、「嘘をつくのは苦手です」と、レンタルさん。その後も取材が続き、何事もなく終わり、恒例のツイート。

裏主人公のユーサクは、仕事の移動中にそのツイートを見て、真面目に働くのをバカバカしく感じ始める。

今回のメインの依頼は、前回デート指南をお願いした松尾愉さん。その依頼は拒否されたが、改めて依頼する。

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「15時までなら大丈夫」と、松尾さんがしたデートの振り返りを行う。

最初に訪れたパンケーキのお店では、率先して取り分ける松尾さん。レンタルさんに、「デートの準備はする方ですか?」と尋ねるが、松尾さんは、事前にデートコースの下調べをしたり、会話のメモを用意したり、とにかく入念に準備をして臨むとのこと。

いつか運命の人と巡り会えるだろうと思っていたが、そんな出会いはなく、一年前から婚活を始めたが、それでも中々うまくいかない。根が真面目で、しっかり準備しないとうまくできないタチらしい。マッチングアプリで文字のやり取りはうまくいっても、会話がうまくいかず、いざ会ってもそれで終わり。30戦30敗って感じだったが、やっと良い人と出会えた。3回目のデートで告白したが、3週間連絡はない。「これって、ダメってことですよね?」と聞かれるが、「わかりません」と答えるしかないレンタルさん。

「ですよね。恋愛の専門家じゃないし」と一言。そして、レンタルさんに奥さんとの馴れ初めを聞くと、「ネット大喜利のオフ会で出会った」という衝撃のカミングアウト(笑)

食事の後は、ショッピングモールの占いに。向かう途中、写真を撮る親子がいて、邪魔にならないよう気を遣う松尾さん。デートの時とは違う占い師だったが、二人とも占ってもらうことに。しかし、どれも的外れで、当たらない占い師だったようだ。しかし、松尾さんは気を遣って「違う」とも言えなかった。

最後のデート場所は、公園の池のボート。

「レンタルさんは、何て言って告白したんですか?」
「覚えてないですね」
「覚えてないんですか!?でも、そのミステリアスな感じがいいんでしょうね。
 女性はミステリアスな人が好きですから」

池の真ん中あたりで、意を決して告白し、手紙を渡したが、「ちょっと考えさせてください」と言われる。3週間がちょっとじゃないかどうかはわからないが、レンタルさんに、デートがどうだったかを尋ねる。その答えは

「普通ですね」

ちょっとがっかりする松尾さん。率直な言葉に感謝をする。松尾さんは、昔の彼女に言われた言葉を思い出す。

「結婚までは考えられない。優しいだけじゃ物足りない」

「僕って、つまんないんでしょうか?」という質問に、「僕には、判断できないです」と答えるレンタルさん。徐々に不満を漏らす松尾さん。既婚者には独身を羨ましがられるが、独り身だと、何をしても、誰にも見てもらえない。インドに行っても、思い出を話す相手もいない。その時、結婚したい、僕の人生を誰かに見てもらいたいと思うようになったと。

そして、告白の際に渡した手紙の内容も確認してもらうと、誤字を指摘される。内容的にはどうだったかを聞いても、「よくわかんないです」と、望む答えは返ってこない。

ボートを降りると彼女からの返信が。答えは、「ごめんなさい」
ちゃんと答えてくれたことは喜ぶ松尾さん。だが、不満が爆発してしまう。

女性は優しい人が好きだというが、それプラス何かがないと好きにはならない。そして、僕には取り柄がないと。

「レンタルさんは何で結婚できたと思いますか?」
「さぁ。わからないです」
「そういう所ですよ。結婚できる人は、特別何も努力してないし、ガツガツしてない。結婚できてるレンタルさんみたいな人には、僕の気持ちわからないですよ」

モテない男の不満が続く。

「レンタルさんは、今幸せですか?」
「どうなんでしょうかね」
「きっと幸せだと思いますよ。でなきゃ、そんな余裕にじみ出ないですよ。正直羨ましいです」

変な空気になった所で、次の依頼を思い出すレンタルさん。間に合わないかもしれないというと、松尾さんとタクシーに乗って次の現場に。無事間に合い、何の依頼かを聞くと、

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振られた後に結婚式ということに、気分が悪くなり、帰ろうとする松尾さんだったが、やってきたのは年配の新婚さん。一緒に見守ることにする。なぜ参列者がいないかを聞くと、年齢のせいで気恥ずかしいとのこと。

「そんなこと、気にしなくていいのに」

松尾さんはそう言いながら、結婚式を見守る。自分の人生を見て欲しいと思っていた松尾さんが、今は人の人生を見ている。人生は不思議なものだと話す。

「僕って、何が足りないんですかね?優しさに何をプラスすれば、結婚できると思いますか?」
「もう、優しさに優しさがプラスされてるような気がしますけど。
 失恋した後に、結婚式を見守るって、多分僕にはできないです」
「気遣ってもらってます?」
「嘘つくことは苦手なので」

レンタルさんの依頼は終わる。松尾さんは、日課のトレーニング。そんな松尾さんに、結婚式をした女性から、お礼と写真が送られてくる。新たな一歩を踏み出す松尾さんだった。

レンタルさんの帰り道。いつもの本を押し売るホームレスの手には、レンタルさんの記事が掲載された本が。サインを書いてくれと本を渡されるが、いつものように買わされるオチ。
そろそろレンタルさんも学んだ方がいい(笑)

一方その頃、ユーサクは、元カノ凸をするが、既に新しい彼ができていた。仕事も恋もうまくいかない中、レンタルさんへの悪意のコメントをツイート。

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炎上商法で、いいねやフォロワーが増えていくのだが、炎上に味をしめたユーサクは、闇堕ちしていくようだった。


物事は思い通りにはいかない

松尾さんが、デート用に、しっかり準備をしたり、会話をメモしていたりしていましたが、自分が中学生の時、好きな子に電話するのを思い出すなぁ(笑)。色んな想定をしていたものの、思い通りにいったことは一度もないけど。

そう。自分のことでさえ思い通りにできないことが多いのに、相手あってのことで、思い通りにいくわけがありません。それでも人は、思い通りにさせたがるものです。でも、どうしようもないこともあります。それを、受け入れるか、認めないかで、展開は変わるんだろうなと思います。

そして、結婚式を眺める松尾さんが一言。「そんなこと、気にしなくていいのに」そうなんですよね。そんなこと、気にしなくていいんだと思います。この回は、この言葉に全て集約されるように思います。松尾さんが抱いていた全ての不満や羨望、無い物ねだり。全て、そんなこと、気にしなくていいんだと思います。

人のことなら思えるのに、自分のことになるとわからなくなるのが、人間の不思議ですね。


何もしないから見えてくる本質

今回松尾さんは、結婚したいけど中々できない。自分には魅力がないと感じ、レンタルさんにデートの検証をしてもらっているものの、所々トゲのあるような物言いも目立ちました。それでも、依頼にしっかりと向き合い、わからないことをわからないとちゃんと言えるレンタルさんは立派ですね。いい人だと思われたいとか、いい顔しようとするよりはよっぽど素晴らしいと思います。

そういう意味では、松尾さんは「優しさ」を履き違えているように感じます。
何度も口にした「優しさ」も、好かれるためのものであったり、優しさアピールだったり、いい顔する為だったり。

そういう意味では、レンタルさんは、好かれようとも思っていないし、好こうとも思っていない。まさに、何もしないからこそ、客観的に見えるのかもしれません。わからなかったり、理解できないことがあった「何もしない」ということが、本質を見抜くことができるのかもしれませんね。


本当の優しさとは?

松尾さんは、「優しさ」について不満を漏らしていましたが、確かに女性は「優しい人が」好きと言いますよね。でも、それには枕詞がつきます。「"私に"優しい人」です。ですよね?女性の皆さん(笑)

まぁ、私も散々「優しい」「いい人」と言われてきたので、松尾さんと同じようなことで悩んだこともあります。結局、その優しさは、「自分の為の優しさ」なんだと気が付きました。逆に、そうなんだとわかったら、割り切っちゃえばいいと思います。

自分の為に自分は優しいんだと。

自分がそう在りたいから優しくしているのであれば、それでいいんだと思います。ただ、そうするのであれば、相手の反応を期待したり、見返りを求めてはいけません。期待は、裏切られるようにできているからです。なぜなら「期待」とは、とても身勝手で自分本位のものだからです。

「愛は自己満足」という人がいますが、確かにそうなのかもしれません。昔は、完全否定していましたが、今ならそう思うところもあります。だったら、それでいいと思います。伝わるか伝わらないかはわからない。でも、自分は愛だと思うことを伝える。それを「愛」だと受け止めてくれる人こそ、自分にとっての運命の人だったり、必要な人になるのではないかと思います。


というわけで、今週から放送延期になってしまった『レンタルなんもしない人』ですが、第9話の代わりに、ちょっと面白い動画を見つけたので、リンクを貼っておきます。空いたお時間にでも観てみてください。

『レンタルなんもしらない人』


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