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ルフィ名言Vol.10「いやだ」

ルフィ名言シリーズが始まって10本目となりますが、その名セリフがまさかの

「いやだ」

と最短の名セリフです。

バギーを倒した後、訪れた島に、ガイモンという宝箱にハマったおっさんがいた。
ガイモン回は、ワンピースファンでも、人気の高い回で、初期のワンピースの中ではかなり深いテーマであり、ルフィの魅力を描いた回でもあります。

ガイモンは元海賊で、この島に上陸したときに、大岩のうえに宝箱を発見しました。ところが、登った所で手を滑らせて落ちてしまい、すっぽりと宝箱にハマってしまって、仲間もガイモンに気付かずに出港してしまいました。

それから20年。珍獣が住まうこの森の番人として過ごして来た。それは、宝箱への未練があったからだ。
そこにルフィ達が訪れ、気心が知れた関係になり、ルフィに頼んで宝箱を見に行ってもらうことになった。

「遂にこの時が来たか!!今日はいい日だ!!!」

20年待ち続けたガイモンの心からの言葉です。

ゴムゴムの実の能力によって、簡単に大岩を登ったルフィ。5つの宝箱を見つけ、ガイモンに

「よっしゃでかした!!ここへ落としてくれ!!」

と頼まれたルフィの名台詞

「いやだ」

笑顔でそう答える。ナミは「なにバカばことを言ってるのよ!」とルフィを怒るが、ルフィは頑として聞かない。するとガイモンが

「麦わら!・・・お前は・・・・・・いい奴だなァ・・・!!!」

希望と未練があった宝箱だったが、ガイモンは考えないようにしていたこと。

「ないんだろう 中身が・・・」

                  出典 ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

20年前、ガイモンが見つけた宝箱は、空っぽだった。
ルフィは、笑って答える。

「くよくよすんなよおっさん!!20年で俺たちが来て良かったよ!!」
「こんだけバカみちまったら、後は”ワンピース”しかねェよ!!もう一回俺と海賊やろう!!」

ガイモンはその申し出を断り、森の番人を続けることにするが、ルフィほどガイモンの心から欲する言葉をかけた人はいないでしょう。そして、ガイモンはルフィが仲間に誘った数少ない一人でもあるのです。

「いやだ」という言葉は、否定する言葉ですが、その奥には、計り知れない優しさが含まれているんですね。この短い言葉の裏には、そんなルフィの優しさがあり、ガイモンの心を解放するのでした。

言葉には、裏に隠れた多いを紐解くと、こうも感動が隠されているんですね。

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