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【ウラヨミ】人生の選択をするYOU

今週の「YOUは何しに日本へ?」は、2時間SPで、ボリュームたっぷりの放送でした。その中で、気になったYOUがいたので、エピソードと気付いたことがあったので、コラムにしました。

人生の転機・解雇から二社内定

このYOUはアメリカ人で27歳の女性。システムプログラマーをしていましたが、700人いた会社が360人も解雇することとなり、その内の一人になってしまったそうです。(というか、社員の半分以上を解雇するって、その会社がなりたつのか疑問w)

しかし、その後2社から内定が合ったそうで、どちらかを決める為に日本にやってきたそうです。というのも、以前日本で縁結びの神社にお参りに行って、大吉のおみくじを引いた一週間後に彼氏ができたこともあり、出世の神社と言われている愛宕神社でおみくじを引き、どちらにするかを決めるんだそうです。

ちなみに愛宕神社は港区にあり、「出世の階段」が有名だそうです。急勾配で86だんの石段でできているのですが、「出世の階段」と言われるようになったのが、古くは徳川家光の、「この階段の上にある桜を、馬に乗ってとって参れ!」という無茶振りに、「いやいや無理やろ・・・」と下を向いていたら、ブチギレ寸前の家光公を尻目にある家臣が馬に乗って駆け上がり、桜の枝を持ってきました。その家臣は曲垣平九郎といい、その後「日本一の馬術の名手」と讃えられ、その出来事から大出世したことに由来するそうです。

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内定がきた会社というのは、一つは1100人規模のベンチャー企業で、やりがいやチャレンジングな会社だと言えます。そしてもう一社は、なんとマイクロソフト!大企業にして優良企業だと言えます。

その自分の実力を発揮し、やりがいのあるベンチャー企業にするのか。安定していて高収入の大企業か。


さて、ここで質問です。あなたならどちらを選びますか?

妻と一緒に見ていたんですが、妻は「環境や内容による」と言っていました。私の答えは、後で述べます(笑)

もちろん、職種などにもよるだろうし、何を目的にするかで選択は人それぞれだと思います。だからこそ、おみくじで決める、という神頼みもありかもしれません。

そして、ベンチャー企業とマイクロソフト、それぞれでおみくじを引き、くじ運の良かった方を決めるというやり方でおみくじを引いたところ、まずベンチャー企業は「大吉」。どことなく微妙な反応をするYOUでしたが、マイクロソフトのおみくじを開くと、その結果は「小吉」。これまた微妙な反応ではありましたが、ベンチャー企業の方がいい結果だったということで、その場で内定を受ける返事のメールを送信しました。

スタッフがそのメールを見せてもらうと、なんと宛名は「microsoft」・・・
結局、マイクロソフトの方が高収入だったからだそうです(笑)


選択肢に本音は反応するか?

面白いもので、会社をクビになった"おかげ"で、新たな道が開けることになり、ベンチャー企業と大企業のマイクロソフトという二者択一の権利を得ることができました。

しかし、どちらにも決めきれないから、出世の神社・愛宕神社で神頼みをしたわけです。しかし、結果的には、神の判断を無視して自分が行きたい方に決めましたが(笑)、実は、自分の中に答えはあったんだと思います。結局は自分の本音(お金が大事)と向き合わなければ、後悔しない判断はできません。

そして、見ようによっては、選択肢があるからこそ悩むということもあります。特に、目的や基準を持っていなければ、人によっては、選択肢がない方がいい時もあると思います。

このYOUは、おみくじの結果を見た時点で、マイクロソフトに行きたいんだろうなというのが見て取れたので、ベンチャーおみくじが勝っても、マイクロソフトに決めたのは予想してました。まぁ、このYOUにとっては、日本に来て愛宕神社のおみくじを引き、神様までベンチャーが言い、と言ったことで、自分の本音から逃げられなかったのでしょう。

なので、この判断を後々どう思うかはわかりませんが、少なくとも納得した判断にはなると思います。


二者択一の罠

以前、ドラマ「病室で念仏を唱えないでください」のコラムで、「両忘」ということについて取り上げました。

二者択一、どちらも選べないから悩む。だったら、どちらも手放せばいい。というものです。

改めて、私だったらどうするかという答えですが、

「どちらも選ばない」

と妻に答えました(笑)
実際私は、何社か勤めましたが、結局個人事業主で仕事をしてますしね。それは、そういう仕事だし、会社に勤める人生って、私には性に合わないんですよ。27歳の自分であれば、まぁベンチャー企業と言ったかもしれませんけどね。少なくともマイクロソフト(大企業)は選ばなかったと思います。

二者択一だからこそ悩む、と言いましたが、得てして二者択一は、ある種の支配原理でもあります。選択できるありがたさもありますが、逆に言えば、選択肢を限定されることにもあります。人は、質問されたら答えたくなる本能があるので、「AかBか?」と言われたら、どちらかを選ぼうとし、それ以外の選択肢を外してしまいます。

誰かに与えられた「二者択一」は、ありがたそうに見えた罠なのかもしれません。「両忘」じゃないですが、自分の選択肢は必ずしも二者択一ではない。「両忘」も一つの手段だし、一番大事なのは、自分の本音と向き合うことだと思います。

YOUは、結果的に自分の本音を向き合えたとは思いますが、ある意味の「土壇場JCT」だったのかもしれませんね。

追い込まれたからこそ決断できた。神頼みも、自分にとっては本音を向き合うための手段だったのかもしれません。

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