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『笑ってコラえてSP』でのヘボ新人Dからウラヨミ

今週放送された『笑ってコラえてSP』で、こんなコーナーがありました。
新人ディレクターが、「長距離バス一期一会の旅」と称して、二日間の間で密着取材できなければお蔵入り、というコーナーがありました。その新人Dがシャイアンという、イランとのハーフの方なんですが、この人がまたとても優柔不断で、自分で決められない人なんですよ。

「久々にテレビ見てイライラした」
「不快でしかない」
「決断力がなさ過ぎてビックリ」
「本当に無駄な時間だった」

などなど、批判の声が殺到したそうです。
確かに、私も観ていてイライラしましたが、決して「無駄」だったとは思いません。むしろ、そこからウラヨミしたことがあるので、その「無駄」を、これから「価値」に変えていきましょう。

ということで、今回はそのシャイアンという新人ディレクターにフォーカスを当てお送りしてまいります!

自分で判断できない象徴的な人

大阪駅から、長距離バス利用者にインタビューをして、許可が下りれば同行するという単純な企画なんですが、用を済ませて帰るだけの人が多く、やっとのことで出発した人を見つけて、バスのチケットを確認しに行くのですが、その都度、カメラマンとして同行している先輩Dに、「行った方がいいですかねぇ?」と何度も聞くんですよ。その度に、「それを決めるのがディレクター!」と言われてしまいます。そして、決めきれず、インタビュー相手に相談してしまう始末。結局、バスを見送って終わりました。

初日はそれで終わり、二日目、朝からチャンスがあり、「富士山に登山しに行く」というマダム二人組の許可ももらいながらも、今度はチケットの空きがなく、残念がりながら、ほっとするしているシャイアン。後日、マダムからは富士山頂でのご来光の写真が送られてきました。

その後も、ギターを持ったお父さんが、町田でライブをやるということで、本人の許可があり、またチケットの空きを確認に行く。チケットに空きは有り、先輩Dにまた質問し同じことを言われる恒例のやりとりを繰り返し、結局バスを見送る。一応シャイアンの言い分は、前回の同じ企画が音楽関係のロケだったので、「連続はちょっと・・・」と言うが、そんなのは言い訳でしかない訳です。

その後も30歳の男性に声をかけると、愛知で行われるイベントで歌を歌うと言うことで、本人の許可が下りたのでチケットを確認すると、空きがありました。また先輩Dとの恒例のやりとりをすると、イベントの運営の許諾が下りるか、と言う新たな問題を言い出し、それも確認してもらえたが、すぐには返事がもらえず、バスの時間に間に合わなかった為、見送るシャイアン。後日、イベントの写真が送られてきて、「取材は大歓迎だったので残念です」という運営のメッセージが添えられていました。

いくつものチャンスを棒に振り続けるシャイアン。ロケも残り1時間に迫る中、とある女性に声をかけると、東京でライブをしに行くというまた音楽関係の相手だったが、許可が下り、チケットの空きを確認しに行くと、また先輩Dとのやりとりがあるかと思いきや、流石にもう時間もなく、即決しました。

その女性は「オフィーリア20mg」という名前で活動し、独特の世界観でライブをしており、例えるなら、ハロウィンっぽい感じですかね。一応画像を貼っておきます。

画像1

そんなこんなで、放送されているということは、ロケはできたんだろうと思って見てましたが、あまりに自分で決められず、先輩Dに頼りっぱなしで、何度もチャンスを棒に振る、野球なら、負け確定の状況でお情けで代打を出されるようなタイプのシャイアンは、見ていてイライラした人も多いんじゃないかと思います。私も、突っ込みながら観ていましたが、それは「表」であり、「裏」が見えたことがあるので、紹介していきます。

彼がダメダメだったからこそ

散々チャンスを棒に振り、時間ギリギリに、「オフィーリア20mg」さんの同行ロケが上手くいき、アングラな感じの活動に光が当たったと言えます。今回の放送で、「オフィーリア20mg」を知った方は、私を含め多かったのではないでしょうか?
局としては、面白いことが一番な訳で、きっと「あの人に着いて行けてたら」と思うことはあったでしょう。しかし、目線を変えると、今回シャイアンがスルーした人たちは、密着ロケはされなかったものの、別の形で紹介されたことで、多少なり知られることになったのではないかと思います。

最初にスルーされたのは、元芸人で、ロザン宇治原と同級生だった「JumpingPoint!! の株Tube」というYoutubeチャンネルを持っているYoutuberで、その日も、動画を撮影しに行く所でした。本も出している人なので、撮れ高は申し分なかったでしょうけど、それをネタに動画にもしているようで、興味がある方は観てみてはどうでしょうか?


続いて、町田にライブに行くお父さんは、「ROIKI」という59才の方で、30才で脱サラしてミュージシャンになり、アメリカに留学した経歴があるそうです。多分、シャズバーっぽいところで、ブルースを熱唱する映像が紹介されましたが、この人に着いて行っていたら、波乱万丈の人生を紹介することができ、それも撮れ高は十分だったでしょう。
Youtubeで検索すると、ROIKIさんのライブ映像が見られるので、ブルース好きな方はチェックしてみてください!一応、参考までに一つの動画を貼っておきます。


次にスルーされたのが、愛知のイベントに向かった「CHIAKI」さん。もしかしたらこの方が一番のチャンスだったかもしれません。本名は石原辰弥さんといい、「ちあき」という名前は、音楽活動を応援してくれていた女性の名前から取っており、石原さんが23才の時に亡くなられたそうです。そして、厳しい生い立ちで、石原さんが11才の時に離婚し、母親に引き取られるも、中学2年の時に母親は蒸発。その後は親戚に育てられたが、幼い弟もおり、15才で就職したそうです。

本人のYoutubeチャンネルではないとは思いますが、路上ライブの動画があったので、貼っておきますね。

まだまだ語りたいことがあるんですが、かなり長くなってしまったので、続きは明日にお送りします。

今回は、ウラヨミでしたが、続きは「道楽的な視点」で、お送りしていきますので、お楽しみくださいね!



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