見出し画像

土下座というもの

土下座をしたことはありますか?私はあります(笑)

中学校に入学した時、どヤンキー20人くらいが待ち構えていて、「MAXって奴いる?」と言われました。

「僕ですけど・・・」

「ちょっと面貸せや」

うわー!ドラマみたいな展開ー!!

路地裏に連れていかれて、ヤンキー達に取り囲まれ、

「こいつとタイマンしろや」

と隣の小学校から入学したヤンキーと向かい合いました。

「え?」

「早くしろや。できないなら土下座しろ」

その瞬間、私は脳内会議を行いました。

え?どういうこと?ってゆーかなんで?あぁ、俺目立ってたんやな(ニヤリ)って言ってる場合じゃねー。まぁ、勝てるとは言わないまでも負けるとも思わない。どっちにしろ痛いし、勝っちゃったら軍団入りだし、サッカーしたいし。
下手したら袋にされるし。まぁしゃーないか。

「すみませんでした」

なんで謝ってるんだろう。

「まぁいいや。行こーぜ。」

ヤンキー集団はいなくなりました。

私はこのエピソードを、しばらく誰にも言えませんでした。どこかで己を恥じていました。大学生になった頃に、姉と話をしていたら、なぜか土下座の話になりました。「そういえばこんなことがあったんだよねー。」と話したら、「あんたやるじゃん。格好いーよ。」

は?まじ?俺格好良かったん!?ならいーや!

と、その後はこのエピソードを恥じることはありませんでした。まぁ、ベラベラ言うつもりもありませんが、隠すつもりもありません。

長々と自虐エピソードを述べてきましたが、皆さんは土下座をしたことはありますか?

おもしろいもんで、ネタ的に、笑わせるために、冗談で「すんませーん!」と、謝罪の気持ちもなく、遊びでなら、いくらでもできるのに、本当に謝罪しなきゃいけない時や、「半沢直樹」的に、「土下座しろ」と言われるのは、中々しにくいものです。

真剣に謝る為とか、「土下座しろ」と言われて土下座するのは、中々抵抗がありますが、笑わせる為だったり、遊びながら土下座するのは、簡単にできたりするものです。

つまり、「土下座」そのものは、ただの形ということです。
強制されるから、やらなくてはならないから嫌な訳で、笑わせる為に自ら進んで土下座するのは、気にはなりません。

そこにどんな思いを込めるのか。どんな捉え方をするのかによって、別なものに
なります。

物事の捉え方というのは、まさにこのようなもので、様々角度から物事をみてみたら、全く別のものだった、ということがあるわけです。

ふと「土下座」をしたことを思い出したので、自己開示と共にお送りしました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?