アベノマスクからウラヨミ!!
アベノマスク
依然としてマスク不足に悩まされる中、安倍首相の口から語られた、
「国民にマスクを2枚配布するわ」
通称「アベノマスク」。配布する為には約200億円がかかるとのこと。これには、国民の反応は厳しく、著名人からも批判の声がとても多く、物議を醸しています。中には、マスクがなくて困っている人もいるとは思うので、喜びの声もあるでしょうけど、やはり少数だと言わざると得ないでしょう。中には「天下の愚策」と揶揄する人もおり、イベント中止や外出規制により、経済的打撃が大きく、特に観光業などは倒産の危機にあったり、既に倒産している企業もあります。
同じ200億円を使うなら、たった2枚のマスクを配るのと、倒産の危機や生活が厳しい人への支援に使うのと、どちらがいいのでしょうか?
まぁ、倒産の危機や生活の困窮の線引きをどこでするのかが難しいのも事実です。今回の措置は、「有事は何かをやっている感が大事」という理由で実施されたそうです。それでは、手段を目的にした典型的な例であり、ただのポーズでしかありません。
間違えないことより、間違いを認めることの方が大事
マスク云々よりも、アベノマスクから見えてくることは、マスクの2枚配布が、最善の手ではないことは明白です。誰がどう見てもそう言うでしょう。
今回の判断が、首相としての責任なのか、安倍氏の性格なのかわかりませんが、その対応はあまりにも潔悪い。
これだけ批判の声が出ていて、きっともっとできることやすべきことがある中で、国民の血税である税金の使い方はあまりに杜撰です。
それこそ、潔く間違いを認めれば支持率も上がるだろうし、国民の信頼も得られるのではないでしょうか?有事だからか、間違えてはならないと背負いこみ、陣頭指揮を取って強行的な判断を下す。それは決して間違ってはいないとは思いますが、間違えないことよりも、間違いを認める方が大事なのではないでしょうか。
政治は国民の為のもの?国の為のもの?
政治というものは、国民の為にあるものではなく、国の為にあるものと言えるかもしれません。
先日のアンビリーバボーSPで、連続暴行事件の冤罪が取り上げられました。
放送では伏せられていましたが、富山県で起こった氷見事件のことだそうです。連続婦女暴行事件で、タクシー運転手のYさんが、被害者女性からの見聞で、顔が似ているからという理由で任意取り調べを受けました。その様子を見ていた被害者女性は、Yさんが犯人だと思い込み、そのことで警察はYさんが犯人だと決め付けました。威圧的な取り調べで、Yさんの辻褄の合わない供述を一切取り合わず、精神的にも肉体的にも追い込まれたYさんは、自白を強要させられました。
その後も、明らかに供述が合わなくても、強引に犯人として報告書を作り、検察も『HERO』の久利生さんのように調べることなく、警察の報告を鵜呑みにし、結局Yさんは起訴され、服役することとなりました。
家族も、警察の報告を真に受け、Yさんを信じることなく、助けることもしませんでした。
その後、真犯人が逮捕され、冤罪が発覚するも、警察は形だけの謝罪はしたものの、自白したYさんが悪いと責め立てる。
冤罪が報道され、心ある弁護士たちにより弁護団が結成され、国に訴訟をする1億円の国家買収請求をたて、訴訟になりました。
結局は、2千万がYさんに支払われることにはなりましたが、事件に関わった警部補と検察官からは謝罪もなく、辞職することもなく働いているそうです。
政府は国民よりも国家を守るもの?
つまり、国家権力とは、国民を守る為のものではなく、国家を守る為のものだったということです。
刑事ドラマなどでも、こういったことがテーマとして描かれたりしますが、国を守ることを優先するのは、仕方のないことだと思います。国を守ることで、国民を守ることにも繋がるからです。
しかし、場合によってはそれによって国も国民も守れないこともあると思います。
こういう大変な時だからこそ、政府だけの判断で動くのではなく、国民の意見も取り入れていくべきなんじゃないかなぁと思います。
東京では、ついに1日の感染者が100人を超えました。アメリカ、フランス、スペイン、イタリアなど、感染者の多い国と似たような増え方をしています。ロックダウンをするにせよ、緊急事態宣言をするにせよ、早くしないと取り返しのつかないことになります。
アベノマスクは強行する癖に、緊急事態宣言は頑なにしない。
小泉元首相が、「改革には痛みを伴う」と言っていましたが、改革をしてもしなくても痛みが伴う現状です。
経済状況を維持するのに、200億円は足りないかもしれませんが、使い方によっては、アベノマスク以上に活かせることがあるのではないかと思います。
その意見を出せないのは申し訳ないですが、せめて、一考の機会になるような発信になればと思います。
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