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危機状況下での社員エンゲージメントについて考える

※この記事は約2500文字です。約5分で読めます。

Gallup Webinar【危機状況下の従業員の4つのニーズ/新型コロナウイルス状況下で従業員のウェルビーイングを維持するには】に参加しました。

危機状況下での社員エンゲージメントについて興味がある方のご参考になれば幸いです。

1.GALLUPとは

皆様GALLUPはご存知でしょうか(今更ですが。。)。
GALLUPと言えば、ストレングスファインダーが有名です(正式にはクリフトンストレングスと言う様です)。

マネージメント研修や転職の際に自分が何を大切に考えているか、強みなのかを考える為など、既にアセスメントを受けている方も多いと思います。
(詳細は以下URLを参考に下さい)
https://www.gallup.com/cliftonstrengths/ja/

このWebinarに参加するまで私は知りませんでしたが、GALLUP Pathと言う組織や経営の課題を解決するカスタマージャーニー もある様です。人的リソースを最適化し、組織のパフォーマンスを向上する事がどの様に会社の価値を上げるのかを理解していない経営者も多いのですが、上手くその辺り説明されており、参考になるかと思います。
(詳細は以下URLを参考に下さい)
https://www.gallup.co.jp/204650/gallup-japan.aspx

2.リーダーシップとフォロワーシップ

社員エンゲージメントを高めるには、リーダーがどう振舞うかが非常に大事です。なぜなら社員エンゲージメントのベースとなる企業文化はリーダーが醸成する事が分かっている事です。しかし、リーダーにはどの様な素質があるかを調査する事は多いが、リーダーとはメンバーがいるから成り立つのであって、メンバーが支持する(フォロワーシップ)素質とは何なのか、の視点が今まで欠けていたと言う事でした。そしてその素質はこの危機状況下での社員エンゲージメントを高める重要なポイントです。

フォロワーシップを集める素質とは、以下との事です。

危機状況に更に大事になる指標
・信頼
・思いやり
・安心感
・希望
※Gallup Webinar/危機状況下の従業員の4つのニーズより抜粋

この部分についてはこちらで纏めていますので、ご参考に下さい。

追記すると
・信頼を高めたい場合、組織面と個人面で分けて行動すべき
・思いやりを高めたい場合、相手の感情に寄り添う行動や姿勢が大切
・ストレスには感情的に反応しやすく、論理性が失われやすい
・希望とは目標、アイデア、エネルギーの3つが合わさり生まれる
との事です。

また、以下も重要だと言う事です。これは昨今話題となっているウェルビーイング(人生を有意義に過ごす方法)を向上させるファクターです。

人生に充実を感じる為には以下が必要で、充実/苦労/苦悩の3段階がある
・人生の目的
・人間関係
・経済的余裕
・地域との繋がり
・身体的健康
※Gallup Webinar/危機状況下の従業員の4つのニーズより抜粋

3.インナーゲームとアウターゲーム

ここまでの話は非常に同意出来るのですが、どの様にしたら上記の様な能力を獲得出来るのか疑問に思う所です。ここで私のアイデアですが、インナーゲームと言う考え方があります。

インナーゲーム(inner game)とは、勝負において、競技者の外側の世界で実際に行われるアウターゲーム(outer game)に対して、競技者の心中で行われるもうひとつの勝負のこと。テニスコーチのティモシー・ガルウェイが、レッスンを通して考案し、1974年に著作 "The Inner Game of Tennis" の中で発表した考え方。ガルウェイは、心の中のインナーゲームに勝つことが、アウターゲーム(実際の勝負)に勝つための近道であるといている
※出典: フリー百科事典 ウィキペディア(Wikipedia)

ここではスポーツを例にあげていますが、普段の生活でも活かせる考え方だと感じています。自分が置かれた状況でどの様に上司に声をかけて貰いたいのか、他人が置かれた状況で自分が上司だったらどの様に声をかけるか、その様な考えを普段から訓練する事により、フォロワーシップを集める行動を獲得出来るのでは無いかと思います。

4.ウェルビーイング向上が社員エンゲージメントを高める

ウェルビーイング向上が社員エンゲージメントを高める事も疑いの余地が無いですね。問題はこれをどうすれば向上させられるかです。これも「先の危機状況に更に大事になる指標(信頼、思いやり、安心感、希望)」を向上させる事により、ウェルビーイングも向上するとの事です
そして、
・思いやりと希望を高める事により、従業員レジリエンスが高まる
・信頼と安心感を高める事により、身体的ウェルビーイングが向上する
との事でした。

5.まとめ

全4回のGallup Webinarに参加しましたが、非常に参考になる内容でした。
自分の仕事にも当てはめつつ、思う事を以下に纏めてみます。

1 )VUCA(Volatility/変動、Uncertainty/不確実、Complexity/複雑、Ambiguity/曖昧の頭文字をつなぎ合わせた造語)の状況下を会社が乗り切る為に大事なのは企業カルチャー
2)企業カルチャーを醸成するのはマネージャー
3)そのマネージャーが大事にすべき指標は、透明性とパフォーマンスの正しい設定と測定
4)この2つが生み出すのは「信頼、思いやり、安心感、希望」の4つ
5)この4つがウェルビーイング向上をもたらす
6)ウェルビーイング向上が従業員エンゲージメントを高める
7)従業員エンゲージメント向上が会社のレジリエンスや価値、株価を高める

まだまだ不確実な状況が続きますが、信頼、思いやり、安心感、希望を大切に頑張って行ければと思います。

ここまで読んで頂き、有難う御座いました!

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