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旅のこと、食のこと

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イタリア滞在期(2022.10~)を連載中です。イタリア料理、ナチュラルワイン、日々のこと。エッセィ。
不定期連載。実験的に始めます。買い切り。
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2022年10月の記事一覧

イタリア滞在29日目

「北イタリア日本人会」というものの存在を知ったのがつい先日。在ミラノ日本国総領事館からも後援をもらっている「在イタリア法人音楽家による秋の親睦音楽会」なるものへ行ってきました。料金がいくらなのか?予約が必要なのか?何も知らずに突撃したのですが入れてもらえました。 夜分に更新しているので今日はサクッと。 クラシックの音楽はいろいろな場所で何度も聴いたことがあるけれど、ヨーロッパで初めてちゃんと聴いて「あー、西洋音楽ってこういう空間で聴くものなんだ」ってすごく納得した。広い。

イタリア滞在28日目

早く歩くコツを知ってますか?コツは3つあります。①足を速く動かす、②大股で歩く、③大地を掴む。①②は一般常識だと思うのですけど③は外からはわからないですよね。足にある5本の指で大地を掴み蹴る。踵から爪先へ。右足から左足へ。そうすると楽に大きく歩ける。 大地を掴み、地球を掴み、世界を掴むのです。 そんなどうでもいいことを毎日遅刻しそうになりながら、時には早足で、時には走って、10キロオーバー歩きながら気がつきました。これも一般常識?実はみんな大地を掴みながら歩いているのだろう

イタリア滞在27日目

語学学校のクラスが一つ終わりました。クラスは約1ヶ月単位で構成されているみたいで、来月からは新しいクラス。先生も変わります。これまで教わっていた先生は語学を学ばれている方で、ことある毎に「このイタリア語は日本語でなんと言うの?」と聞かれました。どの言語がイタリア語と近くて、どの言語が遠いかもよく把握されているので、日本人である僕への配慮もあっていい先生だった。 今日も例によって朝カフェ決めて、メルカートに寄って、授業を受けて、イタリア語を勉強する一日でした。今週から机に向か

イタリア滞在26日目

11月20日にトリノのケーリーへ行きます。先ほどイベントに合わせて気になるレストランの予約をしたのですが、ご飯はやっぱり人と食べに行きたい。城です。 同じアパートに住む同居人がシンクに生ゴミを出しっぱで「男子寮かよ」と心の中で突っ込んでいます。男も女も関係ないか。キッチンはきれいに保ちたいのだけど。文化の差が出ますね。 サムネの解説は最後。 シチリアのオリーブオイルがミラノには意外と売っていなくて。探すのに少し苦労した。お金を積めばね、いくらでもあるのだけど安く質の良い

イタリア滞在25日目

同じアパートに滞在している中国人2人が退去するらしく、新しく来る人たちが荷物を置きにきました。海外のアパートの出入りは激しいんですね。「ハロー」しか言葉を交わさない同居人たちでしたがいなくなるとわかると寂しいものです。 先週と先々週はリモート授業の日がありましたが今週はずっと対面授業。毎日15キロ歩くって大変。 ランチのリゾットのレシピはYouTubeにあるレシピをいくつか見ていいとこどりしながら考えた。ラディッキオをオリーブオイルで炒めて水分を抜き、そこに赤ワインの旨味

イタリア滞在24日目

イタリアに限らずヨーロッパに共通することかもしれないけれど、プライベートな庭園はゲートの奥にある。ゲート以外は塀に囲まれていて見えない。まるで秘密の花園。本当に綺麗な場所はみんなには見えないところに置いておく。それがヨーロッパの人生観なのかなと感じている。日本は塀が低かったり、見晴らしが良かったり、囲い込まない文化(だと思っている)。神社と教会は結界としての外観の違いが大きいよね。 サムネはアパート居住者専用のプチ庭園。 5年前にイタリア旅行した際に「お店はしっかり選ばない

イタリア滞在23日目

生き方に迷っていた頃は美大や音大の校舎近くを通るとき必ず「ここに通ってたら人生もっと違ったのかな」と考えていたのですがイタリアに来てからはそういったことがキッパリ無くなりました。城です。こんばんは。ナチュラルワインをしこたま飲んだ後にこれを書いています。泥酔です。誤字脱字はご勘弁。さてさて。

イタリア滞在22日目

今日はイタリアに来て一番ハッピーな日かも。オープニングトークをすっ飛ばして行ってみよう。 ミラノから南へ約1時間、パヴィアに行ってきました。 「イタリアの家庭料理を食べたい〜」とずっと願っていたけれど、こんなに早く叶うとは。トルテッリーニはパスタと種を別々に作らなきゃいけない手間のかかるパスタ。作るのに一日かかるので作り置きして冷凍しているそうな。パンとケーキも焼いてもらって。とってもハッピー。パン、すごく美味しかったなぁ。お土産にも少し持たせてくれて。全部食べたかったの

イタリア滞在21日目

漫画はイタリア語で fumetti と言います。金曜日の語学学校の授業で「漫画読む?」という先生からの質問で「読んでる」と答えたの僕だけだったんです。あまりの衝撃でイタリア語の授業ということも忘れてOh my god…と言ってしまいました。どうも、城です。「好きな漫画は?」と聞かれて「(一番好きな訳じゃないけれどせめて通じてくれと願って)ONE PIECE」と答えたけれど先生はタイトルすら知りませんでした。 イタリア滞在も3週間。生活のリズムも生まれて余裕をもって語学の勉強

イタリア滞在20日目

イタリア滞在は蚊との戦い。部屋にはなぜかいつも蚊がいます。住宅地のどこかに潜んでいるらしく、開いている窓から窓へと侵入してくるんです。昨夜は寝込みを襲われて大変でした。ワイナリーで収穫のお手伝いをしたいのですが蚊にめっちゃ襲われるらしいです。しかも強力だとか。恐ろしや。 ミラノのメルカート一覧を手に入れたので毎朝メルカート巡りをしているのですが今日はとうとう授業に遅刻してしまいました(だって楽しいのだもの)。45分は早く家を出たのにな〜。 今日は気になるお店に行ってきたの

イタリア滞在19日目

語学学校のクラスの先生が病欠で、昨日と今日は代わりの先生が来ています。今日の授業では「〜が好き」という表現の練習をしまして。英語で言うところの「I like …」はイタリア語では「Mi piace …」と表現します。「ヒロシは何が好きなの?」「ヒロシは何が嫌いなの?」と先生からの質問に「Mi piace il cibo italiano(イタリア料理が好きです)」「Non mi piace zucca(カボチャが嫌いです)」と答えていたら「あなたは食べもののことばかりだ!」と

イタリア滞在18日目

題 "Basilico caduto(落ちたバジリコ)" Duolingoという外国語を学ぶアプリがあるのですが、そこの例題で「Chi e il numero uno?」を訳せという問題が出てきたんですね。訳は「誰がナンバーワンですか?」で、答えは「Kakarot, sei il numero uno(カカロット、お前がナンバーワンだ)」になります。ミラノの夜からこんばんは。最近考える時間がしっかりとれていなかったので今宵は考えたり調べたりすることに時間を使いました。さてさ

イタリア滞在17日目

カレンダーを見て驚いたのですが、もう10月も半分を過ぎている。一日一日を大事にしてイタリア語上手くなりたいなと思いを新たにしました。 今日はお散歩中に大家から電話がかかってきて。英語で話してくれたのに気分でイタリア語で返したら相手もイタリア語になっちゃってなにを言っているのか全然わかりませんでした。いや、なんとなく言おうとしていることはわかるんだけど、ノリでSiと答えて大ごとになったら嫌だなと。 電話出る時に間違えて「Ciao」って答えちゃったので、次は「Pronto?(も

イタリア滞在16日目

イタリアの好きなところは沢山あるのですが「挨拶が笑顔」なところが特に好き。お店に出入りするときに Buongiorno / Ciao と挨拶するのは有名なお話。店にもよるけれど、ここで笑顔(というか愛想)が入ることが多くて。お店を出るときとかも「Ciao, Ciao! Buona giornata!(バイバイ!いい一日を!)」「Grazie! Buona giornata!(ありがと!いい一日を!)」と笑って言ってもらえて、ただの挨拶なのにその瞬間が尊いものに感じられるんです