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イタリア滞在21日目

漫画はイタリア語で fumetti と言います。金曜日の語学学校の授業で「漫画読む?」という先生からの質問で「読んでる」と答えたの僕だけだったんです。あまりの衝撃でイタリア語の授業ということも忘れてOh my god…と言ってしまいました。どうも、城です。「好きな漫画は?」と聞かれて「(一番好きな訳じゃないけれどせめて通じてくれと願って)ONE PIECE」と答えたけれど先生はタイトルすら知りませんでした。

イタリア滞在も3週間。生活のリズムも生まれて余裕をもって語学の勉強に集中できるようになったのですが、これが思ったよりもストイックな生活で。朝起きてエスプレッソと軽い朝食を摂ってからDuolingoで語彙の勉強。ランチを食べて語学学校の授業の復習とDuolingo。その繰り返し。語彙を増やす勉強は一度にたくさんできるものではないのでどうしても疲れが出ちゃって。合間に漫画を読んだりしてどうにか息抜きするのですが、それも限界があって。漫画恋しい。息抜きがもっとほしい。

今日は一日お勉強の日だったのでお写真少なめです。

パネットーネ専門店を見つけてしまった
ランチ訪問
壁に名だたる?シール
Salsiccia di cavallo fatta in casa, purè, crauti。自家製馬肉のサルシッチャ、マッシュポテト、ザワークラフト
天然酵母パン
ディナーは角切りにしたポルチーニをアーリオオーリオで
焦げ付く寸前まで炒めて
ブロード・ディ・カルネでデグラッサーレして作ったラグーをじゃがいものニョッキ(by CONAD)でいただきました。大変美味でした。美味しすぎる(大事なことなので)


勉強して疲れてる、という現象が起きている時点でまだ生活に慣れている訳ではないだろうな、と思う。メリハリがきちんとできていないのかも。

大学に入る前に札幌で浪人生活をしたことがあって。そこでは3畳くらいのベッドと机しかないような部屋で1年間を過ごしました。お風呂は共同で、ご飯は朝晩食堂で食べれて、平日日中は予備校へ。その頃もストイックな生活で。お昼に買いに行くお気に入りのパン屋さんと週刊漫画を読むことくらいしか楽しみがなかった。土日は札幌の街へ徒歩で繰り出して新しいパン屋を探索したり、遠くまでジョギングしたり。あれ、やってること今と変わらないな。。。

イタリアに来て時間に余裕ができてわかったのは自分は自転車やバス、飛行機に乗って外を眺めることも好きだけれどそれ以上に歩きながら街を観察することが好きだということ。自転車を買ったり、レンタルしたり、メトロやバスを使う方が明らかに時間の面では合理的なのに全然やる気にならない。そもそも自転車も車も徒歩で移動しなきゃいけなかった大変さを簡略化するための発明であって、時間を短縮し、物事を合理的に進めるためのツールな。もちろんそこには乗り物だからこその娯楽もあるわけですが。日々を、日常をもっと豊かに過ごしたいと思っていた僕とは真逆のツールだから求めるわけがない、ということに気づいた。
とは言っても、アルバイト始めたり、時間が足りなくなると利用せざるを得ないのだろうけれど。今は時間を贅沢に使ってミラノを、イタリアを、感じられるだけ感じたい。

浪人していたあの頃と今で明確に違うのはインターネットやスマートフォンがあること。通知が来る、その気になれば時間を怠惰に使えるという誘惑は強い。
当時の僕の部屋にある娯楽といえば小説くらいだった。あんまり遊んでいた記憶もないけれど、どうやってあんなに勉強していたのだろう。ある意味、受験勉強はレールがあるから勉強の計画も立てやすかった気もする。科目数も多かったし、飽きたら別の教科を勉強したりとか。今は勉強の計画も、ペースも、全部自分で考えなきゃいけない。その先の将来にどう結びつけるかも。考えることだらけ、わからないことだらけだ。
留学している人たちってこんな大変なことをこなしてたの?すっごいや。

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不定期連載。実験的に始めます。買い切り。

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