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クイズ番組のテコ入れを知る

何十年も前の駆け出しの頃、クイズ番組の作家見習いをやらせてもらっていたこともあって割とクイズが今でも好き。当時の仲間内で答えのない雰囲気創作クイズを出題し合っては馬鹿笑いする遊びをやったりしていた。
「問題です。8月と12月にしかないたまご。さて何たまご?」
「問題です。ペンと消しゴムと下敷きが競争しました。一位になったのは?」
「引っ掛け問題です。ウグイスが好きな季節を英語で言うとなに?」
というような。「正解はございません」で絶対終わるクイズだ。だって答えなんかないんだから。

クイズ番組は他のバラエティ番組よりも長寿番組になる確率が高い気がしていて、まだやってんだこのクイズ番組っていうのは結構ある。しかし長くやればやったで必ずマンネリ化して、そこからが勝負になるのもクイズ番組の宿命だ。テコ入れするか、やめるか。そしてクイズ番組のテコ入れで成功した例はほとんどない。いや、ごめんあるかもしれない。でもテコ入れをした途端につまらなくなって終わってしまう印象の方が強い。なるほど・ザ・ワールド現象とでもいおうか。あのリニューアルはひどかったよね(昭和出していく)。

そしていよいよ長寿番組中の長寿番組、世界ふしぎ発見!がテコ入れしたというショッキングな話をきょう合気道の道場で小学生先輩から教えてもらった。「世界ふしぎ発見がみんなで答えを決めるみたいになっててつまらなかった」と突然言ってきた。そこまで世界ふしぎ発見を熱心に観てないんだけどと思いながらも「ボッシュートのやつね」と軽く返したら「もうボッシュートもないっぽいよ」と言われて思わず「え?ボッシュート?ボッシュートってあのボッシュート?」と聞き返してしまい「うんあのボッシュート。没収されるボッシュート」と、わずか数回のやり取りの中で一生分のボッシュートを言った月曜日。

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