「気をつけて」という声援
きょうはマラソンをしてきた。前半の20キロは快調、後半は地獄を見た。聞けば完走率も例年に比べて低かったとのこと。気温、湿度、黄砂などなど割とハード目な環境だったかもしれない。とにかく本気でリタイアするか悩みながら走るのは初めてだった。しなかったけど。走り切れて良かった。
走り切れたひとつに沿道でひとり応援をするおばあさんが「がんばれ」「負けるな」「もう少し」という言葉ではなく「気をつけて」だったのがあるかもしれない。「気をつけて」。イケイケどんどんの高揚感も、リタイアで悩むモヤモヤも、なんとなくこの一言で整理がつく。過酷なスポーツだ。気をつけなくてはいけない。そんな当たり前がすっ飛ばされてやしないか。そこまで考えて発した言葉ではないかもしれない。でもハッとした。気をつけていこうと。足元も、心も、身体も気をつけながら走ろうと。気をつけて走る。とても健全な気持ちになった。
何人か知り合いが走る私を見つけて声を掛けてくれたが、リアクションのバリエーションがふたつくらいしかなくて今後の課題だなと思った。
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