『ダニエル』

ティム・ロビンス&スーザン・サランドンの息子とアーノルド・シュワルツェネッガーの息子の共演になったホラー映画の『ダニエル』。空想の友人ダニエルに苦しめられるサイコホラーにはなっていたが、目新しさはあまり感じられない。

 

 

空想の友人が出て来る映画というと昨年ヒットしたタイカ・ワイティティ監督・脚本・製作・出演の『ジョジョ・ラビット』が思い出されるが、あれのサイコホラー版だと考えればいい。端からは一人で騒いでいるようにしか見えず、徐々にダニエルに苦しめられる様子は出ていたし、『めまい』や『サイコ』といったヒッチコックの影響も感じられる。

ダニエルがルークに乗り移ろうとするシーンで、顔面が溶けたようなホラー演出があり、いかにもファンタスティック映画祭ではウケそうなノリにはなっている。

 

 

が、言ってしまえばそれ以上のものはなく終わってしまっていて、予想内と言えば予想内。ホラー演出の部分がやや強引で、そのため全体的に安い作りに見えてしまう。

 

ダニエル役のシュワちゃんの息子パトリックの印象は強く、今後の活躍も期待出来そう。大物俳優の2世同士の共演以上のインパクトが感じられなかったホラーであるのは残念。

 

 

評価:★★

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