見出し画像

台北で味わう小吃の多彩な世界 歴史と風味の融合

台湾の小吃(シャオチー)は、その多様性と地域ごとの特色で知られています。同じ名前の料理でも、地域や調理法によって異なる味わいが楽しめます。特に、餛飩、抄手、扁食、雲吞は、見た目は似ていても、発祥地や作り方に大きな違いがあります。

餛飩(ワンタン)は、中国の華北や江浙地方に由来します。北方の餛飩は、元宝の形をしており、皮が薄く小さな具が詰まっています。具材には、豚肉やエビ、野菜、ネギ、生姜などが使用されます。餛飩の皮は薄く、形状は正方形または梯形で、茹で時間が短いのが特徴です。抄手(チャオショウ)は、四川地方で広く食べられているワンタンの一種です。独特の包み方があり、仕上がりは手を交差させたような形になります。最も有名なのは「紅油抄手」で、豚肉の挽肉、ネギ、辛味油などが詰められています。

扁食(ビエンシー)は、台湾の閩南地方、特に花蓮で人気のあるワンタンです。具材の肉は、叩いたり切ったりして、特有の歯ごたえを生み出します。豚骨の清湯(スープ)が基本で、食べる前に酒で味を整え、ネギを散らして提供されます。雲吞(ワンタン)は、中国の広東、天津、香港などで一般的です。卵を加えた皮で具を包み、全エビと豚肉のミンチを具材としています。形は金魚の尾のように見えます。

擔擔麵(ダンダンミエン)と擔仔麵(ダンザイミエン)も、似た名前ながら異なる料理です。擔擔麵は四川地方の名物で、細い麺に麻醬(ゴマペースト)、肉末、ネギなどが添えられ、辛味と香ばしさが特徴です。一方、擔仔麵は台南の代表的な小吃で、太めの麺をエビの出汁で煮込んだスープで提供され、新鮮なエビが一匹添えられます。量は少なめで、小食として楽しまれています。

台北で最も美味しい紅油抄手と擔擔麵を楽しむなら、「美景紅油抄手」が一番です。この老舗は1976年に創業し、台北東区に位置しています。店主の自家製の辛味調味料と温体黒毛豚の柔らかい肉質が人気を博しています。忠孝敦化の頂好名店城内にあるこの店は、辛さが苦手な人でも楽しめる絶妙な味わいで、常に長い行列ができています。

最近、美景紅油抄手の長嫁が松山区三民路に「雲鳳麵館」という新しい店をオープンしました。ここでは美景紅油抄手とほぼ同じメニューを提供しており、地元住民に愛されています。長時間並ぶ必要がなく、ゆっくりと食事を楽しむことができます。

#台湾旅行 #台湾 #台湾暮らし #台湾生活 #台湾グルメ #台湾美食 #台湾料理 #台湾観光 #弾丸旅行 #海外生活 #海外移住 #台北旅遊 #台北美食 #taiwan #taipei #taiwanfood #餛飩 #抄手 #扁食 #雲吞 #擔擔麵


この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?