見出し画像

職務・職務等級・評価・報酬の関係

 職務は、ジョブ型人事制度の屋台骨ですが、加えて職務等級・評価・報酬とセットで考えなければなりません。ジョブ型人事制度設計では、企業理念・経営戦略・事業戦略に基づいて組織設計が行われます。
 その上で設計された組織の単位である部門の目的遂行のために業務を担う単位が職務です。(例:インサイドセールス/システムエンジニア等)

 職務等級は、職務の役割や職務内容、成果責任等に対する評価に対して等級を設定するものです。職務価値の評価に基づいてランク付けして、職務評価結果で算出されるジョブスコアに応じて職務を束ねます。

 評価は、職務に設定する職務等級ごとに評価基準を設定するものです。JOB Scopeでは評価基準はSABCD判定にて昇給昇格が号俸で移動する仕組みです。また、賞与算定の評価にも活用します。さらに、職務等級ごとに「行動評価」と「業績評価」のウェイトを設定することで、上位の職務等級ほど業績評価にウェイトを置きます。反対に、下位の職務等級は、より行動評価にウェイトを置いて人材開発を図ります。期末の総合評価では、賞与の査定に用います。

 JOB Scopeでの報酬は、職務ごとに職務価値の評価により自動算出するジョブスコアに応じてジョブランクが決定します。ジョブランクは、厚生労働書の賃金構造基本統計調査を基に作成した「ランク型賃金」と連動して基本給の設定を行います。加えて「各種手当」にて職務別や社員の家族や働き方での手当を設定します。

JOB Scopeでは、職務記述書作成時の「ジョブランク設定」にて、職務に対する8指標5段階での評価判定結果を基に簡単設定する事が可能です。

執筆:JOB Scope 編集部