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研究室を脱出せよ!〜ポスドク転職物語〜

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若手研究者がアカデミアから民間企業に転職するまでの、すったもんだのお話し。
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記事一覧

研究室を脱出せよ!【23】ポスドク、いざ最終決戦。

最終面接の日、いつものように待合室へ通された僕は、今日この日、自分の人生が決まるのかと思…

研究室を脱出せよ!【22】ポスドク、真摯さについて考える。

玄関先まで藤森先生を見送ったあと、僕は黒岩さんに尋ねた。 「黒岩さんは、研究室の目的って…

研究室を脱出せよ!【21】ポスドクと、科学の価値。

黒岩さんは続ける。 「論文とグラント、このふたつは実は密接な関係がある。いい仕事、いい論…

研究室を脱出せよ!【20】ポスドクと、ドラッカー。

最終面接を控えたある日、研究室でちょっとした事件が起こった。三井さんが投稿した論文にエラ…

研究室を脱出せよ!【19】ポスドク、強みを知る。

残る一社については、二次面接から本格的にケースが出題され始めた。コンビニの売上や、ピザチ…

研究室を脱出せよ!【18】ポスドク、洗礼を受ける。

そうこうしているうちに、一社目の面接を受ける日を迎えた。 東京までの急行に乗るあいだ、僕…

研究室を脱出せよ!【17】ポスドクの、人生の設計図。

そんなこんなで面接対策をしているうちに、書類の結果が返ってきた。書類通過したのは、6社中4社。半分といっていた青木さんの予想を少しだけ上回る結果となった。不合格となった2社は事業経験がないことを理由に断られたそうだ。逆に言うと、残りの4社は経験に関しては不問だということになる。 「兼道さんが作られた書類が良く書けていたからだと思いますよ。」 そういって青木さんは僕を勇気づけてくれた。 ところが、その後に続く筆記試験では思いのほか苦戦を強いられた。もともと理系といっても生

研究室を脱出せよ!【16】ポスドク、ロジックに悩む。

青木さんのコメントが帰ってきた日、僕は実験の都合ですっかり遅くなってしまい、居部屋には他…

研究室を脱出せよ!【15】ポスドク、ケースで泣かせる。

青木さんのケース問題の中には、一見すると意味がよく分からないものも混じっていた。 「千葉…

研究室を脱出せよ!【14】ポスドク、ケースに泣かされる。

フェルミ推定に比べると、ビジネスケースは非常に取っつきにくかった。多くの問題は、「OOの売…

研究室を脱出せよ!【13】ポスドクと、フェルミ推定。

こうして書き上げた職務経歴書と志望動機書を、さっそくエージェントの青木さんに見せた。青木…

研究室を脱出せよ!【12】ポスドクの、やる気のスイッチ。

そんな年度末も押し迫ったある日、僕は田所教授のオフィスに呼び出された。 僕は多少緊張した…

研究室を脱出せよ!【11】ポスドク、潜伏する。

黒岩さんと話すようになって、僕は現状に対する不満をなるべく言わないことにした。そのかわり…

研究室を脱出せよ!【10】ポスドク、地獄と天国と。

こうして転職活動の火蓋が切って落とされたわけだが、その直後に意外な事が起こった。一つは悪い事件で、もう一つはいい事件だ。どちらも研究の話である。 ある朝、いつものように研究室のパソコンを立ち上げると田所教授からメールが入っていた。僕のような末端のポスドクに教授から直接連絡がくる事は珍しかったので、何だろうといぶかしながらメールを開けてみると、次のような内容が書かれていた。 来週、再生医療関係の有名な先生がアメリカから研究室にやってくる。その先生は君にやってもらっている実験