【アジャイル】シン・アジャイルイベント〜ハンガーフライト(後編)
昨日の続きになります。
2周目は「コンセプチュアル・スキル」
1周目のシェアの後、各ルームの参加者を変えて2周目を行いました。
引き続き私がファシリテーターとして入ったルームで扱うテーマについて投票を取ったところ「コンセプチュアル・スキル」に決まりました。
正直言うと運営メンバーの中でも、この「コンセプチュアル・スキル」をテーマの一つに扱うかどうか最後まで迷いがありました。そして他のものより分かりにくいのもあるため、4つのテーマ(目標設定/KPI、分断解消の場作り、組織構造、コンセプチュアル・スキル)の中で恐らく選ばれないだろうと思っていたら、選ばれてしまったのです(笑)。
そもそもコンセプチュアル・スキルとは何かというと、以下のようなものです。
ロジカルシンキングやクリティカルシンキング以外にも、ラテラルシンキング、受容性、多面的視野、探究心、応用力、柔軟性など、現場から経営まで、あらゆるレベルのマネジメントに必要なスキルになります。
まずは参加者が思い描く、分断解消に効きそうなコンセプチュアル・スキルとは何かを取っ掛かりに話を展開していきました。
その流れで、ある方が最近思ったこととして、「エンジニアは抽象化が上手いはずなのに、開発現場から離れると急に出来なくなる。スキルはあるはずなのに」という発言をされて、そこから色々と議論が深まっていきました。
そもそもコンセプチュアルスキルを学ぼうとされてない
現場を見て五感で感じないと、そのスキルは落ちていく
マネジャーになると現場を見ないので落ちていく
デザイン思考。現場を観察することで人ごとを自分ごとに
現場を見ると気づく
現場感覚を忘れないようペルソナを常につくる
リアル感。他人ごとにならないように
抽象化と具体化。これの繰り返しが大事
階層が上がると引いて見られるから抽象化できる
引いて見られるなら分断は起きないはず
抽象化できると共通項を見いだし自分ごとにできるはず
そもそもそういうアプローチをしてないのでは
学ぼうとする人は気づける
楽したい、面倒くさい、ラベル付けしてしまう
一つの着地点としては、以下のようになりました。
「抽象化と具体化を繰り返すことで、現場理解が深まり、分断がおきない」
確かに共感できるところは多いですが、実際これを実行に移すにはいくらか壁が多そうです。
2周目も他ルームとのシェア
他のルームについては、「組織構造」と「目標設定/KPI&組織構造(投票が同数だったため両方扱った)」でディスカッションされました。
心理的安全性がない
相対評価だとチームで頑張ろうとならない
大企業病
割り振られたことだけやってれば給料がでる
悪いことは言わないようにしよう
会議の雰囲気が悪い
サーバントリーダーが必要
とにかく仲間を増やす。1on1をみんなにしていく
スクラムマスター的に動く人が大事
そういう人が評価されるようになってほしい
部門の中でアジャイル推進タスクフォース、はじめてみた
社内の賞をもらった。が、現場は変わらない
事業部の評価指標になっていない
現場は余裕がない、余白がない
現状を維持した上で新しく取り組めるようにする必要がある
組織によってKPIが異なる
営業 vs 開発
売上(営業)とバグを出さない(開発)というKPI
SIerだと売上と利益がKPI
案件によっては他部門と連携が必要
異なるミッションでどう折り合いをつけるか
隣の部署のKPIは見られるものか?
見えるけど見に行こうとしないと見えない
見えていれば落とし所を探せるかも
共通のKPIを部門を跨いで持つことが出来るのか?
アフタートークが大盛り上がり
一通り色んなディスカッションができて、参加者の方も新たな気づきがあったようです。終わった後、有志で残ってふりかえりをしました。
そしてこのふりかえりが盛り上がる盛り上がる(笑)。
終わってから運営含め10人以上残ってくださり、さらに30分以上もディスカッションをしました。
イベント中にDiscordにコメントを書き込んでくれた方がいて、
「アジャイル推進には心理的安全性が必須。どのように確保しているのか?」
という問いかけがあり、ここを発端に大盛り上がりになりました。
そもそもなぜアジャイルには心理的安全性が必要なのか?
心理的安全性がどれくらいアジャイル推進に効いてくるのか?
魔法の言葉になってないか?
雰囲気の良さ=心理的安全性という勘違い。優しい・ぬるま湯ではない
アサーティブネス
厳しい現実にお互いに目を向けられるか、認識できるか
問題の言語化
無関心、無反応が怖い
共通認識づくり、対話が大事
話し合う場作り
解釈を揃える
いや揃えなくてもよいのでは?揃わなくてもよい
問題が分かっていれば解釈が違う価値観があってもよい
それをお互い認識しあうことが大事
組織運営で話されたことがバックログで残っていく必要がある
フォローされることでまた話そうと思える
何言っても取り組んでくれないとなるとみんな口をつぐむ
一歩踏み出すことを褒めたたえる文化
個人評価指標に直結
相対評価だと他人を蹴落とす傾向になる
思いや解釈を自分の口で語ることも難しい場合がある
自分の解釈を発信することへの恐れ
無知とは言われたくない
否定的だと言われたくない
嫌われる勇気
無敵状態の人
同調圧力につぶされる人はそこにしか居場所がない人
自分に自信がある人
外から人を引っ張ってくる組織設計
…などなどと、話は尽きませんでした。
次にイベントをやるとする場合の新たなネタは、イベント中もイベント後のアフタートークでもたくさんキーワードとなりそうなものが出てきたので、次回がまた楽しみな感じです。
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