【アジャイル】シン・アジャイルイベント〜ハンガーフライト(前編)
シン・アジャイルコミュニティのイベントに参加しました。(運営側で)
組織をシンからアジャイルにするために語り合う
イベントの概要はこちらです。
ハンガーフライトというのは、飛行機乗りの世界の言葉で「天候が悪く飛べないときに、天気が良くなるまでパイロットがハンガー(格納庫)で待機をしている間、他にも待機しているパイロットと雑談すること」であり、この雑談により色々な情報交換や共有がなされるというものです。
会社で言えば、タバコ部屋みたいな感じですかね。今は全然そのような場や機会は無くなってしまいましたが。
このコミュニティイベントではZOOMのブレイクアウトルームを使って幾つかのグループに分け、運営側で用意した4つテーマの中を分かれたグループの中で投票を取り、決めたテーマで話をしていきました。最初に決めたテーマはきっかけであり、話の流れで変わっていっても全然問題ありません。
その4つのテーマの上位にあるメインテーマは「分断」です。
組織の中でアジャイルを普及実践していく中での大きな障壁は会社の中の縦(マネジャーと現場)と横(組織間・部門間)の分断であり、これが変化の妨げになっています。そのメインテーマをベースにイベントでは「目標設定/KPI」「分断解消の場作り」「組織構造」「(ロジカルシンキングなどの)コンセプチュアル・スキル」の4つのディスカッションテーマを用意しました。
1周目は「分断解消の場作り」
私が運営としてファシリテーターをしたルームの1周目で選ばれたテーマは「分断解消の場作り」でした。
まずとっかかりは、ある会社さんの中で組織アジャイルを普及させようと奮闘している方からの共有でした。
(あまり細かく書くのもアレなのでざっと書いていきます)
長年受託開発をやっている会社でほぼ期初にやることが決まる
価値提供型サービスの立ち上げには組織がアジャイルになることが重要
しかしアジャイルの誤解が解けない。アジャイルは開発のもの、ウォーターフォール開発との対立
開発の話だから自分たちは関係ないという雰囲気
1年目は講演会や勉強会、書籍を配布などをしたが失敗
2年目は共感してくれる役員に突撃し直訴。ある部門の何人かではじめることに
アジャイルと言う言葉を使わず、現場の課題解決から。課題解決の方法としてアジャイルのプラクティスを活用
部門運営をアジャイルに。まずは「ふりかえり」から始める
ここでまた別の方に反応してもらいました。
その方の会社でアジャイル普及のネックはミドルマネジャー
若い人はやりたいが、上司(マネジャー)の顔色をうかがう。評価するマネジャーがやる気にならないと
新人と旧人のギャップ。新人はアジャイルマインド
現場の人にやる気になってほしい
ここから参加者から色々とコメントが出てきました。
各部署のKPIがありそれが主眼。組織アジャイルに目が行かない
現場は忙しすぎる。ノルマが厳しすぎて新しいことを試す余裕がない
ふりかえりすらできない。カイゼンやるくらいなら仕事に集中させてほしい、KPI達成があるので
チームに心理的安全性の確保が必要
ふりかえりがアジャイルの起点になる
楽しいふりかえり。KPTのK重視に。あとはFun−Done−Learn
ふりかえりや勉強会を楽しく話せる場にすればいきいきと仕事ができそう
まずはハードルを下げることが大事
その後、各ルームのシェア
30分ほど各ルームでディスカッションし、内容をシェアします。
他のルームもあと2つあったのですがどのルームも「分断解消の場作り」をテーマにディスカッションされました。
いくつか印象的なコメントを挙げておきます。
20人の組織の中でも分断
ミドルのおじさんが面倒
世界観が違うもの同士のそれぞれの正義
世界観が違うと噛み合わない。世界観が違うことが無自覚
権力者が協力してくれない
KPIで投資対効果を言われると辛い
ゲートキーパー
分からない人ほど止めがち
理解出来ない人には分かりやすい成功事例が必要
分かりそうな人を巻き込んで一緒にやる。自分が意見したことはやるよね
チーム内での分断
案件(プロジェクト)のサイズで人との関わり度合いが異なる
技術的な要素を学ぶ場を用意しコミュニケーション
モブワーク
役割の違い
ゴール感の再設定(自分たちで決めて良いんだ)
Working Agreementの設定
朝会
1on1の総当たり戦
バーチャルオフィス(Ovice)で繋ぎっぱなし
業務時間外の雑談が一番ありがたい
本当は業務時間内にやりたいよね
カメラオンだと辛い(監視されている感)
ちょうどよい繋がりをつくる
廊下ですれ違うときの雑談
廊下での出会いをどうオンラインで再現するか
ザッソウ(雑談・相談)が大事
一部だけ繋がっているのがよいというのが面白い
後編は2周目とアフタートークについて書きます。
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