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【カルチャー雑感】2023年03月05日~11日の本、映画、ポッドキャスト、同人誌

この一週間でふれて、印象に残ったものの感想です。


「決定版 HONZが選んだノンフィクション」(成毛眞編・著/2021)

小説以外の全ての本を、様々なジャンルの識者たちがレビューするサイト「HONZ」が、これまで掲載してきたレビューの中から100本を選び、1冊にまとめた本。これを読むと「本を語るための言葉は無限にある、書評って自由だ!」と思える。活字での書評文化の大切さも感じられる。「本についての本」が好きなら、間違いなくテンションが上がる一冊。ここで語られているノンフィクションは、誰でも簡単に理解できるものは少ないだろうが、気になったら軽い気持ちで読んでみて欲しいと勝手に思っている。


映画

「BLUE GIANT」(立川譲/日本/2023年公開)

石塚真一原作コミックのアニメ映画。漫画では絵のみで表現していた演奏シーンを、最良の形で映像化していたと思う。音の「見せ方」が非常に巧みで、バンドの音が鳴っている間に流れている映像は、表現としてインパクトがあるが、それでいて音楽を邪魔していないというこのバランスがとても良かった。原作を未読の人でも楽しめるはず。


ポッドキャスト

古賀・ブルボンの採用ラジオ「vol.29 ホラー映画の序盤を生き続ける」

以前から募集していた「ほどほどに怖い話」が、一人のリスナーから複数送られてきたので、そのリスナーさんのお便りをフィーチャーした回。届いたメールの内容が、よくよく考えるとちゃんと怖い話だったので「この人は霊感が無さすぎて、恐怖に鈍感なのでは?」という結論に至ったのが面白かった。


同人誌

「自由律俳句集 早くも怒られている子ら」(せきしろ他)

文学フリマ広島で購入した、せきしろさん、しまこうさん、出雲にっきさん、ツウヤさん、すずめ園さんによる自由律俳句集の新刊。全37ページで、1ページに3句収録されている。せきしろさんの「ショーケースの中の折り鶴は倒れて直す術なし」と、ツウヤさんの「犬の歩数が多い」が特に好きでした。

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