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【治療院経営】1人あたりの平均売上と生産性について

「1人あたりどれくらいの売上があれば店舗が成立していくのか?」という質問をよくいただきます。
そこで、今日は1人あたりの売上と、価格設定・稼働率の見直しの計算方法についてお話ししていきましょう。

1人あたりの平均的な売上は100万円程度が基本形

多くの場合、1店舗あたりの売上は、1人あたりの平均的な売上に基づいて計算されます。
たとえば、2人の店舗では200万円、3人の店舗では300万円といった具合に、
『1人あたりの平均的な売上が100万円程度』
であることが基本形となります。

なお、これは1人1人が100万円の売上をあげるというよりも、全員で平均して100万円になる形です。

店舗運営のために回せる人件費の上限は35%~40%

店舗運営には、初期費用・光熱水費・広告費用などの固定費がかかります。
となると、人件費に回せるのは35%〜40%程度が上限。
これ以上かかると、店舗運営は厳しいです。

たとえば、100万円の売上があるとして、給料は35万円としましょう。
ここに社会保険の負担費もかかってくるので、会社が負担しているのは40万円程度です。
これなら、1人1人の給料に差があっても安定して給料を支払うことができ、店舗運営も成り立つ形です。

売上目標を達成するために見直したいこと

結論から言うと、『1人あたりの平均的な売上が100万円程度』を達成するためには、稼働率と料金設定の見直しが必要です。

まず、1人が月に稼働できる時間は限られており、その時間にお客さまがフル回転することはありえません。
もしフル回転したら、それだけで疲れてしまいます。
さらに、他のこと(カルテを書く、電話対応等)をする時間も確保できません。

したがって、フル稼働(月171時間)の60%~70%程度(120時間程度)の稼働で売上を100万円にする仕組みを作る必要があるでしょう。

稼働率を見直した上で価格設定を計算する

月120時間程度の稼働で売上100万円を達成するためには、1時間あたりの単価が約9,000円と計算できます。(分単価にすると150円)
ということは、30分のコースなら4,500円ですね。

このように、料金設定や稼働率を見直すことで、売上目標の達成が可能となります。

まとめ

店舗運営と生産性の両方を考慮すると、適切な単価設定と稼働率の見直しが肝心です。
これからスタッフの雇用や多店舗展開をしていく方は、そこを念頭に準備することをおすすめします。
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