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欧州生活での家電製品について

日本とは電源電圧や電源プラグの形状が異なるので、家電製品の利用には注意が必要です。日本から持参する場合/現地調達する場合等についてまとめてみます。ご参考まで。


1. 日本から持参した家電品(100-230v対応品)

IT関連製品では、電源アダプターの100-230v対応が多いように感じます。私の場合、Mac / PCモニター / タブレット端末の電源アダプターがそうでした。電源プラグを日本のAタイプから欧州大陸のCタイプもしくは英国で使われるBFタイプに変換するアダプタを用意すれば問題ありません。

私のMacやIpad用の電源アダプターは、プラグ自体をCタイプに変換できるのでとても便利。

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右上;Apple製品の電源アダプター(プラグ形状変更可能)
左上&右下;英国や中国等で使われているBFプラグへの変換プラグ
左下;欧州大陸で多く使われているCプラグへの変換プラグ

カメラ関連では、付属の充電器が何故か100v専用仕様でしたが、旅行用に購入していた充電器がUSB給電なので、上記のIT関連機器用電源アダプターで使えています。

2. 日本から持参した家電品(100v専用品)

欧州仕様の230vに対応していないものでは、私の場合、iH炊飯器等がありますが、これは変圧器で100vを作り出して使っています。この場合、電源容量に注意する必要があります。特にiH炊飯器は仕様では700wの消費電力。大型の電源容量を確保しなければなりませんでした。実は、日本の量販店や空港の免税店で230v仕様の炊飯器が売られているようです。海外では日本ブランドの高性能な炊飯器を入手することは難しいので、こちらを購入した方が良かったのかもしれません。(お勧めの使い方ではないため、写真は割愛します。)

その他、必要となる電源容量が200w以下の機器の場合は、20€以下で入手可能な変圧器(220v -> 110v)を用いて利用可能です。

3. 現地調達した家電品(USB給電)

海外調達したものでもUSB給電のものは、現地対応の電源アダプターを揃えるだけの話なので簡単です。最近の携帯電話向けの充電器は100-230v対応で、電源容量も大きなものがありますので、それを使い回すことができます。あとは電源プラグの形状を変換するだけです。

私の場合、アクションカメラ / AirPods / ノイズキャンセリングヘッドホン / 加湿器等は全てUSB給電となっていますので、日本でも問題なく使えそうです。(ちなみに、これらを現地調達したのは、同一モデルを日欧で比較して、日本で免税で購入したとしても欧州の方が安価であったためという理由が多いです。)

4. 現地調達した家電品(100-230v対応機)

比較的電源容量が小さい機器には、100-230v対応機のものがあります。

BDプレーヤ,,, 100-230v対応機でした。電源変換プラグ(Cタイプ -> Aタイプ)があれば日本でも十分に使えます。欧州はDVDリージョンが日本と同じ「2」ですが、BDリージョンは日本の「A」とは異なり「B」ですので、欧州で購入したBD再生用として活躍しそうです。

写真プリンタ,,,付属の電源アダプタが100-230v対応機でした。日本でも活躍してくれそうです。CANONブランドの製品なので、サプライ品の入手も問題ないでしょう。

電気バリカン,,,付属の電源アダプタが100-230v対応機でした。ドイツ駐在時にコロナ の影響でローカルの床屋が電話予約制となり、私ではドイツ語での予約は無理だったので購入したものです。オランダでは英語で予約できそうなのですが、まだ一回も床屋に行ったことがありません。日本でも活躍してくれそうです。

5. 現地調達した家電品(230v専用機)

電源容量が大きなもので230v専用機は、現地だけで利用すると割り切った方が良さそうです。

49' TV,,, Amazon.deで特売390€だったので思わずポチった製品。220v仕様なので、日本に持ち帰るとすれば変圧器(100v->220v)が必要です。更に、日本の地デジが受信できるかどうか心許ないので、日本でBD/DVD再生専用機とするか、帰国時に処分するか思案中です。

ハンドブレンダー,,, 230v専用でした。調理で大変重宝しているので是非持ち帰りたいところですが、仕様では消費電力が1000wとのこと。同じメーカーの見た目がそっくりの日本市場向け製品には400wと書いてあるのが腑に落ちませんが、これだけのものを駆動する電源昇圧機を入手するコストを考えると、日本仕様のものを購入した方が良さそうです。

プリンタ/スキャナ,,,付属の電源アダプタが100-230v対応機でした。電源に関しては日本でも使えそうなのですが、問題はプリンタインクです。このマシンの売りはなんといってもHP Instant Incサービス(印刷枚数に応じた課金サービス)で、利用状況に応じて自動的に替えインクが自宅に配送されてくるのですが、日本には配送されません。このサービスが提供されなければ、これを日本でも継続利用する魅力はなさそうです。

電気掃除機 / アイロン / 電子レンジ / ヘアドライヤー / 扇風機 ,,, いずれも消費電力が大きく、電源 は230v仕様です。駐在生活で大活躍してくれていますが、日本には持ち帰ることは現実的ではありません。

照明器具 ,,, LED電球は230v仕様なので、日本では使えません。しかし、器具自体は電球を100v仕様にするだけで利用できそうです。悩みどころですが、留守宅には既に十分な照明器具があるので、結局こちらで処分することになりそうです。

Alexa対応電源プラグ/Alexa対応電球 ,,, 毎日活躍してくれていますが、230v仕様なので、日本では使えません。Alexa使っている人じゃないと引き取ってくれないだろうし、どうしたものか考えなければなりません。

6. 総括

a. 100-230v仕様のもの、、、変換プラグを用意するだけで継続利用可能です。

b. USB給電のもの、、、充電器さえ用意すれば、継続利用可能です。

c.消費電力が大きいもの、、、大容量の電圧変換器は大変高額でし、容量が不足すると危険です。現地仕様のものを用意した方が良さそうです。

7. 追記事項

家電製品をどうするかについて検討する場合、上記とは別の視点も必要であることを追記します。ドイツでアパートを賃貸する場合、家具無しであることが多いようです。天井から剥き出しの電灯線がぶら下がっていて、自分で照明器具を購入して取り付けなければなりません。つまり、生活に必要なものは全て自分で調達しなければならなくなる可能性があることを覚悟する必要があります。私の駐在員生活も、無いない尽しからのスタートでした。そのため多くの家電製品を現地調達しました。

一方、異動先のオランダでは家具付き家電付きのアパートが多いようです。この場合、自分で家電を用意する必要はほとんどありません。月々の家賃で使用料を払い続ける訳ですが、異動後の心配は要りません。

どういう形で生活するかの見通しを立てたうえで、家電製品を持参するか現地調達するか決定することが重要です。


来年に迫った帰任および定年退職を視野に、そろそろ整理をし始めようかという事で纏めてみました。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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