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谷口正和 新刊 「擬態社会」

擬態する社会の先にあるもの。

今回は、10月出版予定の谷口正和 最新刊を紹介しようと思う。      タイトルは『擬態社会』。『擬態』は、生物学用語で「周囲に紛れ込みながら生き延びる」ということだ。僕たちは、時代の要請に合わせて変わらなければならない、と知りつつも、組織も、自分自身も、なかなか変われないといろんな場面で痛感している。そのことによって時には不安になったり、悲観的になったりもしてしまう。でも、それでもなんとか変わっていかなければならないと意識して、自覚して、敢えて言えば、変わった「ふり」をしながらでも、進んでいくことで、僕たちは生き延び、少しずつ本質的な変化の兆しが見えてくるものなんじゃないか、そして、そういう過渡期にあるということが今の時代的特徴なのではないか、というのがこの本の指摘だ。

Book cover デザイン
[擬態社会]著 谷口正和  Life Design Books 新書

本章では、この「擬態」という視点をベースに、この時代を生き延びるためのサバイバル・メソッドとして「個人」「組織」における考え方のヒントを様々提示する。
「擬態」は英語で「mimicry(ミミクリー)」といい、その本来の意味は、「真似る、模倣する」であって、「真似る」は「学ぶ」の語源であるということから、「擬態」という「ふり」から脱皮して、本質的な変化を遂げるためのヒントは「学び」だと気づかせてくれる。


渋谷と京都

この本の、もう一つの楽しみ方は、贅沢に盛り込まれた写真だ。谷口の私的な原点である京都と、ビジネスの原点である渋谷の街の今を写真で対比させ、それぞれの地で、生活者の日々の暮らしに息づくポジティブな意味での「擬態社会」をより特徴的に示している。
撮影者は僕である。京都は、谷口の幼少時代の母校やその周辺を巡り、歴史に裏付けされた独特の風土と文化・感性が街の中に生き生きと溢れていた。仕事場である渋谷は、時代をリードする街として共に切磋琢磨し成長してきた場所である。
二つの街に映る「擬態社会」は、これからのより複雑で困難な時代を前にして、時代の転換期にいる今を生き延びていくことの実感と、より良い未来に向かって進む決意を呼び起こす。歴史が息づく古都京都と、常に変化し続ける渋谷の二極を生きた谷口からのメッセージだ。

社長室にて

新書 「擬態社会」はまもなく皆様へお届けできると思います。

文:石川 勇一郎
Japan Life Design Systems
Life Design Creative Strategy

Vice president



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