今更チャットモンチーブーム
ハマってしまった。チャットモンチーに。
…いや、これ10年前の記事? てかもうチャットモンチー解散してるからね?
それな。すいません。
私だって「風吹けば恋」は中学生くらいの時から知ってたし、今までもプレイリストに有名なアルバムを何枚かいれて、たまに聴いたりしていた。でも、有名なバンドだからなんとなーく聴いてただけで、一生懸命聴いてはなかった…。
そもそも、チャットモンチーの良さってある程度歳取らないと分からないのかもしれない。
2週間くらい前の朝、私は満員電車に揺られて音楽を聴いていた。他にやる事もなかったので、いつもより曲に集中していた。
そんな時チャットモンチーの「恋の煙」が流れてきて、いつも通り、ふんふーんって聴き流していたんだけど。
地下鉄は 生温い風 唇たたく 髪の毛の音
寄り添いたいな 鼻歌口ずさむその肩に
って歌詞。やばくないですか。
この歌詞を聴いた瞬間、私の脳内には、映画のワンシーンみたいに、地下鉄を一緒に歩いている男女2人の姿がぶわああぁっと脳内に鮮明に浮かんできた。
(多分夕方か夜)男の人は呑気に鼻歌とか歌ってるんだけど、女の人はドキドキしながら男の人を盗み見てるんだろう。
女の人の緊迫感みたいなのがビシビシと伝わってきて、なんか私まで心臓がギュッとなる。
これは私の妄想なので、間違っている可能性もあるが、こんなドキドキをたった2行で言ってしまう。
天才か?
いや、だいぶ前から天才って言われてるんだった。 私が気付くの遅いんでした。すみません。
そもそも、地下鉄を一緒に歩いてるふたりを表現したい時、「唇たたく 髪の毛の音」って言葉使いますか?
多分私だったら 「地下鉄一緒に歩くあなたとわたしー、」みたいなそのまんますぎるクソ恥ずかしい歌詞にすると思う…。だから凡人なんだね。
サビで繰り返される、
ふたりぼっち
ふたりごと
って言葉も、改めてみるとすごく〝しびれる〟言葉だと思う。
この言葉からは
あなたも私のこと好きなんじゃないの? このままふたりでどっか行っちゃおうよ
みたいな、女の人の止められない勢いみたいなものを感じる。
今はまだ恋人関係になっていないふたり。 お互いの気持ちが通じ合う、2人にしかわからない、 熱い熱い瞬間を1番ときめく言い方で表現している言葉なんじゃないかな、と思って私は撃たれてしまった。
チャットモンチー解散する前にライブに行けば良かったと強く後悔する次第でした。
おやすみなさい。
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