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13年前に買ったノートパソコンの電源を入れた話・後編

続き。

夫に分解されたパソコンから出てきたのは、iPhoneよりもひとまわり小さいカード状の電子機器。これこそがパソコンの記憶部分をつかさどるハードディスクだそうだ。これを新しいパソコンに繋ぐための互換機を、夫がクリックひとつでAmazon経由で注文してくれた。消えたように思えた写真たちは帰ってくるだろうか。

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想像していたよりも随分簡単な装置だった。金額にして2,000円ほどだそう。そのへんのSDカードリーダーとあまり変わらないようにも思える。

パソコンに表示される電子列の中から、これでもないあれでもないと言いながらデータを探す夫。5分と経たないうちに、「あったよ」と見つけ出してくれた。あまりにも軽い返事に拍子抜けして、開いた口がふさがらない私。外付けした2020年製のハードディスクに移していく。

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動いている…。舞い上がりそうな気持ちをぐっとこらえる。まだ分からない。コピーしたところでデータが壊れていることだってあるかもしれない。いま思うと電源が入っただけで大喜びしていた数日前の自分に我ながら笑ってしまう。

数分後、こうして私の13年前~8年前のデータはよみがえった。夫に感謝してもしきれない。自作パソコンや自作スピーカーに夢中な“オタク”だとは思っていたが、ただものではなかった。(もしかすると界隈ではこういった知識は当たり前なのかもしれないが、私からすると神様に見えたものだ)

せっかくなので、よみがえった4,000枚の写真の中から、いくつか載せたいと思う。一眼レフを手にする前の、オリンパスのデジカメで撮った写真たちだ。

< ライブ本番 > 2010年 都内某所

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< 動物園の日常 > 2010年 多摩動物公園

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< 第二のふるさと > 2008年・2010年 フランス、パリ

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フランスに至っては、2019年に燃え落ちた世界遺産、ノートルダム大聖堂の写真もたくさん出てきた。

SONYとCANONの一眼レフカメラを手にしてからは撮影枚数が膨大に増え、今や切ったシャッター数はここ2年間だけで500,000枚にものぼる。

大切なデータを後世に残すために、バックアップは二重にも三重にもしておこうと思った春の日。なんせ、いまこの記事を書いているパソコンは2012年製。いつなにがあってもおかしくはないだろう。後悔先に立たず。

それから、端くれなりにも写真家としては、データとしてではなくきちんと印刷して写真として、残しておきたい。

2020/04/05 こさいたろ


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