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豚足煮込みと葱油かけご飯、ヤムヌア、包子の日。

ロンドン、パリ、ソウル、京都と移動し続けた1ヶ月半が終わり、久々に東京で日々を過ごしている。昼前に山手線に乗って大塚駅で降り「マンション台北」で滷豬腳と油葱飯を食べる。体を潤すとろっとろの豚足を箸で持ち上げて口に運びながら、先日恵比寿で開いた初心者向けの薬膳セミナーのことを少し振り返る。連休中にも関わらずわざわざ足を運んでくれたお客さんに、少しでも薬膳の本質のようなものが伝わればと思いながら喋ったけれど、ちょっと早口過ぎたかもと反省。

ランチ後、お隣の池袋に移動して北口の「珈琲伯爵」でブレンドコーヒーを一杯飲み、「章記点心」で棗入りのちまきを買ってから、湿度が徐々に上がり始めているのを感じたので家に買ってあるステーキ用牛肉をタイ風サラダのヤムヌアにすることに変更。東武の地下でライムとパクチー、赤玉ねぎを買ってから家に帰る。帰宅後すぐキッチンに立ち、ビニ-ル袋に牛肉を入れ60℃で1時間低温調理する間、パクチーを葉と茎に分け、赤玉ねぎをスライスしておく。続いてライムを絞ってパームシュガー、ナンプラー、青唐辛子、刻んだパクチーの茎と合わせる。昔チェンマイでホテルで、そこのシェフとマーケットで食材を買ってホテルのキッチンで一緒に調理するレッスンを受けた。市場で猫みたいな大きさのネズミが走り回るのにビビりながら新鮮なハーブを選び、フレッシュなライムをたっぷりと絞って作った現地の味は、肝の気の滞りを巡らせるのに最適。中医学的な視点で考えると、タイの人たちのゆったりとしたムードは、疏肝する食材を日頃たっぷりと取り入れているお陰なのかもしれない。

夕食後、冷凍のあんまんと肉まんのストックがなくなったので、ソファにもたれながらNetflixで映画を観ている夫を遠目に見ながら包子作り。気温が上がって来たので生地の発酵が前回よりもだいぶ早くなった。あんまんには補腎のために黒胡麻ペーストを元々加えているけど、今回は更にそれを強化するために潤い補給の胡桃も入れることにしフライパンで煎る。ようやく初夏が来たと思ったのに、来週北海道に行くのでまた一つ前の季節に遡ることになる。湿度もまた低くなるので、もう少しの間だけ寒い季節の養生をしながら過ごさないと。

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