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研究する上での悩み

研究の道を歩み始めたばかりの私は、毎日のように様々な悩みに直面しています。同じような悩みを抱えている人たちと共感し合いながら、少しでも前進できればと思い、このブログを書きます。

①論理性・一貫性がないことに自分で気づけない

例えば、あるテーマについて論文を書いているとき、気づけば論点がズレてしまいがちです。最初は「教育における主体性の重要性」について書こうと思っていたのに、気づけば「教育の歴史的変遷」についての話に脱線してしまうことがあります。後で読み返して、「あれ、何が言いたかったんだっけ?」となることが多々あります。

②読むべき文献が雪だるま式に増える

例えば「主体性の教育」を調べていると、参考文献のリストがどんどん増えていきます。ある文献にたどり着くと、その文献内で引用されている他の文献にも興味が湧き、その連鎖が止まりません。結果として、手元には積み上がるばかりの未読の本や論文の山ができてしまいます。

③措定できない

研究の初期段階で、「何を研究テーマにすべきか」を決めるのは非常に難しいです。例えば、「教育の主体性」といっても、具体的にどの側面を深掘りすればいいのか迷ってしまいます。このため、しばしば中途半端なテーマで進めてしまい、後から修正を余儀なくされることもあります。

④引戻る地点が分からない

研究が行き詰まったとき、どこで間違ったのかを見つけ出すのは至難の業です。例えば、ある仮説がうまく機能しないとき、どの段階でその仮説が間違っていると判断すべきか、その「引戻る地点」が分からないことがあります。

⑤エビデンスを出す方法がわからない

仮説を立てたものの、それを証明するためのエビデンスをどのように収集すれば良いのか悩むことがあります。例えば、「生徒の主体性が学習成果に与える影響」を証明したいと思っても、具体的にどのデータを集め、どう分析すればいいのかがわかりません。

⑥荒野から、どの材料を拾ってきて、何を組み合わせて料理するのか、無限すぎる

研究テーマが広すぎて、どの情報を取捨選択すべきかが分かりません。まるで広大な荒野に立たされ、「何か新しい料理を作れ」と言われているような気分です。そもそも料理の仕方が分からないのに、どの材料を選び、どう組み合わせれば良いのか見当もつきません。

⑦時間がない

研究は時間がかかる作業ですが、時間は限られています。締め切りが迫る中で、あれもこれもと手を出してしまい、結局何も終わらないことがしばしばです。

⑧飲めない&眠い

アルコールを摂取すると作業効率が落ちるため、飲めないことも、ちょとした悩みの一つです。勤務から帰ってきてからの作業や夜遅くまでの作業で、眠気と戦っています。集中力が切れると効率が落ち、さらに時間がかかるという悪循環に陥ってしまいます。

⑨浅いのがバレるから沈黙でごまかしてしまう

知識が浅いことを指摘されるのが怖くて、議論の場で黙ってしまうことがあります。自分の考えが不十分だと感じると、つい沈黙でごまかしてしまうことがあります。

いくつかの悩みは、新人研究者に共通のものがあるようです。ネイチャー誌のグローバル調査(2017年)によれば、多くの若手研究者が時間管理、文献レビューの量、研究テーマの選定、エビデンス収集の困難さなどの問題に直面していることが報告されています。

しかし、一歩一歩着実に進むことで、少しずつ克服していけると信じています。読者の皆さんも、もし同じような悩みを抱えているなら、共に乗り越えていきましょう。

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