南の島は選ばない

社員旅行が南の島に決まりました。
2泊3日。これくらいが丁度いい〜。
南の島はあまり自分から好んで行かないのです。
旅行に行くなら断然ヨーロッパやら中東やらアフリカがいい。
と、書き始めたはいいものの、私のトップ画像が南の島で撮ったそれなので既に矛盾している。…まあいいや。

大学4年の冬にハワイに1週間くらい行ったことがあったんだけど2日で飽きてしまった。
飽きた、というか正確には焦ってしまった。
快適なんです。ハワイ。暑いけど、日本の夏みたいに湿度高くないから過ごしやすいし、ジャンクフード大好きな私にとっては食事もサイコーだし、ラフな格好でどこでも行けるし、目に入る全てのものがポップでかわいくて綺麗で。日本語も通じるし。
でも「このままハワイで暮らして行きたい〜♪♪」とは思わなかった。
なぜか。
快適さ、これは裏を返すと刺激(ストレス)がない、ということになります。
刺激(ストレス)が無いとどうなるか。
快・不快に関わらず何か刺激を受けたらそれから発展させたり改善させたりするのが通常回路だと思います。
例えば、
太ったから体型隠す服考えよ、とか
日本で海外の人に道を尋ねられたけど上手く通じなくてもどかしい思いをしたから語学を勉強する、とか。

そういうのが無いんです。ありのまま。
(きっと南の島にはそれぞれの歴史や文化があって、それが好きでその意味で刺激を求めるならいいと思うけど、あくまでも私は商業的な南の島の旅行の話をしてるのでこの辺のことは置いときます。)

言葉を選ばずに言うと、「脳みそが溶ける気がする」
あえて溶かしに行くところと言えばそれまでなのですが、私の場合は溶かしすぎると無くなるので、精々2日が限界です。
3日目くらいから「やばい、脳みそ溶けてる。日々バカになってる気がする。どうしよう」って思い始めるのです。あくまでも私の感覚ですが。

南の島=自然アクティビティ!だけど、だからと言って自然が嫌いなわけではないんです。
むしろ大好きなんです。
ただ、括弧書きが付きます。(圧倒的な、壮大な自然)が好きなんです。自分の力では到底敵わないような。
例えば〜そうだな〜行ってみたい所で言うと
ウユニ塩湖、ハワイなら火山でマグマ、ナイヤガラの滝、縄文杉…など。
物理的に大きすぎてどう頑張っても敵わない的な。
地球!生きてる!!!!!やばい!!!!みたいな。そういうものが好きなんです。

だから、南の島でよくあるサンゴや熱帯魚みるダイビングも、バナナボートも、サンセットクルーズも、やったら楽しいんだけど、数年に1回でいい。
南の島で本気でやりたいことと言えばクジラ、マンタ、ジンベエザメと一緒に泳ぐこと。あとシャチとサメを極力近くでみたい。
自分より物理的に大きなもの・強いものと対峙してみたい。
ただ、シャチとサメは捨て身タックルしたらガチ死亡説があるので安全が確保されたところで会いたい!笑
(イルカは…まあそんなにテンション上がらないからいい…)

そして今、私がなんで南の島の自然アクティビティではさほどテンション上がらないのに、壮大な自然は好きなのかわかった気がする。

私は人工物loverなのです。
旅行に行くなら断然ヨーロッパ…等!なのは此処に由来しております。
人工物っていうのは美術品とか建物とかを指すんですけど、大体そーいうのって宗教の影響を受けてるじゃないですか。昔のものは特に。
宗教の根源も、大元の大元を辿れば恐らく自然への畏怖なんじゃないかな〜。と。
特定の信仰する宗教があるわけではないし、勉強してない私にとってそれは仮説でしかないけど、
日本史選択で、卑弥呼までは真面目に授業聞いていたのでそんなイメージ。
どこかで天気や川や森や海、つまり「地球を操ってる何者か=(宗教で言うところの)神様」がいて、それにお願いすることが宗教の成り立ちなら、逆に考えると「神様=自然」になる。
少なくともこの「=自然」はサンゴや熱帯魚やバナナボードではない。
きっと現代に生きる私も、大昔の人も、人間の仕組みとしては変わらないわけで、この身1つで圧倒的自然を前にしたらひれ伏したりどうにか理解しようとしたり願ったりするしかない。そこは共通。つまり、自然に気を使いながらじゃないと生きていけない。
四季のある日本は特に気を遣うよな〜。
南の島は温暖であるが故に自然に日本ほど気を使わなくていいから刺激やストレスがないんだろうな。そりゃ今となっては温暖化で云々みたいな話はあるけど。

ははーん。だから私は壮大な自然が好きなわけか。納得。
ついでにこの文章を書いてて、改めて根拠の無い部分が洗い出された。勉強することが明らかになってよかった〜日々勉強勉強〜。

とは言っても。
グアムに行くのは初めてみたいなもんだし、The南の島に行くのは久々なのでこれはこれで楽しもう〜。






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