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日常の中で子供のプレゼン能力を養うには

基本的にわが家(特に私)は、お誕生日やクリスマス等の特別な日以外は、モノを買い与えることはしないようにしています。

これは小さい頃からで、モノを大切にして欲しいからです。(この効果に関しては賛否両論ありますので、あくまでも私の持論です。)


昨日、近所のスーパーへ三女の学校で使う文具を買いに行きました。

この日購入予定は、筆箱とマイネームペン。

三女の誕生日は8月なので本来であれば6月に買うことはありません。

周りのお友達は続々と新しい筆箱を買ってもらっているようで、ずっと欲しがっていましたが、今すでに持っているため、急いで購入する必要はないからです。

「次の誕生日で買ってあげるね。」と約束していましたが、どうにも待ちきれない様子。何度も買ってもらった友達の筆箱の可愛さと自分も欲しいをアピールしていました。


そんな三女にチャンスがやってきました。

彼女は公文を習っています。公文では自分の学年の3学年先まで学習を終えると表彰してもらえる制度があります。彼女は2年生の時に5年生の国語学習を終え、6年生に突入しました。

見事に表彰対象に入ったのです!

これは当たり前にできることではなく、本人のがんばりによるモノなので、特別なことに値します。


筆箱を買って欲しいとねだる三女にこう提案しました。

「公文の表彰のお祝いに筆箱買ってあげようか?」
すると、嬉しそうに
「うん!やったぁ!明日買いに行こう❤︎」

と飛び上がって喜びました。
こうして買い物へと出かけることになりました。

マイネームはインクがなくなっていたので購入が同時に決まり、筆箱とマイネームを購入というのが目的でした。


お店に行くと可愛いものがいっぱい売っています。
実際に商品が目に入ると、あれもこれも欲しくなります。

「付箋も欲しいねんな〜。あと、消しゴムとキャップも欲しい〜」

そこで私は言いました

「じゃあ、ママに『なぜ買って欲しいのか。なぜママが買わなければいけないのか』をプレゼンをしてください。それを聞いて、ママがそれなら買ってあげようと気持ちが動いたら買ってあげる。」


これは私が3人ともによく言う言葉です。


何がなんでも欲しいときは3人とも必死でプレゼンしてきます。
なんとなく欲しいときはすぐに諦めることもあります。

こちらも真剣にプレゼンを聞いて判断します。


この日の三女のプレゼンはこうでした。

「付箋は学校で辞書引き(3年生になってからの学習)の時に貼らなあかんねん。いっぱい辞書引きしたいからいっぱいいるねん。今はプラスチックの付箋やけど紙の付箋がほしいねん。それで付箋ケースがあって持ってる子がおってんけどそれめっちゃ可愛いねん。」

「(消しゴムは)MONOが消しやすくて綺麗に消えるねん。ななが持ってるのは白やけど、黒がカッコいいから黒が欲しいなーと思って・・・」

「(鉛筆)キャップは新しい筆箱が汚れて欲しくないねん。今持ってるやつ(キャップ)は割れてるから、すぐ取れるねん。そしたらせっかく買ってもらったお気に入りの筆箱の中が汚れるから嫌やねん!」

それぞれに訴えるテンションやお願いの仕方に強弱があり、彼女の本気度を測ることができました。


皆さんならどうしますか?


私はこう提案しました。

「付箋は辞書引きで貼るのなら一枚でもたくさんいっぱい貼るほうが嬉しいんやんな?そしたら、いっぱいビラビラ貼ってる時にいろんな柄が入った可愛いのを並べるよりも、シンプルな付箋をたくさん並べたほうが綺麗に見えて気持ちいいんと違うかな?どう思う?」

「消しゴムは白いのをを買って下ろしたばっかりだから、それを使い終わった時に買ってあげるね。いっぱい持ってると扱いが雑になるからママは嫌やわ〜」

「(鉛筆)キャップは新しい筆箱が汚れて欲しくない気持ちがめっちゃわかったから買ってあげるね。」

「それでどうかな?」

「いいよ。ありがとう!!!」

そう言って、三女は付箋は100均でシンプルなモノを買うと自分で決め、消しゴムはすぐ諦めて、鉛筆のキャップは好きなのを選びました。

私が感じた点は
・付箋は可愛いのがいいと言うものの、これというのを見つけれない様子
・消しゴムは買ってもらえたらラッキーぐらいのテンション
・キャップはお気に入りの筆箱を汚したくないという思いの強さを感じた

交渉は成立して、三女は筆箱、マイネーム、鉛筆キャップ、付箋を手に入れてご機嫌で家に帰り、早速新しいのに詰め替えて嬉しそうに何度も見せてくれました。(作文にも買いていたのでよほど嬉しかったのでしょう)


欲しいものを買ってあげると子供は喜ぶし、親も喜ぶ姿が見れて嬉しいし、可愛いのも多いから私もついつい買ってあげたくなる時もあります。

子供たちは、「うちはいちいちママ(私)を説得しなくてはいけないから、正直なところ面倒」だと思っているでしょう。


それでもなぜこんなことをするかと言うと、私自身が社会に出てプレゼン力の無さに何度も泣いたことがあるからです。

自分の思いを相手の心に響く言葉で伝えることは、簡単ではありません。

今でこそ、学校でプレゼンについて学ぶようですが、私の時代はそんな授業はありませんでしたので、苦労してきましたし、今でも苦労しています。

社会に出てから必要になる力を日常生活の中で少しでも楽しんで身に付けてほしいと願っています。


子供なので買ってほしい〜と駄々をこねる時もありますが、その時はお金とは何か、価値を提供する大切さ、普段の在り方、お手伝いをする(家族へ貢献する)ことでどういう循環が生まれているかなどを話します。

これは子供のためのありますが、私自身が難しいことをいかにわかりやすく話すかの練習の場になるので、随分鍛えてもらえます。


教育って教科書で学ぶことは学校でやってくれるので、家庭では教科書ではカバーできないことを教えるのが役割だと思っています。


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