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キャリアと冒険の両立 未知の国を旅する女性の挑戦ストーリー

後悔したくない。

多くの人が悔いなく生きていきたいと思うはずです。

今回は「後悔しないためにできること」について、深く考え行動してきた方にお話を伺い、彼女の生き方のヒントを教えていただきました。

お話を伺ったのは、筆者の私が東欧ジョージア滞在中に出会った日本の旅人、ミワさんです。

彼女は看護師として働きながら多くの国を訪れてきた経験や、社会人留学の経験もあり、自分がやりたいことはなんでも挑戦する明るい女性です。若い世代の方や女性の方には特に参考になるお話であり、一歩前に踏み出すきっかけとなるはずです。


「異世界」に足を踏み入れた原体験

恥ずかしがり屋のミワさん

ーミワさんの旅の最初の原体験について教えてください。

中学3年の時に地元自治体の国際交流事業で、姉妹都市のロシアのサハリンを訪れたのが初めての海外体験でした。日本の生活しか知らない私にとって、価値観が全く通用しない世界がそこにはあって。それがすごい面白くて、自分の価値観ってこんなに狭いんだとか、ちっちゃいんだっていうのを感じて世界は広いんだなと思いましたし、そこから海外に興味を持つようになりました。

ーサハリンでの滞在中はどんな体験をしたんでしょうか。

ホストファミリーの家に1週間ほどホームステイしていました。お父さんとお母さんと私と同じぐらいの年の女の子が 2人いる家族で、その子と一緒にサウナに入ったり、バスケットボールをしたり、一緒に現地のディスコに行ったり、とても楽しかったことを覚えています。

ーそうなんですね。初めての海外体験ということで、その後何か変化はありましたか?

将来は福祉系とか看護系に行きたいとも考えていたので、高校卒業後は看護学校に進みました。でも心の中には海外に行きたいという思いはずっと残っていて。看護学校を卒業して看護師になって3年働いたら海外に行こうと決めていました。

憧れの場所との出会い

留学先のイギリス、ブライトンの夜景

ー看護師として働き出してから、初めて海外に一人旅をしたそうですが、どのような経緯で旅に出ることになったんでしょうか?

英語圏で語学留学をしたいと思っていて、個人的にヨーロッパの建物とかが好きだったこともありイギリスに行こうと決めました。だけど本当に実際一人で住めるのかな、行けるのかな?っていう不安もあり、夏休みの1週間を使い、一人旅でイギリスに行ってみたっていうのが2回目の海外経験です。

ーフットワークが軽いですね。実際イギリスを訪れてみてどうでしたか?

旅に出る前は不安もありましたが、実際行ってみると楽しくて、すぐに住みたいと思いました。一人旅の経験から生きていける自信がついたというか、それからはイギリスでの生活を夢見て、仕事を頑張ることができました。

ー初めての一人旅でイギリスが大好きになったということで、その後も旅行で訪れたりしたのでしょうか?

実際に3年働いて仕事を辞め、念願のイギリス留学に出発することにして、現地の語学学校に3ヶ月通いながらイギリスでの生活を満喫しました。その後に帰国するまでの間、ヨーロッパを電車で旅しようと思い、スタートはギリシャからで、そこからハンガリーやスペインなど、東から西へ1か月ほどかけてヨーロッパを縦断しました。不安だらけでしたが、旅したかったのでやってみました。

ハンガリー、ブダペストにて
スペイン、バルセロナにて

当時はスマホが世の中に出始めた頃で、iPhoneは持っていましたがイギリス国外では使い物にならず、地図を見ながら旅しました。今と比べるとだいぶ不便な旅をしていましたね。夜に唯一WIFIが使えるホテルで次の宿の予約したりとか観光スポットについて見たりとかするくらい。外に出たらネットは繋がらないので、現地で観光案内所に行って聞いたりその場で情報を集めました。電車によって予約してもその日に乗れない電車もあり、試行錯誤というか、四苦八苦しながら旅をした覚えがあります。大変だったけど挑戦してみてとても楽しかったです。

ーイギリス留学後の予定や展望などはあったんでしょうか。

その後の予定は決めていなくて、一旦日本に帰って看護師に復帰することにしました。イギリスでの生活は楽しいし、そのまま住み続けたいと思いましたが、現地で働くのは現実的じゃないと感じ、今のところは日本で稼いでお金が貯まったらイギリスに何ヶ月か滞在してを繰り返そうかなと。実際日本で働きだすと、また海外行きたいなって思いが定期的にやってきて、海外旅行に年1回、1週間ぐらい行くっていうのを毎年繰り返していました。

ギリシャ、サントリーニ島の夕暮れ
アラスカ、フェアバンクスでは犬ぞりも経験

ーやっぱり目的地はイギリスでしたか?

もちろんイギリスにも行きましたが、それ以外にも様々な国を訪れました。どの国に行ってもやはり海外は楽しいですね。何十カ国か行っていると思いますが、やっぱり私の中でイギリスはいいなって思いますね。古い建物をずっと使ってるっていうか、建物自体が可愛いし、歩いてるだけで楽しい。私の一番の憧れという位置づけです。

未知との出会いを求めて

ー今回ジョージアという国を訪れた背景には何がありましたか?

コロナも落ち着いてきて、そろそろ海外に行けるなって思い始めたあたりで、旅と両立ができるリモートワークとかができる人はいいなと思ったりすることがあって。家にいる時に仕事ができたらいいなって思いがもともとあったこともあり、そんな時にノマドの働き方に興味が湧いて調べてみると、ジョージアは長期滞在できて「ノマドの聖地」と呼ばれる場所だということを知りました。行ったこともないし、滞在しながら勉強しようということで考えました。

ジョージア、トビリシの街角

ーどんな場所でも働けるというのは魅力的ですよね。実際ジョージアに来る際に、迷ったことなどはありましたか?

生活面はこれまでの経験から慣れていますが、お仕事の方がちょっとそれがどうなるのかな? というのが迷いというか不安な点でした。現在ではクラウドソーシングの案件募集等に応募したりしていて、着々と進めています。

ーお仕事の方もしっかり獲得されているんですね。ミワさんの今回の旅の目標は何でしょうか。

カウチサーフィンなどのアプリを利用して、現地のパブとかに行って話したりして情報をもらったりして交流したり、そういうこともちょこちょこしています。今の時点でこれっていう職業は決めていませんが、ジョージア国内の都市をいくつか回りながら過ごして、何かやりたいなって思うようなことを見つけて稼げるようにしていくことが目標です。

ジョージア、トビリシ旧市街にて

 ジョージアの後にはヨーロッパやアフリカを飽きるまで旅行したいと考えています。だから旅の期間は決めていません。アフリカはまだ訪れたことがなく、自分にとって未知の世界なので必ず行きたいと思います。象やキリンが歩くサバンナの風景を自分の肌で感じたいですね。

人生は「勢いとタイミング」

ーミワさんがこれまでの旅から学んだことは何ですか?

自分の許容範囲が広がったことですかね。日本にいると日本の価値観が強いですが、海外に出ると価値観の違うことだらけで、旅を続けてきたことで細かいこと気にすることも減り、以前より心が広くなったと感じています。同様に人の目を気にすることも減りました。周りの人に何か言われたとしても、迷惑をかけなければ個々がそれぞれ好きなことをしていいと思いますし、むしろ人それぞれ違っているのが普通だと思います。

フィリピンでは洞窟を探検

ーなるほど、やはり海外にいると価値観というか、生き方が変わっていくのですね。ミワさんは自分が旅を続ける理由は何だと思いますか?

単純に自分の中の好奇心に従っているというのが強いと思います。知らない場所に行きたい。知らないものを食べたい。知らない世界を知りたい。日本の生活も幸せな日常ですが、非日常が味わえる一味違った刺激が私には必要なんだと思います。旅は何よりも楽しい遊びだと感じています。旅を続ける理由としては、自分の生き方の選択肢を増やしたいという思いもあります。どういう風に人生が進んでいくとしても、1つの選択肢だけではなくて複数の選択肢があれば、とれる行動も変わる。それらを組み合わせたりすることでよりよく生きることができると考えています。

ー選択肢を増やし、その都度柔軟に生きれれば素敵ですよね。多くの人にとって海外旅行は低くはないハードルだと思いますが、一歩踏み出そうか迷っている人がいるとしたら、どんなことを伝えたいですか?

行ってみたいという思いが少しでもあるんだとしたら、本当に行った方がいいと思います。一人旅なんてしたことないし怖いと感じている人もいると思いますが、私だって最初はそうでした。旅に出たことを後悔する人に私は今まで会ったことがないし、実際何とかなります。もしならなかったとしたら帰ってくればいい。日本では経験できないことが世界にはたくさんあります。

オーストラリア、ウルルをバックに乾杯

私は人生は勢いとタイミングだと思っています。例えば家族の関係だとか、もうどうしても行けない時って人生の中であると思うので、もし今が行ける時だとしたらもう動いた方がいいと思って生きています。興味があったらやってみる勢いが大事なので、後回しにせずに踏み出しましょう!

インタビューを終えて

持ち前のチャレンジ精神と明るさで、未知との出会いを楽しみ、これからも新たな扉を開いていくミワさん。

チャンスを逃すことなく多くのことを体験することで、人生は豊かになり、後悔せずに生きることができることが伝わってきました。私も自分の中にある壁に挑戦していこうと感じ、インタビューを通じて多くの方に勇気を与えるお話を聞くことができました。ご協力いただきありがとうございました。


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