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【札幌駅前で健康づくり×まちづくり】人体改造カラダコラムvol.46

人体改造カブ式会社とは、札幌駅前通地区全体の健康=エリアヘルスマネジメントに取り組むプロジェクトです。46回目のコラム執筆者はシャインの渡邉一栄さんです。


 「リテラシー」という言葉を聞くようになった。『その分野に関する十分な知識や情報を収集し、かつ有効活用できる能力』という意味である。元々は「読み書きの能力」らしく、最近はITの分野で使われ始め、さらに健康面でも使われるようになった。

 「健康リテラシー」「ヘルスリテラシー」は、『健康についての情報を自ら入手し、活用する能力』である。自分の健康維持や予防・改善に役立たせる。健康リテラシーの向上により、自らの状態把握や疾病の予防やQOLの改善、健康寿命の延伸にもつながることができる。
活用するとは実践することが含まれると理解する。

 健康に関する情報も今はスマホでも簡単に収集できる。収集まではどうにかできるのであるが、問題は有効活用である。その前に情報過多となって何が本当なのかわからなくなることも多い。たぶん、自分でも「有効活用」に問題があるのではないかと思う。

 例えば減量に挑戦しようと食事や運動などの生活習慣の改善に取り組むのだが、せいぜい3日、1週間もすると「明日から!」「今日は忙しい」「疲れてるから」等と中止する理由を探し始める。そのうち減量のことを忘れるというパターンを繰り返す。しかしこういうことを繰り返せるということは切羽詰まった状況ではないからで自覚症状等もないからと油断が大きい。

 デスクワークの多かった友人が、1年前に職場の移動で運動量の多い部署に変わり、半年後くらいから体重の変化に気付きはじめ、1年後の現在は4kgの減量ができていたという話を聞いた。体調はさらに良くなり、洋服も1サイズダウンしたということだ。

 やはり動くことである。そして継続。切羽詰まっていなくても必要に駆られ活動量が増えれば結果はで出る。情報の収集は簡単ではあるが、実践が難しく、そして継続はもっと難しい。

 93歳で活動されている女性の方を拝見していると見方を変えれば「健康リテラシー」ができているということになる。高齢になられても自立して生活し、スマホでZoom会議に参加され人とのつながりも持ってイキイキとされている。健康リテラシーを実践することはQOLの向上とまさに健康寿命の延伸である。

 コロナ禍で健康への関心はより深まったのではないだろうか。喉元過ぎれば…にならぬようにこれからも健康リテラシーを実践したい。

シャイン 渡邉一栄


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