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本の記録

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感想、書評などをまとめておこうとしています
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#読書

孤独と向き合った先の

無邪気だった幼少期を過ぎ、中学そして高校を卒業する頃、このままずっと家族や友人と一緒にい…

雨読。明日晴れたからといってなにも耕さないけど。

この土日は予報通りの雨だった。外に出るのも億劫な気がして、読書三昧を決め込んだ。 読書に…

『隣のずこずこ』柿村将彦著

某ジブリ的なヤツがモチーフになっているのは、書名からなんとなく想像される。人里離れた山村…

脳内配役がハマるとたのしい

小説を読むとき、とくにミステリーでは実際の俳優や著名人を配役して脳内で演じてもらっている…

自分でかんがえること;『定義集』アラン

ふらっと吸い込まれるように古本屋に立ち寄った。車で行ったから「ふらっと」というのは正確で…

有休取った日に手にした本

有給休暇を平日に取った。ゆっくり起きてから、ホントに休んでよかったんだっけと、一抹の不安…

おじさんの戸惑い

心に残った本を振り返ると、現在の年齢に縁が深いことが結構多くて驚く。琴線に触れたということは、そういうものがわかる歳になったということか、平均的な年齢相応の精神に達しているということなのか。 昨年(2020年)心に残った本(既刊本)のまとめとして、「おじさんの戸惑い」としよう。 ○門/夏目漱石 中年夫婦である。決して境遇が同じというわけではないんだけど、主人公の悩みや戸惑いがとても身近に、私のことのように思った。外見上はおじさんでも、ずっと戸惑って悩んでいるものなのだ。

2020年新刊本から印象的だった3冊

2020年の最終日なので、せっかくだからちょこっとだけ1年を振り返り。新刊本から、強く印…

ふるさとの距離感;『向田理髪店』奥田英朗

ふるさとは遠きにありて思うもの。なんていうけど、ずっと故郷で頑張っているヤツもいるし、U…

わかりやすくてびっくりぽん;『現代経済学の直観的方法』/長沼伸一郎

こんなに「経済学」をわかりやすく説明してくれる本は、今まで出会ったことがない。これまでも…

世界はそれを贈与と呼ぶんだぜ

ジンノといいます。先日受けた脳ドックで、血管が柔らかいと褒められました。血管が(あくまで…

あなたが見つめていたから

木皿泉著『昨夜のカレー、明日のパン』。 「#読書の秋2020」課題図書にこの本があったのは知…

『三四郎』雑感

夏目漱石の『三四郎』を読んだ。田舎から都会に出てきた大学生。なんだか自分のあの頃を思い出…

『仕事本』

4月、緊急事態が宣言されてからの、様々な職業の方の「日記」形式の記録。よくぞ、このような企画を立ててくれたと拍手を送りたい。 ”記憶”は薄れ塗り替えられていくので、出来事が起こっているときにリアルタイムで記録しておくことが何より重要だとあらためて思った。これは、貴重な記録だ。 感想に変え、備忘録として、気になった言葉を抜き出しておこう。 正直気づかないふりをしている。(中略)気づいてしまったらこの仕事はできない。(「ゴミ清掃員」) 現場の生々しい言葉に、背筋が伸びた。