人民新聞

1968年創刊、通算1,800号。毎月5,20日発行の反権力・反資本・人々のための新聞…

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1968年創刊、通算1,800号。毎月5,20日発行の反権力・反資本・人々のための新聞。「もう一つの世界が見えてくる」として国内外の社会問題、社会運動、思想などをわかりやすく掲載中。郵送は半年4000円です。購読希望はE-mail: people@jimmin.comまで

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【定期購読者を募集中です!】自己紹介と弊誌の購読方法について

【人民新聞とは】 人民新聞は1968年に創刊された、反権力・反資本・人々のための新聞です。「もう一つの世界が見えてくる」として、国内外の社会問題、社会運動、思想などをわかりやすく掲載中です。新聞は月2回(毎月5日、20日)発行しており、これまで発行した新聞は1800号を超えています。読者は主に関西の方が多いのですが、北海道から沖縄まで全国にいらっしゃいます。 【購読の種類】 ❶帯封筒での郵送(半年4,000円) ❷PDFファイルのメール配信(半年3,000円) 【

    • アル・アクサ洪水168日目

       Palestine Chronicle,2024年3月22日              翻訳 脇浜 義明 最新情報    3月22日、12:30am *ガザ政府メディア・オフィス: アル・シファ病院を占領したイスラエル軍は100人以上を殺害し、幾人かの医療関係者を処刑した。 *イスラエル・メディア: ヨルダンから国境を越えて侵入した武装者二人が逮捕された。 *イエメン・メディア:  今晩、イエメンの首都サナアが5回も空爆を受けた。これは米・英連合軍の攻撃である。 *ハマス

      • アルアクサ洪水164日目

         レイラ・ワラ(パレスチナ拠点のフリーランス・ジャーナリスト)  Mondoweise、2024年3月19日  翻訳  脇浜 義明 死傷者 *ガザ回廊のパレスチナ人死者31,721人、重傷者73,792人(ガザ保健省発表。死者数を4万人以上とする陰険団体もある) *西岸地区、東セルサレムでのパレスチナ人死者は435人(3月17日のPA発表) *イスラエルは10・7当日のイスラエル人犠牲者数を1400にんから1147人に修正。10月7日以降のイスラエル兵の死者は591人、重傷

        • 【翻訳記事】パレスチナはすべての人のために語っている

          2024年4月9日、Verso Blog「Palestine speaks for everyone」より 翻訳 安藤 歴  10月7日にイスラエル軍の防空網をくぐり抜けたパラグライダーの姿は、私たちの多くにとって爽快なものだった。そこには、占領と封じ込めへの服従というシオニストたちの予想を打ち砕く自由の瞬間があった。そこには、その後に惨状が待ち受けている(イスラエルが非対称戦争を実践し、不釣り合いな武力で対応することは周知の事実である)ことを知りながら、不可能と思えるよう

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          【記者日記】カジノ中止を求める抗議行動に参加

                                編集部 かわすみかずみ 4月17日 大阪市中之島フェスティバルホール前で行われた万博·カジノに反対する府市民の抗議行動に参加した。 この行動は夢洲カジノを止める大阪府民の会が主催し、府内から約80人が参加した。 それぞれに手書きのプラカードや夢洲の地図と危険なポイントなどを示したボードを持ち、通行人などにアピールした。 この日はフェスティバルホールで万博開催1年前の記念イベントが行われるため、反対する府市民が集まった。交差点の4つの

          【記者日記】カジノ中止を求める抗議行動に参加

          【暮らし奪われた人々の怒り】傍聴報告・原発賠償関西訴訟本人尋問

          編集部 かわすみかずみ  2月29日、原発賠償関西訴訟の第45回口頭弁論が大阪地裁で行われた。午前9時15分からの入廷行動で、森松明希子代表は「提訴から10年。皆さんのおかげでここまで頑張れました。今日もよろしくおねがいします」とあいさつした。  傍聴者は40人前後で、ノーモアミナマタ近畿訴訟の原告や原発賠償ひょうご訴訟、同京都訴訟からも応援に駆けつけた。この日は午前、午後で2人ずつの原告が証言台に立ち、健康被害や支援の不備などを訴えた。 流れた黒い涙  最初に証言

          【暮らし奪われた人々の怒り】傍聴報告・原発賠償関西訴訟本人尋問

          【「バイバイ原発3・9きょうと」集会報告】脱原発求めて1,100人が参加

          編集部 朴偕泰  骨まで沁みる寒さに震える日に、バイバイ原発3・9きょうとは開催された。3月11日前後の日程で毎年開催している、脱原発を求める集会だ。1100人もの市民が円山公園音楽堂に集い、集会と京都市役所までのデモ行進を行った。私は実行委メンバーとして参加し、当日は司会もさせていただいた。  メイン講演はお笑い芸人のおしどりマコ・ケンさん。原発事故後、東電の記者会見に参加するなどジャーナリストとしても活発に活動している。「どうもー!」とハイテンションで登場し、一気に会場

          【「バイバイ原発3・9きょうと」集会報告】脱原発求めて1,100人が参加

          追悼・桐島聡さん 「虹」の彼方へ 80年代生まれからの東アジア反日武装戦線

          (人民新聞4月5日号5面より) 人は「星の彼方」を夢見て様々な題名に用いるが、「虹の彼方」には何があるのか、ありえたのだろうか。  元「東アジア反日武装戦線・さそり」の桐島聡さんが、1月中旬に亡くなった。50年間全国指名手配をされていたが、末期の胃がんに倒れ、病院で死の直前に本名を名乗り上げ判明した。検察は3月21日、容疑者死亡を理由に不起訴にした。  彼は全国の交番に顔写真が貼られ、「極左暴力集団は殺人者」という象徴にされてきた。その図式作りが警察の目的であり、本気で捜索し

          追悼・桐島聡さん 「虹」の彼方へ 80年代生まれからの東アジア反日武装戦線

          【記者日記】万人坑に関する講演会に参加

                             かわすみかずみ 3月30日に国労会館で行われた万人坑に関する講演会に参加しました。 「万人坑」とは第二次世界大戦中に、中国国内で強制労働させられ、亡くなった人々を葬った場所のことです。  講演者の青木茂さんは、日中友好協会などに在籍し、中国にある万人坑を見てきました。著書も多く、万人坑の実態を伝え、戦争で被害に遭った人々のことを調べています。  日本国内での中国人強制連行は約4万人だそうですが、中国国内では4千万人とも言われています。し

          【記者日記】万人坑に関する講演会に参加

          福島原発事故14年目③ 特集の補足と新連載 福島原発事故の放射能加害と命の救済(24年3月20日号)

          特集①「①向き合うべき戦時状況と健康被害」はこちら  特集② 三田茂医師に聞く 人体の基本構造「恒常性」の破壊 はこちら 「危険の事実」と「避難の原則」本紙3月5日号の3・11特集は、私も本紙も久々に被曝問題などの全体像を扱ったため、内容が圧縮されすぎて不明点がある、「戦時下/ジェノサイド/避難」に違和感もあると聞いた。 そこでこの3月20日号8面では、まず前号特集を補足する事から、被曝問題を中心に新連載をする。情勢や当事者の声から、「放射能加害」と呼ぶべき実態と対抗を究明

          福島原発事故14年目③ 特集の補足と新連載 福島原発事故の放射能加害と命の救済(24年3月20日号)

          福島原発事故14年目特集② 三田茂医師に聞く放射能被害 人体の基本構造「恒常性」の破壊(24年3月5日号)

          「反原発」の転換・進化を。①は「向き合うべき戦時状況と健康被害 緊急事態宣言=戦時下で隠し慣らされる 東日本全域の死者・病者」  東京から避難した三田医師の発見 「新ヒバクシャの能力減退症」「恒常性異常」編…これまでの経緯を。 三田…私は東京の開業医の息子です。専門家・研究者よりゼネラリストになりたいと思ってきました。専門的権威の発言の多くは一面的で、実臨床の経験、体験にそぐわない。日々の診療で臨床医として疑問、違和を感じる「定説」が、10年経つと間違っていた経験をよくし

          福島原発事故14年目特集② 三田茂医師に聞く放射能被害 人体の基本構造「恒常性」の破壊(24年3月5日号)

          福島原発事故14年目 「反原発」の転換・進化を①向き合うべき戦時状況と健康被害(24年3月5日号) 

          緊急事態宣言=戦時下で隠し慣らされる 東日本全域の病・死者 2011年の「史上最悪」の福島原発事故から14年目。全国で「福島を忘れない」「再稼動反対」を例年通り掲げて行動がなされる。だが、そもそも事故の被害は何で、どうなっていて、どうするか?共通点は見出されず、主題にされない事も多い。問題の巨大さと、政府の復興政策に巻き込まれているからだ。  これは公害であり、問題は放射能汚染と人体被害と公的救済だ。本特集では、①でそれがなぜ曖昧にされたかを論じる。そして②で、東京から岡山に

          福島原発事故14年目 「反原発」の転換・進化を①向き合うべき戦時状況と健康被害(24年3月5日号) 

          【世界放浪記】日本の跳ね馬、世界を旅する(カナダ→アメリカ→中米→南米)

          Hobo(都内の高校地理教師)   保育園の頃は、紙芝居屋さんになりたいと思っていた。思えばそのころから、世界を転々とする生き方に憧れていた。大学生の時に、アジアや東南アジアを回っていた。今度はワーキング・ホリデーで回ろうと思った。そのころはオーストラリアとカナダが主流だった。カナダだったら、ワーホリの後も陸伝いにいろんな国をまわれると思って、カナダにした。   カナダのトロント空港に着いて、一週間はそこで寝泊りをした。ネット掲示板でルームメイトを探した。ワーホリでは、俺み

          【世界放浪記】日本の跳ね馬、世界を旅する(カナダ→アメリカ→中米→南米)

          ダイハツ本社 もうひとつの不正

          編集部 かわすみかずみ 軽自動車に強みを持つダイハツは、昨年からの認証不正問題で全車種の出荷停止処分を受けた。現在は不正防止策を経済産業省に提出し、停止を一部解除されたばかりという状態だ。 だが、ダイハツの不正はこれだけではなかった。 障がいを理解しない上司 昨年の大晦日、北大阪ユニオンを訪れた吉村貴久さん(30)は、ダイハツ本社でのパワハラ被害を訴えた。 2023年3月に障がい者枠でダイハツ本社に入社した吉村さんはトランスジェンダーの女性であり、虐待被害者である。精神

          ダイハツ本社 もうひとつの不正

          【韓国・迫る4月総選挙】エスカレートする独裁政治と言論弾圧 立ち上がる野党と市民メディア

          YouTube「PodcastKorea放送局」 サラム西田 従米外交で危機的な国内経済 メディアへの言論弾圧は激化  尹政権発足後の20カ月間、韓国経済は連続で貿易赤字を記録している。輸出国家の韓国にとって致命的な状況だ。   大きな理由は、中国との経済関係が深かったにもかかわらず、バランス外交を放棄して米国・日本に追従するという、時代遅れの「自由主義陣営外交」を選択したことだ。かといって米国から恩恵を得ているわけではない。サムソン電子は米工場で半導体生産の企業秘密を米国

          【韓国・迫る4月総選挙】エスカレートする独裁政治と言論弾圧 立ち上がる野党と市民メディア

          『黙々─聞かれなかった声とともに歩む哲学』書評 韓国スユ+ノモの若手研究者マルクスをマイノリティの力へ

          編集部 かわすみ かずみ  2017年4月23日の「ハンギョレ新聞」に、韓国の高学歴ワーキングプアについての記事が掲載された。韓国でも、大学院生や博士号を取った学生の就職口が見つからなない状況がずっと続いている。学生らは、各所で自ら共同スペースを作って講演会や研究を行い、自立する道を模索する。  その1つが研究空間「スユ+ノモ」だ。コ・ビョングォン氏はここで共同生活をする若手研究者だ。  食事作りから資金調達まで自ら行う。いつもどこからかカンパが来て、資金が足りなくなること

          『黙々─聞かれなかった声とともに歩む哲学』書評 韓国スユ+ノモの若手研究者マルクスをマイノリティの力へ