人工関節

【骨肉腫 闘病記】 2023/8/24~ 左大腿骨遠位骨肉腫 誰かの希望に #闘病…

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【骨肉腫 闘病記】 2023/8/24~ 左大腿骨遠位骨肉腫 誰かの希望に #闘病記#入院#がん#AYA世代

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はじめまして。

はじめまして。現在21歳、大学休学中の人工関節と申します。 好きな食べ物はオムライスです。 私は、2023年8月24日初診日、5日後の8月29日生検手術を行い『骨肉腫』と診断されました。 骨肉腫というのは、骨のがんで100万人に1人がなる希少ながんです。この病気になるということはとても豪運なのです。 昔から運がいいと思ってきた人生でしたが、この豪運を宝くじとかで発揮したかったものです。 そして、2024年4月29日に約9か月に及ぶ抗がん剤治療が終了しました。 本当に終

    • 第6ー2話 集中治療室へ

      看護師さんに肩をたたかれた。 「今何時かわかるー?」 「今16時だよー」 と言われたことだけ覚えている。9時から始まった手術は予定を大幅に超えて、約7時間の手術となった。 そして記憶は飛び、主治医たちが集中治療室へ運んでくれている場面になり、その数秒後には集中治療室で主治医がなにか話しかけてきている場面になった。 若い人は個室に入れてくれる(ウソかホントかはわからない)そうで、個室だった。 24時間看護師さんが横にいて、パソコンをカタカタ打っている。 痛みもあった

      • 第6話 大手術

        少し長めの一時退院が終わり、また病院に戻ってきた。 しかし、今回の入院は手術だけ。 抗がん剤に比べれば、全身麻酔で眠らされている間にすべて終わると少し気楽だった。 手術の説明をされた。 手術予定時間は約4時間。大腿骨(だいたいこつ)と筋肉をとり、腫瘍をとりきった後に人口関節を入れる手術だ。 上腕二頭筋の次くらいに有名だと思われる(?)、大腿四頭筋もなくなるので筋肉がつくまでは歩くことはもちろん、足を上げる動作もなかなかできなくなるという。 そして、人口関節を入れたら膝

        • 人工関節のひとりごと2 本退院を迎えて

          2024年5月11日、本退院をしました。 当日はずっと担当してくれていた看護師さんもいて、本当にいい退院日でした。 さらに、賞状まで作っていただきました。こんなにも嬉しい賞状は他にありません。 裏には看護師さんのメッセージがびっしりと書いてありました。何度も何度もみてニヤけていました。 入院中は楽しいことがたくさんありました。 点滴を変えてくれるときにするお話も、わざわざ部屋に顔を出してくれるときも、車椅子を押して売店に連れて行ってくれるときも、、 ほっぺがどんだけ

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        はじめまして。

          第5話 性格の悪いメソトレキセート

          5泊6日の一時退院を終え、憂鬱な気分で病院に戻った。 そして、また尿道カテーテルを入れられ悶絶した。今回はこれを少なくとも3週間入れるというのだから気が狂いそうだった。 メソトレキセートは約6時間の点滴で入れられた。その後5日間ほど500mlの点滴を3時間おきに流すというものだった。 一日目、二日目と副作用は全くなく、不思議だなーと思っていた。しかし、油断していた。 メソは口の粘膜をめちゃくちゃにしてきたのだ。 (写真見つけたら貼ろうと思う。) 熱いものはまず食べれ

          第5話 性格の悪いメソトレキセート

          今日は看護師さんに感謝のメッセージカードを書いていた。一人ひとり思い出があって、看護師さんに恵まれたなあと思いふけっていた。

          今日は看護師さんに感謝のメッセージカードを書いていた。一人ひとり思い出があって、看護師さんに恵まれたなあと思いふけっていた。

          人工関節のひとりごと1 戦友の存在

          がんセンターに入院している人の平均年齢は大体50歳ほどだろうか。 小児科はないので自分が20歳で病院内最年少だったと思う。 自分はなるべく他の患者さんと関わらないでいたかった。こんなに若いのに入院して可哀想だとか思われたくなかったし、暗闇の中にいた自分はしゃべる気もなかった。 それでいて孤独だった。 そんな時、自分の斜め前に歳が一個上だという大学生が入院してきた。手術をして帰ってきた彼は意識がもうろうとしていて、自分が誰なのかすらわかってなさそうだった。 「やべー奴

          人工関節のひとりごと1 戦友の存在

          第4ー2話 最強の敵シスプラチン

          抗がん剤を入れた日の夜中、とてつもない吐き気を催したものの、戻すまでには至らなかった。 次の日の朝、体が硬直したように動かなかった。起き上がることもできなかった。 抗がん剤はがん細胞を殺すと同時にいい細胞までも殺してしまうため、ああ、これは体中の細胞が死んでるわという感覚だった。 もちろん食欲なんてあるわけもなく、ジャムパンをひとかけ食べられただけだった。リンゴジャムなのにソフトクリームの味がした。 そして、ひとかけ食べたことを看護師さんに伝えるととても褒められた。は

          第4ー2話 最強の敵シスプラチン

          第4ー1話 抗がん剤治療開始

          私が受けた治療はMAP療法というものだ。 骨肉腫は手術前化学療法→手術→手術後化学療法というスケジュールで治療する。 使う抗がん剤は、シスプラチン、ドキソルビシン、メソトレキセート。 ネットで一番きつい抗がん剤と検索するとこの3つが出てくる。 2023年9月7日、抗がん剤治療をするために入院した。 その日は抗がん剤を入れる『CVポート』を入れる手術を行った。腕から心臓にかけてカテーテルという管を入れることで安全に抗がん剤を投与するものだ。 腕の血管から心臓に管が入ると

          第4ー1話 抗がん剤治療開始

          第3話 生検手術

          初診日の次の日からは、笑うことがなくなった。 その時に出会ったのがかまいたちのYouTubeチャンネルだ。 前々からかまいたちが好きではあったがYouTubeをしていたとは知らず、山内の赤っ恥先生で大爆笑した。かまいたちの沼にはまってしまった。 そして8月29日、入院準備をしてがんセンターに向かった。 担当の看護師さんはとても優しく、自分の中で看護師さんといえばこんな感じというイメージがついた。 ついてすぐ、初めての入院ということもあり何をしていいかわからなかった。と

          第3話 生検手術

          第2話 はじめてのがんセンター

          百均の杖を使って歩くようになってから2日後、ようやく紹介状を渡されていたがんセンターにやってきた。この日から自分の暗黒の9か月が始まるのだった。 3週間後、大学剣道最後の大会が控えていた。その大会の後に手術してもらえればいいやという気持ちでがんセンターの受付に行った。 まずは、採血と採尿。 採血は20歳になっても怖いものだ。針が血管の中に入るなんて痛いに決まってるじゃないか。チクッとされた。 その後、レントゲンとCTを撮った。がんセンターのレントゲン室はとても大きかっ

          第2話 はじめてのがんセンター

          第1話 腫瘍の疑いあり!?

          大学生になった私は、隣の県で一人暮らしをしていました。 部活(剣道)にバイト(お土産屋さんと居酒屋の掛け持ち)、授業と毎日忙しい生活を送っていました。 その中でも特に部活に力を入れており、週4回の活動に加え、週5回自主練習を行っていました。ランニングであったり、ジムであったり、素振りであったり。 2023年4月あたり、ランニング途中で左ひざに違和感を感じました。初めは痛みというよりは膝が引っ掛かったような感じがしていました。曲げにくいというか、とにかく走りづらかったこと

          第1話 腫瘍の疑いあり!?