人工関節の寄り道1 入院中面白ばなし
入院中は面白いことがいっぱいある。
普通に生きていれば体験することがないであろうことも体験する。
そんな入院生活で面白かった話を思い出し次第書いていこうと思う。
1. スケッチャーズ事件
リハビリをしていたある日の話だ。
手術が終わり、リハビリが始まった。
手術前に、履きやすいように手を使わないで履ける靴を買っといたほうが良いと言われた。
なので、下の写真の靴を買った。
この靴は、われらがスケッチャーズだ。履きやすく、歩きやすい。
そしていつも通りリハビリをしていた。
すると、リハビリの先生が
先「その靴、なんか高いって患者さんが言ってたよ」
と言ってきた。
確かに奮発したので、高いっちゃ高い。
自「5000円くらいですよー」
と言う。すると
先「それ何のメーカー?」
自「あ、これスニッカーズです」
???
後ろにいた車いすに乗ったおばあちゃんがめっちゃ笑っていた。車いすから立ち上がって歩き出すんじゃないかっていうくらい笑っていた。
自「あ、これスケッチャーズですね」
と訂正しておいた。
その一瞬だけでもリハビリ室が笑いの渦に包まれたのでほほ笑ましかった。
笑いをとるにはスケッチャーズですね。
2. まろのお話
3回目の入院の時、自分の正面に入ってきたおじいちゃんがいた。
その方は、泌尿器科の手術で来ていた。
そのおじいちゃんはとっっってもかわいいおじいちゃんだった。
声も穏やかで、話すのもゆっくり、身長はとても小さい(150センチくらい)。
なので勝手に『まろ』と名付けた。
由来は自分自身のことを『まろ』と呼んでいそうな雰囲気だからだ。
ここからは勝手な想像になるが、まろは
・自分のことをまろと呼んでいる
・お風呂に入ると「ええなぁ」って言いそう
・語尾がおじゃる
・サーティーワンアイスで頼むのは大納言小豆
である。偏見がすごい。
そんな優しく穏やかなまろが一度だけキレていたことがあった。
まろは自由に身動きができないので、尿道カテーテルを入れられていた。
まろは尿道カテーテルの違和感が強かったらしく、毎日結構痛がっていた。
そんなまろも、自分で痛くないポジションをもぞもぞ動きながら探り探ってやっと見つけたのだろう(笑)。
そのポジションを看護師さんが動かしてしまったのだ!
看護師さんはおむつ交換をすると言っていた。
しかし、
「まろはこのベストポジションを崩したくないんじゃ!」
と10分くらい格闘が続いていた。
そしてとうとう看護師さんは、まろのちんちんを動かしてしまったのだ!
するとまろは大激怒を始めた。
「看護師責任語ってずらすからよぉ、やっといい所見つけたのに看護師責任語って動かすからもう寝れねえじゃねえか!」×5回ほど
もう手に負えない大激怒。時代が時代だったらまろが帝(みかど)を呼んでその看護師さんは討ち首になっていたと思う。
看護師さんがいなくなってからも一人で「看護師責任語って…」と怒り、朝が来て看護師さんが代わっても「看護師責任語って…」と怒っていた。
チンポジの恨みは怖い。
またまろに会いたいな。
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