「全員活躍チーム」リーダーの心得

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ノート

心得40.組織を変革していくための8つのプロセスを実践する

ここで、全員活躍チームをさらに大きな範囲へ、そして組織全体に拡げていくにはどのように展開していけば良いのでしょうか。
 その大枠の流れについて、ハーバード・ビジネス・スクールの名誉教授であり、企業におけるリーダーシップの世界的権威であるジョン・P・コッター博士が提唱する「組織変革のための8段階のプロセス」を参考に考えていきたいと思います。

「組織変革のための8段階のプロセス」
第1段階 緊急課題

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心得36.日々の実践の中から「チーム学習」を行う

前述の「心得35」では、KAIZENを例に出しましたが、これはある意味、つねに改善を行うことで、学習と成長を日々の業務の中に落とし込む考えでもあります。
また、「心得24」でも述べた「経験学習サイクル」にも当てはまります。個人で行う経験学習もありますが、一方でチームで行うことで、より多くの視点や気づき・発見が生まれます。
そのためには日々の行動実践を終えてから、可能な限り「今日の行動→振り返り・省

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心得29「全員リーダーシップ」のチームになる意識を持つ

先ほど、チームメンバーは「部分観」ではなく「全体観」を持って仕事を行う必要性を話しました。この視点を持つことはリーダーシップにつながります。従来はリーダーがチーム全体を見て情報を吸い上げ、適切な判断をして指示を出し、チームを上手く機能させることが求められてきました。今もそれは変わりませんが、より変化の速い環境の中で素早い対処を求められる現代では、リーダー一人に頼るのではなく、できるだけ権限委譲し、

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心得16 管理職が自ら「自己開示」を行い、フィードバックをもらう

部下の本音が聞きたいとき、最初にすべきことは何でしょうか。
 相手の本音を聞きたいのであれば、先にあなたが「本音で接する」ことです。つまり、腹に何かを隠し持つのではなく、正直でいることです。上司の考えや本音がよくわからない状態で、部下も自己開示することに不安を感じるのも無理はありません。
 一般的に、本音がよくわからない相手に対してわざわざリスクを冒してまで本音を言わないのは当然のことです。誤解の

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心得14 プレーヤーとしての実務経験が豊富であっても、「管理職としては素人」という自覚を持つ

多くの管理職は、これまで遂行してきた専門分野の業務で実績を上げ、それが認められた結果として管理職となっている人が大半ではないでしょうか? もちろん例外はあるかもしれませんが、大抵は営業部門であれば営業部門の管理職へ、開発部門であれば開発部門の課長職へと、まずは昇進するのが一般的です。
 一般的に業務のパフォーマンスを見る上で簡単に、次の3つのレベルに分けることができます。

・基礎的な知識を習得し

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心得07 肯定的な意味を引き出し、プラスの意味付けをする

物事は一面だけでは判断できません。見方によっては様々な意味が含まれているからです。物事は、受け取る人によって肯定的(ポジティブ)な面にも、否定的(ネガティブ)な面にも捉えることができます。

 たとえば、「勉強」について考えてみましょう。ネガティブな面を捉えるなら、勉強は面倒くさいもの、退屈なもの、難しいものです。一方、ポジティブに考えれば、好奇心が刺激される、おもしろい、成長に必要なもの、と捉え

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心得02 リーダーシップとは、自らも燃えて部下の心に火をつけること

前述したジョン・P・コッター博士のリーダーシップ論では、簡潔に言うと「ビジョンを掲げ、いかに人々の心に火をつけるか」がリーダーシップであると述べられていますが、これまでも古今東西、世界中の研究者や企業のトップが、様々なリーダー論、リーダーシップ論を述べています。
 たとえば、松下幸之助は著書『指導者の条件』(PHP研究所)の中で、日本史上の名君や古代中国の思想家、近代の世界の政治・経済のトップリー

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序章 全員活躍チームにおけるリーダーの〝在り方〟

◆チームが成果を上げ続けられるかどうかはリーダーの〝在り方〟次第

 私の仕事の中心はチーム開発です。簡潔に言うと、職場のチームに入り、ベクトルを合わせ、協力・連携体制を促進しながら、より効果的、かつ効率的に成長と成果を手に入れ、人が活きるチームになるよう支援を行うことです。
 目指すは「全員活躍チーム」。一人ひとりが個性を輝かせ、希望と成長を感じ、お互いに感謝・信頼・尊敬で結ばれ、成果を作り続け

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はじめに

本書は、リーダーシップのテクニックなどを述べた、いわゆるノウハウ本ではありません。
管理職やリーダーに必要な〝在り方〟という、リーダーにとっては終わりなき探求テーマを扱っています。
そうした意味で本書は「探求本」と言えるものです。

 思えば私のリーダーシップ探求の旅の始まりは、今から30年以上も前の大学生時代に遡ります。
当時私は部活の主将(キャプテン)を拝命し、学生の部活とはいえ60人ものメン

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