人事部長〜闘病編⑧〜
大腸がんの手術から数日後
僕はまだベッドの上。
少しなら動けるようになり
病院内のコンビニでノートを購入した。
ポジティブに考え始めたら
そわそわして仕方がなかった。
ノートに思いつくままに書いて行く。
この書き出す事も、
入院中にポジティブに考えられる
【行動】となった。
僕に出来ること。
考え考え考えて。
でも考えるだけでなく行動できる事を考える。
それは何かを【行動】して気を紛らわす事だが
逆を言えば、【行動】すればポジティブになれる。
でもできる事はなんだろう。
何か怪しいタブレットとかは錠剤は
良かれと思って進めてくる同僚もいたが、ちと違う。
何かすがれるような信仰も性格的にも違う。
結局【食事】と【運動】しか思い付かない。
動画サイトを見まくって調べた。
【食事】→栄養素
がんを抑止する栄養素やビタミン、ミネラル
油は何がよくて何が悪くて。
果物はこれが良い。
魚が良いだの
糖質はどう取れば良いのか。
抗がん剤を始めてから
毛や皮膚、爪などに影響ある事が多いが
無駄な抵抗もしてみよう。と、思い
毎日、ビタミン、ミネラルチャージする
ゼリー飲料を飲もう!
とか。
ナッツが良いとか、小魚が良いとか。
あとは経皮吸収できるかと
お風呂にミネラル塩とかを入れてみよう!
全部気休めかも知れないができる事はやってみよう!
【運動】
生まれて初めてジムに行こう。
自転車通勤は病気がわかる前から始めていたが
続けて行こう。
筋トレは胸筋を鍛えよう。
ダンベルを買おう。
運動してる人としてない人の罹患率の違い。
そもそも運動がもたらす健康への影響。
有酸素、無酸素運動とは?
規則正しい生活の大切さ。
抗がん剤治療が始まるまでの生活リズム
睡眠の影響
運動に関わらず、生活についてもかなり調べた。
入院は10日間だったが、後半はいろいろ調べたり
書き出して計画を立てたり。
かなりポジティブに思考が向いて
はやくそれを【行動】に移したくて
ウズウズしていた。
【食事】も【運動】も今考えると気休めだ。
そもそもそんなことで病気が治ると思っていない。
でもその行動が分からない事への恐怖をやわらげてくれる。
やわらげるという表現よりポジティブな方がよい。
抗がん剤でどんな副作用が僕を襲ってくるのか。
気持ちも体にも、やはり分からないことは怖い。
考えても仕方がない。
自分で見て、聞いて、感じたことで考えよう。
正しく怖がろう。
大した事はできないが、
【行動】することが前進だった。
正解は誰も分からないが。。。
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