読書感想文6 そして、バトンは渡された
そして、バトンは渡された
瀬尾まいこ
皆さんが想像する家族の定義ってなんでしょうか?
この本の中の家族形態というのは、普通だったら有り得ない形の変化をしていきます。
だからこそ、だからこそ普通の家族の形を考えざるを得なくなります。
僕たちは全く普通の家族の形をしているのに、
繋がりはありますか?
自分が自分が!となっていませんか?
そして普通の家族の形の普通ってなんだ?と物語の中で終わらずに、僕たち自身を省みてみる時間を作ってみるのも大切ですね。
主人公の優子さんが苗字も性格も年齢も様々な大人たちから、色々な形の愛情を受けます。
たくさん気にかけてくれる愛、
自由でキラキラした愛、
静かで穏やかで見守る愛、
不思議で笑っちゃうようなお節介な愛、
厳しくも見ていてくれている安心する愛。
本来は家族の絆・愛の形って色々あっていいんだよなと肯定的になります。
そして一人の親として、多く関わる人間として、自分の息子に何を与えることができるどろうか?
コレ!といった決まった愛の形はない。
だけど、間違いなく言えることは、
・相手を肯定すること尊重すること
・たくさんの可能性と未来を含んだ明日を信じること
・今いる目の前の存在に感謝すること
本文引用-----
本当に幸せなのは、誰かと共に喜び紡いでいる時じゃない、自分の知らない大きな未来へとバトンを渡す時だ。
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そして、バトン (幸せになるという思い・幸せにしたいという望み) は渡された (今ここから先の世界) に繫げられた。
読後感は HAPPY です。
すっきりと目の前の世界が明るくなるような幸福感に満たされます。
そして森宮さんの溢れる思いが伝わってしまって泣けました。
ありがとう。
今日も読んでくださりありがとうございました。
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