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記事一覧

20240501

 ドリップポットで淹れるようになってしばらく経つ。最近ちょっとうまくなってきたような気がする(気がするだけです)。当初は湯を注いでもべちょべちょするばかりで、な…

20240424

 諸事情により朝の時間に余裕ができたため、ペーパードリップでコーヒーを淹れることにした。これまでは、朝は時間がなかったので、コーヒーを飲むときはドリップパックを…

先生のドライブはいつもやばい 〜ヒコタと地獄の端午 編〜

 2013年のゴールデンウィークに、星海社さんのサイト「最前線」の企画で公開された短編です。当時のタイトルは『春宵の水面は紅く』でしたが、こちらで公開するにあたり改…

サブレ(後編)/短編集『4Girls』より

サブレ(後編)  放課後、チセに「ドーナツ食べに行かない?」と誘われた。 「秋の新商品がおいしそうだから、食べてみたいの」  私は帰宅部だし、今日はこれといって用…

サブレ(前編)/短編集『4Girls』より

 2011年にメディアワークス文庫さんから刊行された『4Girls』という短編集に載っていたうちの一編です。本書は絶版になりましたので、私(作者)の手元で公開してしまいま…

この世ならぬ色/講談社BOX『夜宵』より

 2011年に講談社BOXさんから刊行された「細蟹の市」シリーズの一冊目『夜宵』ですが、2013年に文庫化した際「この世ならぬ色」という章を削らせてもらいました。特に深い…

【お蔵出し】ボツになった『鳴夜』著者コメント

 去る2015年、講談社BOXさんから刊行していた「細蟹の市」シリーズ最終巻『鳴夜』の発売時に、講談社BOXさんのサイトで特設ページ作ってもらって、そこに載せる著者コメン…

20240501

 ドリップポットで淹れるようになってしばらく経つ。最近ちょっとうまくなってきたような気がする(気がするだけです)。当初は湯を注いでもべちょべちょするばかりで、なんとなくそれっぽく湿らせているだけ、みたいな有様だったが、最近は、豆が空気を含んだようにふわっと膨んでくれているような気がするのだ。
 とはいえ、ちょっと「ふわっ」となるだけで、上手い人がやったらなるみたいなハンバーグの如きまんまるにはなら

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20240424

 諸事情により朝の時間に余裕ができたため、ペーパードリップでコーヒーを淹れることにした。これまでは、朝は時間がなかったので、コーヒーを飲むときはドリップパックを用いていた。ドリップパックのコーヒーに不満があったわけではない。むしろ「手軽に淹れられるのにインスタントコーヒーよりコーヒーっぽくてすげー」と思っていた。ただ以前からうっすらとハンドドリップに対する憧れがあった。なら、なぜ今の今まで実行に移

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先生のドライブはいつもやばい 〜ヒコタと地獄の端午 編〜

先生のドライブはいつもやばい 〜ヒコタと地獄の端午 編〜

 2013年のゴールデンウィークに、星海社さんのサイト「最前線」の企画で公開された短編です。当時のタイトルは『春宵の水面は紅く』でしたが、こちらで公開するにあたり改題しました。
 公開を快く承諾してくださった最前線編集部さんに感謝いたします。

それではどうぞ


先生のドライブはいつもやばい
 〜 ヒコタと地獄の端午 編〜

 欄干から顔を出した途端、泥色の鯉が十数匹ぞぶぞぶと水面を噛んだ。

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サブレ(後編)/短編集『4Girls』より

サブレ(後編)/短編集『4Girls』より

サブレ(後編)

 放課後、チセに「ドーナツ食べに行かない?」と誘われた。
「秋の新商品がおいしそうだから、食べてみたいの」
 私は帰宅部だし、今日はこれといって用事もないし、あのドーナツ屋さんの秋の新商品を食べてみたくもあったので、「いいよ」と答えた。ミナモさんのことは気になるけれど、でも、家にいたところで私にできることは何もない。
 帰りがけにチセに誘われるのも初めてなら、学校の外でチセと二人

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サブレ(前編)/短編集『4Girls』より

サブレ(前編)/短編集『4Girls』より

 2011年にメディアワークス文庫さんから刊行された『4Girls』という短編集に載っていたうちの一編です。本書は絶版になりましたので、私(作者)の手元で公開してしまいます。
 10年近く前に書かれたものになるので、少々時代遅れなところもありますが、あえて手直ししておりません。また、一記事にするにはちょっと長かったので、前編・後編で分けてあります。
 少しでも楽しんでいただければ嬉しいです。

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この世ならぬ色/講談社BOX『夜宵』より

この世ならぬ色/講談社BOX『夜宵』より

 2011年に講談社BOXさんから刊行された「細蟹の市」シリーズの一冊目『夜宵』ですが、2013年に文庫化した際「この世ならぬ色」という章を削らせてもらいました。特に深い意味はなくて、この章がなくても物語が成立すること、また、少しボリュームを減らしたほうが読みやすいのではという判断があったことから、編集さんと協議の上、削りました。
 文庫版には掲載されておらず、講談社BOX版も重版する可能性はない

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【お蔵出し】ボツになった『鳴夜』著者コメント

【お蔵出し】ボツになった『鳴夜』著者コメント

 去る2015年、講談社BOXさんから刊行していた「細蟹の市」シリーズ最終巻『鳴夜』の発売時に、講談社BOXさんのサイトで特設ページ作ってもらって、そこに載せる著者コメントとして書いたけれども、担当さんに「これはちょっと…」と苦笑いされボツになったテキスト…です。結局その特設ページには著者コメント載せなかった…のかな?(うろ覚え)
 たしかにちょっと悪ノリしすぎたかな〜、サムかったかな〜、という感

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