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なつやすみにみにつけたい:開始前のリフレッシュ+5分間の集中がのちの学習のスムーズさをつれてくる


はじめに

 こどもたちをあつめて教えはじめて気づいたことです。

どうやら表題のふたつをこなせば、集中できてのちの1時間の学習を自主的にあっさりとこなせる。それに気づきました。

そのきっかけについて。

(注:昨今の状況の前での気づきです。現在は各種の対策をおこないつつすすめています。)

学校帰りの学習サポート

 学校の放課後になると、わたしの主宰する学習サポートにこどもたちがやってきます。子どもたちは心得ていて、こちらがなにも言わなくても、トイレや手あらいをすませ、クーラーのはいった教室に「ああ、きもちいい。」といいながらきてほっとひといき。

おもむろにランドセルから学習帳をとりだし、なにはともあれ最初に漢字と算数のドリル(学校課題)をやってしまいます。

そのあいだ教室は何人いても、し~んとしずまりかえり、外から鳥のさえずりが聞こえてきます。

この時間がかぎをにぎっていると気づきました。「集中」をつくるための「きもちのきりかえのきっかけ」をつくること。これがたいせつだと知りました。

それを説明します。

きもちのきりかえのポイントとは

 上でお気づきになれたでしょうか。もういちどふりかえりましょう。学校帰りに学習サポートに訪れて、まず児童たちは手あらい、うがい、なかには顔洗いや汗をかいている子は体操服に洗面所で着がえています。これでさっぱりしてきもちをリフレッシュできます。

クーラーで快適にしたへやでつめたい水やわが家でとれたくだもの、ちょっとしたおやつを口にできるようにわたしが準備しています。

最初に集中できていると

 きもちのきりかえがきっかけになり、この5分間の集中ができていると、おやつを食べながら(注:昨今の状況の前)でさえ、あとは比較的スムーズにすすみます。5分をすぎると比較的集中がとぎれずにあっというまに1時間がすぎます。

のこりの学習時間できょう学校であったこと、習ったことをわたしと適度にはなしながら、それぞれの自主的な学習をサポートしていきます。

とくにこの場に慣れている高学年の子が下の学年の子の世話をしてくれるのはうれしい想定外です。学校の宿題を終わらせ、きもちもさっぱり「ありがとうございました。」と教えたわけでもなくちょこんとおじぎをして、それぞれわが家へと帰っていきます。

ときとして相談を受けることも。手をうごかしつつはなしてくれて、わたしはそれをよく聞きます。ほかの子から助言をもらうことも。この点は規模の大きくない小学校で学年はちがってもなかよしなのでたすかっています。

こうした「集中」とこどもたちの協力のおかげでこんな成果がありました。たとえば学校でおこなわれた3学期末の漢字のまとめテスト(100題ほど)で満点、文科省の全国学力・学習状況調査の国語B問題で100点などつづけて何人か出したことがありました。

きもちをきりかえる

 もしも受け身のままで、ただやらされている感のままの勉強ではやる気がわきにくいもの。「きもちのきりかえ」と「集中」をいかにかたちづくるか、それは雰囲気でも、こちらの態度でもいいでしょう。なにか児童たちのこころのなかにすうととどくものがいりそうです。

それなりに気を入れて身につけると実力になります。このことに教えていて気づきました。

ポイントは、上記のように授業開始前とはじまりに、おとなが注意をはらうことです。こどもが学習しやすい環境づくりが中心。

それはなにも授業時間のあいだ児童たちに「ず~と集中」ということではありません。多くの授業で最初から5分ほどでほぼポイントが伝えられていることが多いです。そこを集中するといいです。あとはこどもたちが咀嚼してじぶんのことばにおきかえてあたまのなかにしまいこめるかです。

したがって、授業をおろそかにしてしまうと、かえって余分な時間をつかってダメ押しをしないといけなくなります。これはおたがいにいやなこと。

一番楽なのは学校の授業で出てきたときに理解して覚えてしまえれば理想です。こうすれば人より余分なことをしないですみます。これが一番楽だと心底理解できたら、授業を集中して真剣に聞くことがほんとうは楽なんだとわかると思います。

おわりに

 このことにはやくこどもが気づけるかでそののちの理解や定着に大きな開きができてくるのだと思います。

人間は苦しみから逃れて楽をしたいとだれでも思うでしょう。そこに気づいて授業でほとんど理解してあとはすこしのおさらい(ここを学習サポート流にやってほしい)で身につけようと思って実践するかです。

上のような利点を理解しておいて「きもちのきりかえ」と「授業開始から5分間の集中」をやってみてください。

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