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わたし個人に需要のある物件はありそうでなかなかないしおもてに出ない


はじめに

 しばらくするとふたたび住処を変えるかもしれない。いまの場所を気に入らないわけではなく、もっと効率よくやりたいことをしたいから。あくまでもしごとなどのつごうの仮ずまい。

耐震性さえあればふるくて構わない。長く住むつもりなのでおおきな不満にならない程度の設備がある適度にコンパクトなひとりぐらし用をみつけたい。はたしてかなえられるものなのか。

きょうはそんな話。

職住接近

 のこりの人生はやりたいしごとをやるつもり。それ以外はほかのヒトにゆずりたい。これぐらいのわがままはゆるしてもらえそう。

通勤に時間をとられるのは惜しい。できれば職場とくらしの場がなるべく近くなのが理想。

まだすこしさきだが、ねらいをさだめた数カ所について相場やうごきを知るために情報の把握をはじめた。おなじような考えの持ち主がおおくて、需要がそこそこあるのかもしれないと思っていた。

希望はふるくてこじんまりしていて家賃はそこそこ。そんな物件がなかなかみつからない?

現実には

 じつはそんな物件はすぐにみつかるだろうとはじめた作業だが思いのほかない。広すぎたり、コンパクトでも新しすぎて家賃が高かったり。わたしが妥協せずにみつけだそうとしている古い物件はもともとこうしたネット情報にあまり掲載されていないのではないか。

予想するにファイルなどの紙情報の束として、「そういえばこういうのもありますが。」となかば事務所のすみの棚に放置されているのではないか。

中小の不動産屋のようすから

 現在くらしているマンションはかろうじてネット上にあったがわりと借り手のつかないままの空き部屋だった。そのあいだにリノベーションなどがおこなわれていたらしい。

わたしがここへはいる直前も壁紙や流し台の交換など、けっこう大がかりな改修作業をおこなった。おかげで予期せず新品を利用させてもらえている。

古い物件の付加価値をどうにか維持していこうとう貸し手もかんがえている。

あらたな住処 

 さて、はなしをもどそう。学習サポートをフルリモートにしたうえで、研究パートの職場の近くへ住まいを移したい。日頃の買い物などでうごきまわれるとなおいい。

ネット経由で物件を観察していると、ちょうど移動の時期のせいかあらたな物件を目にする。検索条件をしぼらずにリストアップすると価格の高い順にならび、流行の新物件ばかり表示されてしまう。

不動産業の協業

 各種のサイトでくらべるとおなじ物件が顔をだす。こうした中小の地元業者の情報を大手企業がたばねる。提携してより利用者の目に触れやすいようにしているのだろう。そんな物件のなかには長い期間にわたり表示されたままのものも。

売れ残るのにはそれなりに理由がありそう。それを地図上で丹念にさがすとそれなりの理由がみつかる場合がある。たとえばせまい路地の車のいきあいがむずかしいところ。坂の上のほう。がけのそばや鉄道の沿線など。

一見すると安くてよさそうだなあと興味がわいても、それにはほぼかならず理由がありそう。つまり標準的な賃貸物件とは基本的に相場どおりであり、そんなに突飛な破格値は瑕疵物件でないかぎりほぼなさそうだと気づいた。

さがしたうえで

 するとあとは条件のしぼりかたでくふうするしかない。月々出せる家賃と契約時にかかる費用を上限として、あとは自分の必須項目でしぼって検索するとよさそう。これでほぼいずれかの点で譲歩できるかどうかで順位をつけて候補を決めていく。

わたしの場合にはゆずれるのは古さ。ひとつまえの耐震基準を確保した年限以降のもの。逆にゆずりたくないのは風通しと水まわり。とくにぬれた床にくつ下のまま(室内履きでも)はいりたくない。せめてトイレと風呂場一体のユニットバス形式は除外したい。それぐらいか。

おわりに

 現在のところはなかなか快適。条件を満たしておりもうしぶんない。なにより管理がいきとどいており、庭や駐車場の掃除の頻度や植え込みはいつも手入れされている。このあたりはいずれえらぶうえであらたなポイントかもしれない。

ターミナル駅のそばで衣食ふくめて買い物も徒歩でまちがいなく済んでしまう。さがしてみつからなければ場合によっては結果的に更新するかもしれない。


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