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春分の日が近づき早朝の台所の窓からはいる朝日が部屋の奥まで射すようすから宇宙のダイナミクスに思いを馳せる


はじめに

 このところ日の出とともにめざめてキッチンに立つ。ねぼけまなこにごくひくい地平線のむこうからあがるオレンジいろの太陽がまぶしい。

そういえば3月も中旬。春分の日まであと数日。ほぼ真東から日がのぼる。赤道の真上で太陽がみえるのかと大スケールで想像する。

きょうはそんな話。

春の陽ざし

 このところつづけて晴天。朝もやにつつまれた街のようすには清々しさとともにいとおしい。夕やみせまるたそがれどきとともにわたしのいちばんのお気にいりの頃。まさにこのМVの後半のような早朝のタイミング。


いまはちょうどさむさとあたたかさが雨をさかいにくりかえしおとずれる。そのたびにちがう種類の花がひらく。窓ごしにみえる木々の芽がふくらみはじめた。

真東のむきから

 朝起きてキッチンのまどのむこうからじかにのぼる太陽がまぶしくかがやく。ちょうどこれから春分をむかえる。1月にはおなじ時刻の夜明け前にひときわあかるく輝いていた星がある。春の到来をしらせるかのような明けの明星(金星)だったが、いつのまにか夜明けの早まりとともに見えなくなった。

この流し台の窓のそとはおとなりのマンションと建物のほんのちょっとしたすきましかない。年に2回の1,2週間しかまっすぐ日がはいってこない。これはすきまの両端の建物がいずれも真東を向いているからこそ。年中めったなことではあかるくならない窓の反対側の洗面所の相対する壁にまで朝日がほんのりあたっている。

なにか象徴的なものを感じる。そしてそれとともに窓のむこうの太陽がいまほぼはるか南の赤道の真上をすすむ位置にきている。

宇宙の壮大さを想う

 この朝日のようすからふと地球と太陽の位置関係を想像した。ことしも地球は太陽のまわりをいつもどおりの太陽系のさだめられたみちすじを旅してきた。くびをかしげるかのように地軸を23.4度だけかたむけこまのようにまわりつつ。いまようやく冬と春のさかいともいえるとくべつな位置にたどりついた。

いまちょうど地球の真裏の南半球のある地点の夜空には、これも例年どおり夕暮れ時のこの季節の到来をあらわす星座が見えはじめているはず。

いわば季節のふしめといっていい。その壮大な宇宙のようすを想像するとその真裏の地点に旅したくなってしまう。

おわりに

 ようやくあたたかさが増してきた。なんとか冬を越せたという安堵感。この夜明けのあかるい陽ざしがここちよい。しっかり活動できそうな感じがする。からだを冬の冬眠から目覚めるかのようにうごかせる。


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