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まだ「熱い」きもちの大学新入生たちにつたえたいこと・持ちつづけてもらいたいこと


ありがとうございます

はじめに

 入学してようやく4か月。この大学の新入生たちが週に1回サポート役のわたしのいる研究室を訪れる。まだまだ慣れない部分は見受けられる。昨今の状況下の学年とはやはりちがい、すでにクラス内の意思疎通ができつつあるり、メンバーのようすを各自がつかめつつあるといった状況か。

まだ専門の授業ははじまっておらず。つぎのセメスターからとのこと。それまでせっかくこころざしをもちつつ、門をくぐってきた熱気をまだ感じられる状態と見受けられる。それをできれば維持したい。

冷めないうちにつぎへとうごきたい。車にたとえるのは変だが、遠出して動いていたエンジンは快調そのもの。そのたとえのように彼らの熱気がこちらにも伝わってくるのでつなげていきたい。彼らもそれを望んでいるはず。

きょうはそんな話。

どこまで伸びるか・ひろがるか

 いずれも将来のある若者たち。その芽をつぶすわけにはいかない。懸命に学習してこの大学に入れたのだから、やれるだけのことはやったうえで将来へのいしずえを築いてほしい。

毎週サポート役のわたしのところへ数名の新入生たちが来ている。このセメスターはあと2回。さてどうしようかと毎回趣向をこらして科学への興味をひろげてもらう。もしくは高校から大学へブリッジする内容の演習もおこなう。興味や関心はひとりひとりちがう。しかし基礎は共通してもってもらいたい。そのうえでどこまで伸びるか・ひろげられるかちがうはず。

身近なことから

 今回はできるだけ身近なことからテーマを選ぼうと思う。わかりにくいので例えをひとつ。くらしのなかでいろいろな洗剤がある。なぜそれをつかうのか。どれをえらぶと効果的かなどはいずれも科学的に説明できる。

日常生活であらためて科学的に興味をもちくらべることなどそんなにない。そこで、こんなときにはどんなふうによごれをおとすといいか考えてもらう。それに合う市販の洗剤などはどんな成分を含むものがよさそうか調べようとか。ほかにも若者たちはスキンケアに興味を示す。成分ごとにどんな役割があるか、そして個々人の肌のちがいでどんなものを選べばよいか。

理系の学生でありながらそうした把握の機会は意外とないかもしれない。でも折角だからこんな身近なテーマから学んでもらいたい。確実な情報をたどれたり調べる手がかりを知ったりしてもらいたい。

たずねると

 こちらから学生たちにたずねると、けっこうじぶんたちの身近な素材や製品への興味を示していることがうかがえる。なかには男性用のコスメ製品を将来開発できればというけっこう具体的なテーマをあげた学生や、人気の分野に関して、実際にそのクニに向かい実地でそれを知りたいとか話す学生も。

大なり小なり興味や関心をもっていると感じた。それぞれがみずからの適性を知り、こちらの道をえらんでみようかとか学んでみようかとかいろいろ経験をつもうとしていることがうかがえる。せっかくの4年間だから自分と周囲をみつめつつ適性なども把握してほしい。

おわりに

 せっかくの機会なので大学で学ぶ内容をそこに加味できればさらにいい。それこそわたしたち世代ではなしえなかったこと、将来にきっと課題として浮かび上がりそうなことを若者なりのするどい感覚でつかみつつあると思える。

サポートしたいし、それぞれの基礎として必要な要素をつたえたいと思う。それこそ大学へ進んだ意義のひとつだろうし、自由のうごける時間的猶予をもらえているわけだから活発に活動してほしい。


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