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たびの計画をあれこれ練るのをたのしむなかで自分の特徴に気づいたかも


はじめに

 ひさしぶりに遠出する予定。たったの2日間にすぎない。それも自営のしごとの出張をかねて。そんな機会がないと昨今の状況以降なかなか足が向かないし、みずから動こうとしない。まだひと月以上さきのそんなたびの計画を練るのが思いの外たのしいのだが。

きょうはそんな話。

なるべくゆったりと

 ひさしぶりのたび。じつに昨今の状況をはさんで以来。そろそろ用心しつつ動いてみようと思った。本来はしごとでひとに会う。そこでの接触はとことん短時間にして、移動につかう交通機関をなるべくヒトビトが利用しないだろう時間帯から選ぶ。

そうなるとなかなか旅程のかたちを整えるのは困難。どうにか仕事を1日(こちらはタイト)、プライベート1日(ゆったりすぎるかな)で割り振る。

ここではもっぱら後半の「わたしの時間」について。しごとを終えてホテルにチェックインできるのはおそらく夜遅く。しかも都心。もはやそれからうごくことは毛頭考えていない。その時間にヒトに会うことはない。むかしのように帰りの夜行列車すらない。それを口実にむりやりぽっかりあけた翌日について。

何をしたいか

 ひと昔まえならば街に向かえばこれをしようとかあれを手に入れたいとかいろいろあった。いまあらためて思うにこうした物欲で行動することはもはやなさそう。モノにさほど未練はない。手放したあとは存在すら覚えていない。

それでは日頃なかなかできない方面のことをせっかくだからしようかと思う。

あれこれ盛り込むことはしない。ただでさえ「ヒトアタリ」しやすいほう。おおぜいのなかではめまいがしてしまう。前回はおとずれたばかりの都心の混雑いちじるしい地下鉄の路線図をまえに、しごとまえなのにうごけなくなってしまった。

このところ地方の街中に住みはじめ、それはすこしだけ改善されたかもしれない。しかし密度とひろがりがちがう。都心はより濃厚で逃げ場がなさそう。なるべくヒトの密度のうすいところを見つけよう。そうだ、まだ入場制限中のところをさがせばよいと思いつく。

美術館は

 ヒトの密度のうすい場所、制限のつづくエリアとはどこだろうと思いつくのにすこし時間がかかった。そうだ美術館。山手線の内側にそんなヒトアタリしなさそうな場があるだろうか。今回はその外側に行こう。

きのうようやくその候補を見つけられた。ここで具体的に触れてしまうとヒトが押し寄せるかもしれないのでやめておく。以前から原画をみたかったところ。こころおちつけそう。

つなげて行ければ

 こんな場所でしかもみずからの息の吸えるだけを確保されそうな広めの公園などをめぐりゆったり過ごそうかと思っている。

お金をつかい、そこまでせっかくおとずれるのにもったいないと思われそう。わたしにとってほしいものはもはやこうした場所や空間と思う。

おわりに

 これまで遠出していちばんおとずれた場所といえば都心だろう。大部分はしごとのためにしかたなく。それにもかかわらず印象にのこっている空間とはかろうじてそうした静けさにつつまれた場所ばかり。

なんともまあ、ヒトの大勢いるはずのところで価値を見出したものがそんなところとは。やっぱりヒトとのかかわるうえで一定の間隔がないと無理なよう。こちらがだいじょうぶなときに少人数にかろうじて近寄れるだけ。

そこにわたしの特徴がいちばん現れている気がする。


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