事務員フク@病院の事務屋さん

某大学病院で日々地域の医療連携に貢献するべく七転八倒(起きれない)してます。 趣味は…

事務員フク@病院の事務屋さん

某大学病院で日々地域の医療連携に貢献するべく七転八倒(起きれない)してます。 趣味は展覧会巡り、好物は紙と本とお酒とミュージアムと文房具と白いザク。 ここでは主に仕事についてのアレコレを書き殴る予定。

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病院の事務屋さん

「仕事は何をされているんですか?」というご質問をときどきいただく。 というのも、本業とは別にクラフト系の少し特殊な創作活動を細々と続けており、たまにメディア取材を申し込まれるからだ。 本当に細々となのだが、たいていなぜか創作活動一本でやっていると思われがちで、本業が別にあることをお話しすると驚かれる。 で。 わたしの本業というのがタイトルにある通り、「(大学)病院の事務」なのだが… 一般的に「病院の事務」って皆さんどんなことを連想されるのだろうか。 病院には医師や看護

    • お返事は心をこめて

      お手紙をもらったら、お返事を書く。 ごく普通のことである。 ましてや、「この患者さんの診察と治療をお願いします」なんてお手紙に対してはなるべく早くに「ちゃんと患者さんが当院に来ましたよ」「わたしはこういう病気であると診断しました」「治療方針はこんな感じです」というようなお返事を書かねばならない。だってお手紙くれた人はきっと自分の手が離れた後の展開がどうなったのかという知らせを、ソワソワしながら待っているだろうから。 これを「返書」といいます。 地域医療機関から紹介状をも

      • 無題

        4月になりましたね。 事務職の皆さん、お元気ですか。 年度切り替え業務で顔色まっしろとかになってませんか。 わたしはなっています。 先月末の地獄みたいな内示発表の後の記憶があまりない… どうしたら改善されるんだ 詳細をこの後1000字くらい書きなぐっておりましたが全消ししました。 特定されないように書くのは不可能だった ええと 何かほかに話題あるかな。 そうそう。 先日、2年ほど温めてきた院内医師向けアンケートを、ついに上の許可を得てリリースした。 簡単に言うと

        • 友達がほしい

          それも、お医者さんの友達が。 当院医師の友達がほしいのだ。 令和6年度、とうとう医療業界にも「働き方改革関連法」が完全施行される。 この法律自体は2019年に施行され、すでに運用されている。 「正規職員と非正規職員の待遇格差をなくすため段階的に待遇改善を行います」とか、 「年次有給休暇はちゃんと取りましょう。取得してない人には企業側から休暇取得日を指定しちゃうよ(5日分)」とかいう、アレである。 この法律の中には「時間外労働の上限」についての規定があり、 これについ

          あらかじめやくそくすることを予約というのだ

          大きい病院の待ち時間ってなんであんなに長いんですかね。 弊院を例にとると 開院前30分ごろから玄関前に患者の行列ができはじめ 開院と同時に受付に行列が移動しさらに行列は伸び 時には順番抜かしでご年配のおじさんが取っ組み合いのけんかをしたり 受付で駐車場の警備員が失礼だったとキレ散らかしているお姉さんがいたり こういっては何だが少し殺伐としている。 まあ、好き好んで怪我したり病気になったりする人はそういないし、ましてや病院に来たくてたまんなかった人なんていない

          あらかじめやくそくすることを予約というのだ

          病院と診療所

          ここをたまたま見てるかもしれない皆さんは診療所が病院じゃないって知ってました? わたしは知らなかった 何を言ってるかわからねーと思うがそのまんまの意味である。 家族が「ここんとこずっと腰が痛くて…」とか 「微熱が下がらない」とか言ってたら、 「早いこと病院行っておいでよ」 って言いません? でもこの場合、多くの人が行くのは近所の「〇〇医院」や「✕✕クリニック」で、これらは病院ではないのだ。 ある医療機関について、「病院」なのか「診療所(クリニック

          ファックスパラダイス

          皆さん、FAX、使ってますか。 2、30年前なら家の電話にFAX機能付いたやつを使っているおうちもそれなりに存在したような気がするが 老若男女大多数がインターネット端末を常に携帯し、いつでもどこでもだれとでも任意に繋がれるこの時代、FAXを日常生活で使うことってほとんどなくなったんじゃないだろうか。 というか今の若い子、FAX見たことあるのかな。 だがしかし、今でもこのFAXを第一線の通信機器として使っている業界があるのです。 そう、われらが医療業界です。 (ほかにも

          紹介状ってなあに

          弊院は大学病院です。 なので、受診するには「紹介状」がいる。 紹介状を持たずに来院し、診察を希望する場合はその患者さんから「選定療養費」を「取らねばならない」。 その患者さんを診るなら治療費以外にキッチリ7,000円(税別)をもらいなさいよ、と国から義務付けられている。 じゃあ「紹介状」とはなんなのか、どこでもらうのかというと、地域の一般病院やクリニックになる。 そこで患者さんを診たドクターが、 「これはもっと大きい病院で診てもらったほうがいい」 と判断し、 「この