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新建新聞社発行のロングセラー5冊ご紹介

新建新聞社では、住宅建築や住宅業界の経営にまつわる書籍を多数発行しています。その中から、長く人気が続いている5冊をご紹介!
気になる1冊を、長期休みに読んでみませんか?


1.日本の心、和の住まい
―和の建築家四人衆 畠山博茂・降幡廣伸・出江寛・木原千利ー

伝統的な和風住宅を数多く手掛ける建築家・畠山博茂氏、降幡廣伸氏、出江寛氏、木原千利氏の4名の作品集。

日本全国の住宅事例は、外観の美しさをはじめ、和室や建具、しつらえなど細部にわたって繰り広げられる匠の技は圧巻です。また、和室の大きな開口部とつながる広い庭園も見とれてしまうほど。

こちらの記事でさらに紹介しています。


2.金閣寺 平成の茶室

182ページオールカラーで、北山鹿苑寺(金閣寺の正式名称。相国寺の塔頭寺院の一つ。舎利殿「金閣」が特に有名なため“金閣寺”と一般的に呼ばれているそう)に再建された茶室「常足亭」を紹介しています。

 元来この車室は、明治初年次の建物で、茶室というより、どちらかというと書院としての使用が多かった。そして、先代住職の居室としても使われていたのである。(中略)諸堂の改築の時期が到来して旧常足亭も移築することになった。(中略)そうとなるとやはり、開基足利義満公の将軍の茶室でなくてはなるまい。力強い北山文化を築いた義満の、底知れぬ力量に敗けぬものにしなくては意味がない。そこで木下孝一棟梁の登場となるのである。
―― 「はじめに 臨済宗相国寺派管長 鹿苑寺住職 有馬頼底」より抜粋

庭園内に佇む茶室の外観・内部の美しい写真を多数掲載しているほか、上記の「はじめに」を書かれた鹿苑寺住職の有馬頼底さん、棟梁の木下孝一さん、武者小路千家「官休庵」の千宗屋さんによる常足亭での対談は読み応えあり。


3.秦家住宅 京町家の暮らし

和風小物や、甘味処など京都で人気の町家。町家の造りでは、座敷から障子にはめ込まれたガラス越しに、中庭の緑を美しく見ることができます。
江戸時代、薬種業を営んできた商家秦家の町家の佇まいや、歳時記、歴史
を紹介しています。

「建築から見た秦家」の章では、江戸時代の町家の間取りを多数紹介。さらに町並みの絵巻も掲載しているので、当時の暮らしや文化が知れる興味深い内容となっています。


また、和の建築のほか、住宅業界の経営書籍も人気です。

4.工務店経営 新5フォースバランスと11のポイント

国際認定経営コンサルタントの田原祐子さんによる、実際のコンサルティングで培った経営ノウハウをわかりやすく体系化した解説書。

強い組織をつくるための勘所として、工務店経営の5つの重要項目と11のポイントの見直しが、売上・社員教育に貢献。
若手経営者に考えてほしい本当の経営戦略とはー

■新5フォースバランス
①顧客データ ②営業活動 ③年間計画 ④PR活動 ⑤自社の強み
■11のチェックポイント(抜粋)
①ビジネスモデルを再考し、経営戦略・経営計画を策定する
②人を動かす原則を知る
③営業教育とフレーム&ワークの確立
④経営に魂を入れる
⑤世代交代と適切なターゲティング
ほか


5.住宅マーケティングの教科書

長年にわたってマーケティングリサーチ、経営戦略・商品企画、営業・販促企画、教育研修に携わってきた佐藤善秀さんによる、顧客の実例に基づく住宅マーケティングの実務書。

新築市場が縮小するなか、人と同じことをしていたら生き残れない。その会社にしかできないヒントを建て主の思いから学びます。

[帯コメント]
これからの工務店は、より魅力的な住宅や建築のあり方を住まい手に伝えて行く存在であってほしいと願います。―伊礼智(建築家)[もっと設計力を‼]より

本書は、未来を書き換えるための最適な教科書です。今後の指針・幹となる体系だった基礎知識が網羅されています。―三浦祐成(新建新聞社代表取締役社長)[価値観・理想を大事に「継栄」を]より