実況オタクくん

野球実況アナウンサーが好きです!なぜ、実況アナのフレーズは人の心を揺れ動かすのか。勝手…

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野球実況アナウンサーが好きです!なぜ、実況アナのフレーズは人の心を揺れ動かすのか。勝手に分析しています!

最近の記事

【イニング締め分析②】明徳義塾vs日大山形 2017年甲子園

さて、前回の続き。 2017年の夏の甲子園 明徳義塾vs日大山形 のイニング締めをみていこう。 試合のランニングスコアは 明徳義塾・110 001 000 003 6 日大山形・120 000 000 000 3 6回ウラ 明徳義塾3-3日大山形 「2番手市川、その力存分に発揮!3対3同点です!」 明徳は2番手の 2年生ピッチャー市川がマウンドへ。 中盤、同点に追いついた直後という重要かつプレッシャーもかかる場面での好投。 イニング締めコメントで市川の名前は必

    • 【イニング締め分析①】明徳義塾vs日大山形 2017年甲子園

      今回は一つの試合を例にイニング締めコメントについてまとめていく。 見ていくのは 2017年 夏の甲子園 明徳義塾 vs 日大山形 実況はテレビ朝日 清水俊輔アナウンサーである。 試合のランニングスコアは 明徳義塾・110 001 000 003 6 日大山形・120 000 000 000 3 さて、全イニングの「イニング締め」を見ていく前に このランスコを見てどんな試合だったかをなんとなくイメージして欲しい。 試合の序盤・中盤・終盤とそれぞれに色があるのがわかる

      • 【高校野球中継】NHKと民放の違い

        NHKと民放 高校野球中継における最大の違い。 それは 「コマーシャルがあるか否か」である。 NHKの場合はコマーシャルがないが、民放の場合はイニング間にコマーシャルが入る。 そうなると民放の実況アナに求められるのが 「CM振り」である。 要するに、 そのイニング、表裏がどのような展開だったかをコンパクトにまとめなければならない。 一番シンプルなのが 「◯回の表終了、◯対◯です。」 これが最低限必要な情報。 ただこれだけだと面白味がない。 そこで、どんな

        • ここで「黙る」実況はうまい!

          実況アナウンサーが 「黙らなければならない瞬間」がある。 それは 「ピッチャーが投げる瞬間」である。 ピッチャーがボールを投げることで 試合は動く。 そこに実況は 備えなければならない。 もちろんラジオの実況であれば、 「ピッチャー振りかぶって 第◯球を投げました!」 と言わなければならない。 が、この場合も 「投げました!」の 「た!」を投球に合わせている。 なのでラジオの実況を聞いていると、 「第◯球を〜〜〜、、、 投げましたっ!」 と

        【イニング締め分析②】明徳義塾vs日大山形 2017年甲子園

          野球実況はBGMだ!

          実況オタクくんです。 実況アナウンサーに必要なこと それは「声」である。 声と言っても「声量」も大切だし 「声質」も大切だ。 私は野球実況というのはある種 BGMだと思う。 試合の中で「サビ」がくる、 盛り上がりの部分があるが 全体的に割と強め、声はりはり系の 「ロック」が好きか、 ある程度落ち着いて淡々と喋る 「ジャズ」っぽい感じが好きか 聞く人の好みにもよるだろう。 ただどちらにも共通して

          野球実況はBGMだ!

          好きな実況・テレビ朝日清水俊輔アナウンサー

          実況オタクくんです。 今日は好きな実況を紹介。 2016年甲子園 前橋育英 対 嘉手納 嘉手納高校が満塁のチャンスで 逆転の2点タイムリーを打ったシーン。 テレビ朝日・清水俊輔アナウンサーの実況。 『鋭い打球破った〜!! 3塁ランナーホームイン! 2塁ランナーホームをついてくる、 ぎゃくてーーん!!! 人口1万3800人! 嘉手納町の期待を背負って、 嘉手納高校見事な猛攻です!!!』 強豪前橋

          好きな実況・テレビ朝日清水俊輔アナウンサー

          点と線

          こんばんは!実況オタクくんです。 最近短めの投稿ばかりですみません、、、 ピンポイントで実況の話を! 今回は「ネクスト」の話。 基本的には打席に入ったバッターについて 実況アナウンサーは喋るが 次のバッターが強打者、 あるいは何かしらの記録がかかっている場合、 実況アナは次のバッターの存在を匂わせながら その打者の話をしていく。 そして、 次の打者が打席に入るときに 「さぁ来ました!◯番の◯◯!」 と言ったように煽るのである。 みる人は そのバッ

          好きな実況

          実況オタクくんです。 今日は好きな実況を。 2014年の夏の甲子園 1回戦 大阪桐蔭 対 開星 3回表 大阪桐蔭2-4開成 1点を追う大阪桐蔭の攻撃 ノーアウトランナー1塁で 2番・峰本が三塁線へのタイムリー! テレビ朝日・清水俊輔アナウンサーの実況です。 『ランナースタートを切る! 峰本が打つ! 三塁線強烈破った〜!!! スタートを切っていた中村は 二塁、そして三塁を蹴る! 雨が強まってきた甲子園。 大阪桐蔭1点差〜!!!! 初ヒットが

          風を味方につけろ

          実況オタクくんです。 今回は「風」の話。 甲子園ではライトからレフト方向に吹く 「浜風」が有名。 浜風が吹くと レフト方向の打球は伸び、 「レフトフライかな?」と思ったあたりが、 ポール際に吸い込まれたり、 「ライトスタンドに入ったか!?」と思ったあたりが 押し戻されてフライになったりする。 ただ視聴者はなかなか風を感じることができない。 そのため中継では、 バックスクリーンの上で風になびく 旗を映

          風を味方につけろ

          実況アナの2つの準備「2ストライクからの1球」

          実況オタクくんです。 今日も時間ギリギリになってしまったのでコンパクトに! テーマは「投球とコース」の話。 ピッチャーが追い込んだ時に、 サインの交換が終わってキャッチャーが構える。 右バッター対右ピッチャーだった時に キャッチャーがアウトコースに構えたとする。 この時、実況アナウンサーは2つの準備をしている。 それは 『いいボールが決まって、三振!』 のパターンと 『甘く入って痛打される!』 というパタ

          実況アナの2つの準備「2ストライクからの1球」

          学年に込められた思い

          どうも実況オタクくんです。 昨日のM-1グランプリはレベル高かったですね! 個人的にはかまいたちが優勝かと思いましたが、ミルクボーイのあの漫才のシステムもすごく画期的だったので、納得のいく審査結果だと思います。 さて、今回は高校野球中継をさらに面白くする「プロフィール」の話。 高校野球では、一つ一つのプレーに 選手はチームのプロフィールが乗っかるの より一層、シーンに奥行きが出てくる。 どんなものかというと、 例えば 「学

          学年に込められた思い

          野球実況『数字が持つ力』

          実況オタクくんです。 今回は「数字の持つ力」について。野球中継を見ていると、 色々な数字データが提示される。 ピッチャーの球速や これまでの試合の打率、打点などの成績、 球種の投球割合など よりリアルに試合が見られるように 様々なデータに触れながら試合を見ることになる。 では実況アナウンサーは膨大な数字、資料をどのように活用しているのか。 根本的に言えるのは、 伝えたい情報をわかりやすくするために 具体的な数字を使わなければならない という点だ。 例

          野球実況『数字が持つ力』

          野球実況『54個のアウト』

          実況オタクくんです。 今日は短めに。 今日のテーマは「54個のアウト」。 9回の裏までゲームが続けば両チーム合わせて54個のアウトがある。 その中で、いまのプレーは何番目に重要なアウトか。 わかりやすく説明すると、 三振の場面。 『さんし〜ん!!』 と声を張る場面もあれば、 『空振りの三振です。』 とあっさりいう場面もある。 どこにピーク、サビを持ってくるかが重要になってくる。 ランナーなしの下位打線なら

          野球実況『54個のアウト』

          名実況『無言の48秒間』

          実況オタクくんです。 今回のテーマは「無言」の話。野球中継を見ていると基本的には実況と解説が何かしらの話をしている。 特にピンチ、チャンスになると 実況も 「さあ〜!満塁になりました!」 と、喋りのギアを上げて 今後の展開を煽るのが定番。 しかし、 視聴者が本当に息を飲むような瞬間の時こそ、実況アナウンサーは「黙るべき」である。 そう、喋りで伝えることが仕事の実況アナウンサーが「喋らなくてもいい」場面があるのた。 黙ってこそ、球場の音が鮮明に聞こえ、視聴者

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          説明は『対比・因果・補足』で全てうまくいく

          どうも。実況オタクくんです。 野球実況を構成する三要素について考えてみた。 それは ①対比②因果③補足である。 ①対比は二つの事柄を並べている。 【A対B】例えば 「攻撃重視のAチーム対守備重視のBチーム」 「高校通算50ホーマーの4番対150キロエース」 といった感じ。 ②因果は結果を説明するときに有効だ。 どちらかというと『作戦』にフォーカスを当てたコメントがこのパターンになってるくる。 【Aした結果、Bだ】例えば 「4番が送りバントをした結果、タ

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          実況とは「要約力」

          実況オタクくんです。 野球実況に必要な力 様々あると思うが、中でも 「要約力」 これは大事だと思う。 そもそも実況は試合の出来事を簡単にまとめなければならない場面が多々ある。 例えば試合終了の瞬間! 「ゲームセット!◯対◯で・・・高校の勝利です!」 と言ったコメントをするが、 そこに 「どんな試合だったのか?」 を組み込む際に要約力が必要になってくる。 乱打戦だったのか、接戦だったのか、 何回に勝ち

          実況とは「要約力」