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『第2弾』サピエンスで有名なイスラエルの歴史学者、ユヴァル・ノア・ハラリの最新作、”21Lessons”

過去記事を投稿します。

今月の第2弾。サピエンスで有名なイスラエルの歴史学者、ユヴァル・ノア・ハラリの最新作、”21Lessons”を読んだ。ちなみに前々作サピエンス全史は、まだ半分しか読んでいない。(前作ホモ・デウスは、ページを開いてもいない汗)

では、なぜこの本を一気に読み終えたかというと、この21Lessonsは、サピエンス全史が「過去」を、ホモ・デウスが「未来」を描いているのに対して、「今」現在に焦点が当てられた著作だからだ。内容は幅広すぎで正直ここでは書ききれない、というか多様過ぎて焦点が絞れない。

あえて、端的にまとめると、将来的にアルゴリズムが支配する世界が来た時に、人間は、「考える」ということをやめるようになる。アルゴリズムに選んでもらえれば済むから自分で決定する必要がない。しかしそれは、人間が自由に物事を考え、思考する時代が過ぎ去るということを意味する。

著者は、そのような時代になる前に、我々人類が「どのように生きるか?」ということをじっくり吟味して思考する必要があると指摘し、その時間はもうないことを警告する。人類の思考の経過を歴史的な宗教的な観点、グローバルな観点から考察するというのが大雑把にまとめた流れだ。

今、資本主義が過渡期に入った中、物がありふれて、物欲よりも心の充実を求める昨今、ハラリが警鐘する「どう生きるか」という視点は非常に重要だと思う。あいにく政治の世界は、株価がどうとか、経済成長がというが(否定しているわけではない)、肝心の国民生活の「質」や「幸福度」という観点からの試みもあっていいように思う。

自分は、青年海外協力隊時代に、中米のカリブ海に浮かぶドミニカ国にいたが、経済的には発展途上国で貧しくても、国民は幸せそうだったことを思い出す。

アルゴリズムが我々の社会を席巻するまで(もう近くまで来ている?!このSNSも?!)、どう生きるかという視点の政治もあっていいのではないか?そう思える内容だった。

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